世界中をぷらぷらしてきた

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俺「Iさん、イスラエルへの入り方分かりました?」

I「なんとなくだけど、バスで移動して国境で判子貰わなければいいんだよね?」

俺「俺もそう記憶してるけど押されたらどうなるんですかね?」

I「多分入れない国が出てくるんだろうね。ここの宿の情報ノートにも意地悪で押されたって書いてた人もいたから完全に運なんじゃないかなぁ」

俺「なんとかなりますよね?」

I「最善は尽くすよね」

俺「はぁ」


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その夜、俺とIさんはサーメルと色んなゲームをした。どの旅人が置いていったのか分からないが、この宿には子供が使うようなオモチャが沢山ある。皆サーメルが好きで置いていったものだ。オモチャは子供物なので説明書を読まなくても使い方が容易に想像できる。これも日本語を読めないサーメルに対する旅人の配慮なんだろう。ダーツと弓矢が一緒になったようなゲームで随分と盛り上がった。お腹を抱えて笑うサーメルは本当にむじゃきで、子供のようだった。しばらくして翌日にイスラエル行きを控えた俺とIさんは、これまでお互い別々のドミトリーだったのだが同じ部屋に移動し作戦を立てた。サーメルによると、ここからバスのターミナルまで歩いてバスに乗り『アレンビーブリッジ』という国境を目指すらしい。もしイスラエルを敵国とみなす国に今後入るのであればヨルダン出国、イスラエル入国の判子をパスポートに押されないようにしなければならない。それをクリアして無事にイミグレーションを抜けたなら後はエルサレムまでローカルバスで向かうだけだ。翌朝早い俺達はいつもより少し早く床についた。

翌朝6時、ソファーで眠っているサーメルを起こすのは申し訳ないので簡単な置手紙をし、それまでの宿の代金を封筒に入れてそっとサーメルの胸元に置いて俺達は宿を出た。イスラエルから直接エジプトを目指せないこともないが、非常に危険な地域を抜けなければならない。そのルートを使ってエジプトに渡った旅人の話は聞いたことがないし、俺も通るつもりはない。とにかくもう1度必ずヨルダンに戻ってくるのだ。その時サーメルにちゃんとお別れをすればいい。気持ち良さそうに眠るサーメルを最後にもう1度だけ見、階段を下りた。

とりあえず当初の予定通りターミナルへ向かおうとしたのだが道が全然分からない。Iさんと話し合った結果タクシーでターミナルへ向かうことになった。とは言っても早朝のアンマン市内、なかなかタクシーが見当たらない。やっとの思いで捕まえたタクシーのドライバーは英語が通じず、連れて行かれた場所は何故かそのタクシーの会社だった。会社の中で英語が話せる人物を探し、再びタクシーに乗り込む。勿論ここまで乗せてもらった金は払うつもりがない。20分後、タクシーはバスのターミナルへと到着した。運転手が要求してきたタクシー会社からターミナルまでの料金を支払い、俺達はバスのチケットを購入した。


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とても国境を越えるとは思えないバスだったが、そのバスはアレンビーブリッジへと向かった。まずは最初の注意ポイント、ヨルダン出国である。

俺「Iさん、とりあえず『ノースタンプ!!』これで通じますよね?」

I「それはどうかと思うけど、なんとかなるんじゃないかな?」

俺「怖いなぁ。Iさん先に行ってくださいよ」

I「おいおい、俺は実験台かよ。ここはとりあえず公平にジャンケンにしようよ」

俺&I「じゃ~んけ~ん・・・・ぽん!!!」

俺は見事に散った。

右も左も分からず国境へと向かう。まずヨルダンの出国税を支払う。OK、ここまではサーメルに教えて貰った通りだ。あとは出国のスタンプを押されないようにして国境を越えるだけだ。俺は係員の下へ向かった。

俺「あの・・・ノースタンプ!ノースタンプOK!?」

係員「はぁ?」

係員は俺からパスポートを取り上げ、判子を振りかざした。俺は咄嗟に大声で「ノー!!」と叫び、判子を阻止した。

係員「お前なんなんだ!?ここを通りたくないのか?」

俺「通りたいんだけどノースタンプでお願いします!ノースタンププリーズ!!」

係員「物事には頼み方があるだろう」

係員は右手を俺に差し出した。賄賂の要求だ。俺は係員に3ドルを手渡した。これが俺に出せる限界の金額である。(情報ノートには10~15$渡せと書いてあった)

係員「これだけか?」

俺「プリーズ!!俺はノーマネーなんだ!」

係員「・・・・・・・」

係員はジッと俺を見つめると先程支払った出国税のレシートを俺から取り上げた。


ドンッ!!ドンッ!!


