世界中をぷらぷらしてきた

2ちゃんねるニュー速vipの力で復活したブログ。全てのvipperに感謝!!ありがとうvipのみんな!
   人気ブログランキングへ   ブログランキング・にほんブログ村へ
ランキング登録しています。1日ワンクリッコ、応援宜しくお願いします(^ω^)
ツイッターはじめました。→ から是非フォローお願いします。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
lvljiko017762.jpg


中東とは思えない、平穏で快適な時間を俺はここコーダホテルで過ごしてきた。宿へ宿泊を希望し訪れる旅人は日増しに増え、ついにはベッドの数が足りなくなるそんな状況になっていた。俺はIさんと意気投合し、毎日何をするわけでもなくアンマン市内をブラついたり、コーダホテルのソファーに座っては本を読んで過ごしていた。

宿の主サーメルは噂通りの非常に親切な人物で、ベッドがいっぱいになってしまうと自分はソファーに、ソファーでもいいから泊めてくれという旅人が来ると床で眠っていた。そんな状況を見て俺とIさんはそろそろ宿を出ようかという話をしていた。しかし俺もIさんも行き先は全く別である。俺はヨルダンを南下してエジプトへ向かいたいが、Iさんはクネイトラという戦争によて廃墟と化した街へ向かう予定であった。


lIMGP3619.jpg


ある日、俺達は宿の宿泊客全員でいつもの定食屋へ向かった。当時アンマンはラマダンの影響でほとんどまともな飯という物が食べられなく、俺達はいつも歩いて15分程のサンドイッチ屋へ行っていた。今日もサンドイッチを購入し、定食屋で1番安いピクルスを注文して酒の代わりにコーラを飲んで雑談を始めた。

大学生旅行者のS君が口火を切った。

S「あの、ここんとこ随分旅行者増えたじゃないですか?今日も2人来てたし、何もすることない俺達がこれ以上居座ってても迷惑になると思うんですよ。あ、別に皆に言ってるわけじゃないんですけど、俺明日出る事にしました」

I「S君、確か世界一周航空券組だよね?これからどこ行くの?」

S「知ってましたか?これは噂なんですけどラマダンが明日か明後日終わるらしいんですよ」

皆「へぇ~!!!」

I「って事は・・・アレなんだ?」

S「はい、アレなんですよね」

俺は「アレ」が何か全然分からなかった。

俺「あの、皆アレって言ってるけど何なの?」

S「えっと、ラマダンが終わるとお祭りが開かれるんですよ。そのお祭りの事です」

俺「ふ~ん」

S「それでそのお祭りはラマダンの厳しかった地域程盛大に行われる傾向があるんですよ」

俺「へぇ~」

S「僕の調べでは、とにかく凄いって言われてるのがイエメンとイスラエルらしいんです。そこで俺明日ルート変えるために旅行会社に行くつもりです。そこでイエメンのチケットを取ってきます」

I「S君イエメン行くんだ?」

S「はい!だって中東なんてもう2度と来ないと思うんですよ。ましてラマダン明けのお祭りなんかもう100%見れる機会はないじゃないですか。やっぱ行くしかないと思ったんですよね」

その話を聞いて皆「俺も行こうかな」「そう言われればそうだよな」などと話を始めている。俺はそんな話を他人事のようにボーっと聞いていた。

S「ぷらさん?ぷらさんは行かないんですか?」

俺「え?俺?俺はいいよ~。あんま興味無いしさ。それにここアンマンでもそのお祭り見れるわけでしょ?ならここでいいよ。あと1日か2日位ならここに居てもいいと思うし、さっきそんな話をIさんともしてたんだよね。ね、Iさん?」

I「でもさ、そんな話聞くとちょっと見てみたい気にもならない?」

俺「うん~。まぁ見れるなら見たいけど・・・」

そんな話を延々と続け、結果I君を始め宿の宿泊客の5人がイエメンへ向かう事になった。俺は結局自分のやりたい事が分からず、あと少しだけコーダホテルのお世話になることになった。Iさんもスグには決断できなかったらしく俺と一緒に宿に残る事になった。


lIMGP3617.jpg


食事を終えた俺達は宿へ戻った。昼間は車と人で溢れかえっているアンマンも、夜になると別だ。食事をする為に働いている人も一斉に仕事を切り上げて家へと戻る。そして道路には車がいなくなるのだ。

宿に戻ったS君達は明日のチェックアウトをサーメルに伝えた。サーメルは寂しそうな顔をしながらも、自腹で購入したお土産を配っている。S君は絵が得意らしく、サーメルの似顔絵をプレゼントしていた。サーメルはそれがとても気にいったらしく、何度も「シュクラン(ありがとう)」と言っていたのが印象的だった。

