世界中をぷらぷらしてきた

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数時間の拘束の後、俺とIさんは遂に海を渡ってエジプトへと辿り着いた。旅中の景色を楽しむ余裕もなければ会話もない。見ず知れずの現地人とギュギュウ詰めで暗闇の中移動した数時間。それは本当に地獄だった。座ることも許されず、立ったまま身動きもできない。蒸し暑い倉庫内に押し込まれ意識は遠のいていく。あとどれだけこの状態で耐えればいいのか。ただそれだけをひたすら考えて過ごした。

エジプト側に到着し、扉が開いた時は叫びたいほど嬉しかった。

俺「Iさん、ごめんなさい・・・・。俺・・・俺・・・こんな大変だなんて・・・」

I「いいよ、辛かったけど貴重な経験になったし実際お金も随分浮いたしさ。このお金で俺はダハブで少し贅沢させてもらうよ。って言ってもたかがしれてる贅沢だけどね」

俺「うううう・・・・俺もダハブ行きます」

I「え!?」

俺「ダハブいきますううううううう」

I「ぷら君ちょっと待って、冷静になって考えた方がいいよ。だってほら、ぷら君ピラミッド見ないと駄目でしょ?カイロに行くならバスにも乗らないと」

俺「Iさんと行きますうううううう」

I「待った!ちょっとマジで冷静になろう!とりあえずエジプトに入国しよう」

俺とIさんは現地人と一緒に最後に船から降りたのだが、現地の人達は日頃から頻繁にこの航路を使っているらしく、中には日帰りという人も大勢いたのであった。それもそのはず。ヨルダン側のアカバは町自体が免税であり、どの品物も無税で手に入れる事ができるのだ。よってエジプト人はアカバへ渡り食材や品物を購入して自国エジプトへと戻る方法を取っていたのだ。その場所に俺達は紛れこんだ事になる。

船を最初に降りた一等、二等客室の旅人達はとうに船を降りて入国審査を終えている。エジプト側の係員もまさか現地の人に紛れて俺達一般旅行者が乗っているとは思わなかったようで、既に外国人用の入国用のカウンターは閉鎖されてしまっていた。

俺「Iさん、どうしましょう?」

I「どうするもこうするも、どうにかするしかないよね?」

俺「あそこの受付みたいなとこに行ってみましょう」

I「だね」

俺「あの、俺達貨物室でここまで来たんですが・・・」

係員「ああん!?お前日本人じゃないか。何してるんだ!?」

I「あの、手違いで貨物室のチケット買ってしまって・・・・」

係員「仕方ないな。もうビザの発行は終わったから自分で買ってきてくれ」

係員の話しだと、ここの国境では外人用の受付を開いている間は同時にビザを発行してくれるそうなのだが、受付を閉めてしまった今発行するわけにはいかないので自分で役所に行ってビザを買ってこいとのことであった。ビザを買うとは変な言い回しだが、実際金を払えばシール式のビザを売ってもらえるのだ。

俺「Iさん、本当に本当に迷惑をかけたんで俺買ってきます」

I「いいよ。また何かあったらアレだから俺も行くよ」

係員「おい、どっちか残れ。この書類書いてもらわないと駄目だ」

俺「Iさん、俺英語もそんなに出来ないしお願いしていいですか?」

I「分かった。じゃあ俺書いておくから頼むよ」

こうして俺はビザを求めて敷地内にあるビザ売場へ向かった。だが当然の如く道に迷う俺。どれも同じ形の建物なのでどれがどれか全然分からない。入って尋ねても俺の英語は通じない。国家公務員ならもう少しヒアリング能力を養って欲しいものである。結局俺は1時間以上かかってビザを手に入れた。Iさんの元に戻るとIさんは非常に暇そうに車のタイヤ止めに腰かけてコーラを飲んでいた。

俺「遅くなりました・・・」

I「どうしたの?俺すげぇ探したんだよ。どこ行ってたの?」

俺「いや・・・その・・・本気で迷って・・・」

I「それでビザは?」

俺「ビザはこの通り!大丈夫です!」

I「お、じゃあ入国しようか」

こうして俺達はたった2人だけの入国をすることになった。入国はスムーズであった。ゲートを越えていざエジプトへと足を踏み入れる。横を向けば海。俺は未だここがエジプトと言う実感はなかった。