係員がスタンプを勢いよく押す。係員はパスポートを閉じ、ニヤリと笑みを浮かべて俺にパスポートを返した。終わった。押されちまった。遠く後ろの方で不安そうに見つめるIさんに悲しみの表情を浮かべ首を振り合図を送る。そしてゲートを抜けたところでベンチに座ってパスポートを開いた。やはり3ドルじゃ駄目だったか・・・。

しかしペラペラと判子を探すもパスポートにスタンプが無い。1番最後のページまでスタンプを探し終えた時、ヒラヒラと先程の出国税のレシートが足元に落ちた。


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そこで俺が目にしたのはレシートに押された出国のスタンプであった。やった!結果はどうであれパスポートにスタンプを押されないで国境を抜けたぞ!!15分程待つとIさんが国境を抜けてきた。

俺「Iさん、どうでした?」

I「なんとかなったよ。5$払ったけどね」

俺「俺も大丈夫でした」

I「おお!やったじゃん!意外にいけるもんだね!じゃ、次はイスラエル入国だ!」


俺達は小さなバンに乗り込みイスラエルの国境へと向かった。イスラエルの国境はこれまでの中東の国境とは違い、近代的な作りになっている。国境をに足を踏み入れた瞬間俺は分かった。「ああ、ここがイスラエルなんだな」と。

俺とIさんは長い列を作っている列へと並んだ。しかしどんな処理の仕方をしているのか一向に列が進む気配がない。1人につき15分以上かかっている。2時間程並んでやっと俺とIさんの順番になった。最初にIさんが向かう。2~3分、女性兵士と話をして簡単に通り抜けるIさん。続いて俺の番だ。

俺「ハロー」

係員「・・・・・。パスポート」

・・・・。こっちが友好的に挨拶しているのに目もあわせないで業務をこなす兵士。仕方ないので俺はパスポートを差し出した。

係員「ペラペラペラペラペラペラ?」

俺「へ・・・・?」

あまりにネイティブ過ぎる突然の英語に俺は呆気にとられた。

俺「あ・・・あの・・プリーズモアスローリー」

係員「ペラペラペラペラペラ!!!!」

全然分からん・・・。これ英語なんか?俺が質問に答えられず困っていると係員は俺のパスポートを投げ捨てた。そして無常にも「ネクスト(次の人)」の言葉を発した。

ワケが分からない。どうすりゃいいんだ?俺はパスポートを拾って再び係員に詰め寄った。係員は俺に罵声を浴びせ、並びなおせと言った。俺は泣きそうになりながらまた2時間並んだ。Iさんは何をしているんだろう。もしかしたら先に行っちゃったかな。俺は不安だった。それでも並ぶしかないので並んだ。そしてまた2時間後、俺の番になった。


俺「あの・・・」

係員「ペラペラペラペラペラ!?」

全然分からない・・・。俺は泣きそうになった。係員は大声で別の係員を呼んだ。マシンガンを抱えた兵士が俺の元に寄ってくる。俺は腕を捕まれて別室へ連行された。ビビリな俺は死んだと思った。

俺「あの・・・・俺何も悪いことしてないです。イスラエル好きです!」

俺はワケのわからない事を言い出した。

係員「お前、日本人だな?」

俺「あ・・・・はい!」

係員「お前の家の家族構成はなんだ?」

俺「え・・・?親父に母に、妹におじいちゃんです・・・」

係員「本当なら今から電話しろ」

俺「へ?」

係員「これで電話してみろ。お前の身元を確認したい」

ちょっと待て。うちの家族は俺以上に英語が話せない。電話なんかできるか。それより家族は俺がインドにいると思っているんだぞ。イスラエルの国境から電話したら全てが終わるわ。

俺は必死にそれは無理だと説明した。しかし係員は一歩もひかない。それが嫌ならヨルダンに戻れと言う。もうどうにでもなれである。俺は電話を借り、実家に電話をした。頼む・・・せめて妹が出てくれ・・・。

ぷるるる・・・・ぷるるるるる・・・・・。



ガチャ




「もしもし~?」





電話に出たのはじいちゃんだった。
コメント
この記事へのコメント
じいちゃん大和魂見せてやれ!
2010/06/19(土) 16:35:01 | URL | ミケ #-[ 編集]
お~、またもいきなり、波乱万丈な展開ってことで。。。。

いつも楽しく拝見しております。
2chに書こうと思ったのですが、海外在住で、契約しているISPに振られてる固定IPが、
DNS逆引きが出来ないということで、書き込めなかったので、こちらへか書かせていただきました。
2010/06/19(土) 17:43:45 | URL | 774 #-[ 編集]
出国のほうの係員は話のわかるやつだったのに・・・
これは地獄のような状況だなww

にしても何でいつもぷらぷらだけこういうとこスムーズに抜けられないんだろうなwww
2010/06/19(土) 19:27:49 | URL |   #-[ 編集]
じいちゃんwww
2010/06/20(日) 00:10:57 | URL | #-[ 編集]
じいちゃんが、昔米軍のなんとかに関わってたとかで、英語ペラペラに期待・・・・・!?w
2010/06/21(月) 03:11:18 | URL | #mQop/nM.[ 編集]
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