世界中をぷらぷらしてきた

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パニックになりながら俺は警官に言った。

俺「うあ゛ぉあうう・・・パスポート・・・・うあああああ」

警官「大人しくしろ!!」

俺「バス・・・パスポート・・・バス・・・」

警官「大人しくしろって言ってるだろ」

俺「イン バス・・・・パスポート イン バスゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」

警官「あ?お前バスの中に忘れたのか?」

俺「あう・・・あう・・・」

警官「どうするんだ・・・」

俺「ふえぇぇ・・・ひっぐ。追いかける」

警官「おい!誰かコイツを乗せてくれる奴いないか?」

警官が声をかけると我先にとタクシードライバーがやってきた。アラビア語で何かしら警官が説明している。ドライバーは俺に「乗れ!」とジェスチャーをしドアを開けてくれた。もう信じるしかない。俺は泣きながらタクシーへ乗り込んだ。タクシーは猛スピードで道路を走り出す。

ドライバー「バス?」

俺「ひっぐ・・・うん。バス。パスポート イン バス」

これしか言えなかった。多分ドライバーは「どのバスなんだ?」と尋ねたんだろう。俺はとにかくパニックになっていて何も言えなかった。ドライバーもどうしたらいいのか分からなかったようでタクシーは道端に停車した。

ドライバー「ペラペラペラペラペラ?」

俺「なに?何が聞きたいの?バスだよ。バスの中にあるんだよ」

ドライバー「ペラペラペラ?」

俺「わっかんねぇよー。何言ってるか全然わかんねぇよー。バスだよ!バス!」

ドライバー「ペラペラペラ!!」

ドライバーは手を差し出している。俺は気付いた。そうか!チケットを見せろって言っているのか。俺はバスのチケットをドライバーに手渡した。するとドライバーはどこかに電話をかけはじめた。少しするとドライバーは電話を切り、俺に向かって笑顔で「OK」と言い再び車を走らせた。

真っ暗なダマスカス郊外の道をタクシーは猛スピードで走った。20分程走るとタクシーはもう1つの別なバスターミナルへ到着した。

ドライバー「ここだ。お前の乗ってきたバスはあるか?」(こんな感じだと思う)

俺「探してくる」

停車していたバスは全部で10台以上。そのどれもが俺の乗ってきたバスと同じ外装であった。俺は1台1台バスに乗り込んで自分の座っていた座席を確かめた。すると4~5台目で奇跡的にパスポートを発見できた。俺は飛び上がって喜んだ。

俺「おっさん!おっさん!あったよ!パスポートあったよ!」

ドライバー「おおおお!やったな!!」

俺「マジで有り難う!!本当に有り難う!!」

その後、俺はドライバーへ市街地に運んでもらった。

俺「本当に助かったよ。もう夜だけど、宿はなんとか探せそうだよ。本当におっさんのおかげです。有り難う」

ドライバー「いや、気にするな」

俺「で、代金いくら?」

ドライバー「100ドルだ」

俺「へ?

ドライバー「US100ドルだ」

あれ・・・聞き間違ったかな。この人いい人なんじゃなかったっけ・・・。

ドライバー「早くよこせ。お前金持ってるだろ。ここまで乗せてやったんだ。早く払え」

俺「待ってよ。100ドルは高過ぎだよ」

シリアのタクシーはアホみたいに安い。当時の初乗り料金は日本円で6円だ。何故に10000円近くも要求されなければならない。確かにパスポートという命の次位に大切な物を一緒に探してくれた恩人でもある。だがいくらなんでも吹っかけ過ぎだろう。

俺「無理だよ。そんな大金払えないよ」

俺が言うと、おっさんはドアを勢いよく開け外に下りてきて俺の目の前に立ちはだかった。

ドライバー「100ドル」

その威圧感に一瞬でビビり、俺は素直に100ドルを手渡した。するとおっさんは途端に笑顔になり、軽快に去っていった。俺は自分に亡くしたはずのパスポートが100ドルで戻ってきたと思えば安いもんだと自己暗示をかけ、宿を探すことにした。宿は大和からコピーさせてもらったダマスカスのページがあったので簡単に見つけることができた。宿泊は6ドルと少し高めだが、明日も早く宿を出ないとヨルダンの国境へ間に合わない。俺はチェックインした。