俺「なんかエジプトって感じしませんね」

I「そうだね。さぁ、もう夕方だしバスに乗らないと」

俺「はい!」

I「はいってぷら君・・・マジでどうするの?」

俺「実は何も考えてないんです」

I「どゆこと?」

俺「俺、前にも話したと思うんですが自分でもなんでここにいるか分からないんです。必死でやってきたらここに居たんです」

I「うん」

俺「だから、これからどうしたらいいか・・・」

I「しょうがないなぁ。これも俺とぷら君の縁だね。一緒にカイロ行きのバス調べてあげるよ」

俺「本当ですか?」

I「ああ、何気に長い付き合いだしね」

俺はIさんと国境に隣接されているバス会社へと向かった。

I「あの、カイロへ行きたいんですけど」

バス会社「カイロ?もうとっくに出たよ。今日は終わりだぞ」

俺「へ?」

I「終わりって明日までないんですか?」

バス会社「そりゃそうさ。ここは国境だ。入国者がいない時間にバスを走らせても儲けにならないからね。ところでなんでこんな時間に国境にいるんだ?」

俺「それは・・・その・・・」

I「あの、ダハブへ行きたいんですがダハブへのバスは・・・?」

バス会社「ダハブ?そりゃ10分前に出たさ」

俺&I「・・・・・・」


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国境はまさに閑散としていた。

I「あの、どうにかカイロまで行く方法は無いですか?」

バス会社「ないね。今日はここで寝て明日乗りな」

I「ぷら君・・・だってさ・・・」

俺「Iさん。ここはタクシーで行きましょう!俺タクシー選びにはちょっと定評のある男なんです」

I「やだよ。凄い高いじゃん」

俺「因みにダハブってどこにあるんですか?ここから近いんですか?」

I「そんなに遠くはないはずだけどなぁ」

俺「じゃあ歩きましょうよ。限界まで歩いて駄目だったらタクシー拾いましょう」

I「君はダハブに来る気だね」

俺「はい♪」


こうして俺達はダハブを目指し国境から歩き始めた。今こうして文章にしているが、正気の沙汰とは思えない。

3時間程歩いただろうか。当然の如く俺がギブアップを高らかに宣言した。

俺「Iさああああああああああああん。もう歩けない。もう俺駄目です」

I「ぷら君!ちょっと頑張って!ここ草原だよ。海も何もないよ。こんな場所じゃ眠れないよ」

俺「タクシーどこー!?もう足が痛い~」

I「タクシーどころか車すら走ってないよ」

俺「Iさん、もう外真っ暗ですよ・・・」

I「200%ぷら君のせいだよ・・・」

俺「・・・・・・・・・」


俺達は覚悟を決めた。というより俺が歩けないので覚悟を決めるしかなかった。ヒッチハイクである。どこかも分からない草原で車が来るのをひたすら待ち、道路に飛び出して死ぬ気で車を止め、ダハブへ乗せていってもらおうという魂胆だ。


2時間後、その思いは叶った。


2~3台目だっただろうか、バックパックを枕にして道端で寝そべる俺の横でIさんが道路に飛び出す。車は・・・止まった。

I「あの、乗せてくれませんか」

おっさん「危ないじゃないか!!なんだお前!!」

I「俺達ダハブに行きたいんです」

おっさん「あああん!?ダハブだ?そんな奴がこんな場所で何してるんだ?」

I「色々あって・・・」

おっさん「ったく。ダハブまでここから車でも1時間だぞ?乗れ」

I「うおおおおおおおおおおおおお!ぷら君!早く!乗せてくれるって!!!」

俺「本当ですか!?!?!?」

I「うん!早く!!!」

俺「って・・・え?!どこに!?」

おっさん「荷台に乗れ」


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奇跡的に俺達はトラックの荷台に乗ってダハブを目指す事になった。俺のTシャツが物語っている。「こんな会社」どころか「こんな旅」やめてやりたい気分だった。
コメント
この記事へのコメント
Iさん、カワイソ過ぎ。。。。

「こんな会社」どころか「こんな旅」 じゃなくて

人間やめたらぐらいの勢いなんだが・・・・大汗
2010/07/09(金) 00:22:27 | URL | #-[ 編集]
Iさん結婚してくれ
2010/07/09(金) 00:55:53 | URL | #-[ 編集]
ぷらぷら+タクシー=プロブレム。
もちろん、ぷらぷらがダハブに行くって言い出すことはわかってたよ・・・
しかしまあぷらぷらは立ち止まってられないんだなwwww
2010/07/09(金) 01:37:22 | URL |   #-[ 編集]
Iさん明らかに迷惑そうじゃないかwwwwww
2010/07/09(金) 08:32:27 | URL | #-[ 編集]
>俺タクシー選びにはちょっと定評のある男なんです
ねえーよwww
2010/07/09(金) 11:40:23 | URL | #-[ 編集]
面白くて一気に読んだわ。とりあえずぷらぷらIさんに迷惑かけすぎだろwwwww
2010/07/09(金) 23:09:09 | URL | #-[ 編集]
ぷらぷらのバカっぷりを見て大和を思い出したわ
2010/07/14(水) 17:01:09 | URL | #-[ 編集]
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このコメントは管理者の承認待ちです
2016/02/09(火) 23:47:24 | | #[ 編集]
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