そして翌朝、5人が宿から発って行った。普段は寝坊ばかりしている俺も、この日ばかりは早起きして5人を見送った。急に5人減った宿は随分と広く感じた。ソファーに座ってサーメルお手製の甘いネスカフェを御馳走になる。

俺「ねぇサーメル?ラマダンの後のお祭りって凄いの?」

サーメル「ああ、凄いよ。ぷらぷらも是非見て欲しいなぁ」

俺「でもさ、ここアンマンでも見れるんでしょ?」

サーメル「勿論さ、でも僕はエルサレムのお祭りを見たいんだ」

俺「エルサレムってイスラエルの?」

当時何も知らなかった俺は随分とサーメルに失礼な質問をしたと思う。それでもサーメルは全て笑顔で俺に分かりやすく教えてくれた。

サーメル「そうさ、もしぷらぷらも時間があるならエルサレムへ行ってみるといい。エルサレムへはここから半日で行けるんだ。僕はいつでもここにいるから、エルサレムへ行ったならまたここに戻ってくるといい。そして写真を見せてくれよ」

その一言で俺の気持ちは変わった。Iさんを叩き起こしてIさんの説得をはじめた。

俺「Iさん!Iさん!お祭り見たいって言ってましたよね?」

I「ああ・・・まぁね。でもどうしたの急に?」

俺「イスラエル行きませんか?エルサレムに行きましょうよ」

I「え~。それならS君とかとイエメン行った方が良かったな~」

俺「うん・・でもまだ時間あるし、考えてみてください」

I「分かった」


lIMGP3611.jpg


その後、俺は宿を出て再びアンマン市内をブラブラした。何度も足を運んだモスクを眺めたり、とにかく何もすることがないので歩き回った。

S「ぷらさん!」

すると突然後ろから声をかけられた。

俺「S君!どうしたの?イエメンは?」

S「いや、なんとか大丈夫でした。でも現地の人もお祭りに参加する為に母国に戻るようで飛行機のチケット押さえるのが大変でしたよ。でもなんとか取れました。5人全員同じ飛行機じゃないけど、現地で待ちあわせすることにしました。ぷらさんはどうするか決めたんですか?」

俺「一応イスラエル行こうかなって思ってるんだよね」

S「へぇ~!いいじゃないですか!Iさんは?」

俺「今説得したんだけど乗り気じゃないみたいだね」

S「う~ん。仕方ないですね。イスラエルだけはちょっと特殊ですもんね」

俺「特殊って?」

俺はここで初めてイスラエルへの入国の難しさを聞いた。イスラエルの判子をパスポートに押されると入国できなくなる国が数多くある事、もちろんヨルダン側の国境でも出国の判子を押されるとイスラエル入国とみなされるので判子を押されないようにしなければならないこと。イミグレーションでの質問が非常に面倒で、5時間は当たり前という事。俺はシリアから南下してきたので敵国に当たるシリアの判子があると入国拒否される可能性があるという事。そんな話を全て聞いたらイスラエルに行くなんて事は面倒にすら思えてきた。

S「・・・・ってわけなんです」

俺「そんなに大変なんだぁ。なんか面倒になってきたなぁ」

S「いや!決してそんなつもりで言ったんじゃないんですよ」

俺「うん!大丈夫だよ。それより教えてくれて有難う。何も知らなかったら大変な事になってたと思うしさ」

S「はい・・・。あ、そうだ!俺達今晩の飛行機なんですけど、これからまだ随分時間があるんで死海に行こうと思うんですけどぷらさんも一緒に行きませんか?」

俺「死海って・・・・あの死海?」

S「そうです」

俺「それってヨルダンにあったんだ!行く!行く!」

S「これからスグ出ようと思ってたんですけど大丈夫ですか?」

俺「あ、じゃあIさんも誘ってみるよ!ちょっと待ってて!」

俺は宿に戻りIさんに話をした。Iさんも乗り気で俺達は急きょ死海へ向かうことになった。


lIMGP3626.jpg
(笑顔で写真に応えてくれるサーメル)
コメント
この記事へのコメント
サーメル良い人だなー
2010/06/16(水) 20:46:12 | URL | #-[ 編集]
平和だがまるで先が読めんなw
祭りに当たったし何だかんだでタイミングは悪くなかったんだろうな。
死海wktk
2010/06/17(木) 00:33:16 | URL |   #-[ 編集]
流れ流れて行くんですねぇ~
はじめまして、にゃあです(^-^)/ fc2でアジアグルメ記みたいなブログ書いてます。また、よかったら暇な時でものぞいてみてくださいね。ぷらさんのブログおもしろいですねぇ~。とても楽しみにしています。サメール、本当に純粋で感動しました。気をつけて旅を続けて下さいね(‐^▽^‐)
 
2010/06/17(木) 11:08:50 | URL | にゃあ #c7wjWTFU[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://purapura2vipper.blog121.fc2.com/tb.php/63-8012581e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。