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部屋はドミトリーにもかかわらず、大部屋にベッドが8つ置いてある部屋だった。疲れていた俺はシャワーも浴びずにそのまま眠った。そして翌朝・・・・。


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俺は宿を1番にチェックアウトし、国境越えのバスが出るターミナルへと向かった。歩いて向かうわけには行かないので現地の人が乗る乗り合いタクシーを利用することになる。この乗り合いタクシーというのはダマスカス市内をグルグルと巡回しており、人数が集まり次第発射するというものだった。基本的に時速20km程でドアを開けっ放しで走っているので乗りたい奴はそれに飛び乗ることになる。そして降りる奴はドライバーに言えば降ろしてくれるのだ。俺はギュウギュウ詰め状態のタクシーに飛び乗った。


乗り合いタクシーに乗り込んで運転手に「ターミナル」と伝える。俺はターミナルがどこにあるか分からない。こう伝えることでターミナルが近くなったら運転手が教えてくれるのだ。20分程車に揺られていると運転手が俺に合図をした。

俺「ここだな」

しかし車は全くスピードを落としてくれない。俺は運転手に「ストップ!ストップ!」と叫んだ。しかし車は一向に停まる気配が無い。それどころか乗客が俺を見て笑っている。


何笑ってやがるんだコンチクショー!

こっちは死ぬ気でやってんだよ!!



久々に東南アジアの戦う気持ちが俺に芽生えた。停まる気配が無いので俺は意を決して車から飛び降りた。時速20km程度と言っても結構なスピードである。そしてサンダル履きに重いバックパックを背負っていた俺は盛大にコケた。後続車が来ていたら100%轢かれていたであろう。この転倒のおかげで長いこと使ってきたバックパックのカバーはビリビリに破れ、ずっと愛用していたタイパンツも破れた。

2~3発殴ってやりたかったが、300倍にして返されて更に金を取られるのがオチだろう。俺はグッとこらえて走り去る車に向かって罵声を浴びせた。俺も成長したもんだ。さて、気を取り直してターミナルへ行かなければならない。俺は辺りを見渡した。だが、そこには何も無く原っぱが広がっていた。

俺の怒りのバロメーターは完全に上限を振り切っていた。どこなんだここは。

再度周りを見渡すと、遠目に数人が集まっている場所が見える。俺は行ってみた。その場所はバス停であった。俺はヤケクソでおばちゃんにターミナルに行きたいと伝えた。おばちゃんは分かったのか分からないのか、とりあえずバスに乗れば大丈夫という感じで返答してきた。そして俺はバスに乗った。


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このバスに全てがかかっている。このバスがターミナルへ行かなかったら俺は終わりである。俺は何に願うわけでもなく、祈った。本気で祈った。

バスは1時間以上走り続けた。もう完全に取り返しがつかない。不安になった俺は乗客のほぼ全員にターミナルに行きたいという事を必死で伝えた。すると少し英語の出来る学生が答えてくれた。

学生「大丈夫、このバスはターミナルに行きますよ」

俺「本当に?」

信用ならなかった。何を信用したらいいかさえ分からなかった。でも今の俺には信用するしかなかった。バスは更に走りつづけ、遂に止まった。乗客が続々と降りていく。俺は先程の学生を探してバスを降りた。

俺「あの・・・ターミナルは・・・?」

学生はそっと指差した。そしてその先にはターミナルがあった。俺はターミナルに駆け込んだ。

警官「待て待て!なんだお前は」

俺はターミナルを警備していた警官に取り押さえられた。出来る限りの言葉を使ってヨルダンに行きたい事を説明する。


警官「ああ、無理だ無理。もう今日のバスは出ちゃったよ」

俺「えええ!?」

警官「今日チケットを買って明日また来い」

無理な提案だった。仮にそうしても国境でビザの期限が切れていることで面倒な事になるのは目に見えている。いくら事情を説明してもいち個人旅行者の言い分が通用するとは思えない。俺はバックパックを地面に降ろすと呆然となった。足りない脳みそをフル回転させて打開策を考えるも何も思い浮かばない。パニックになり過ぎて涙も出なかった。



ズズズッ・・・ズズズッ・・・



その時足元で音がした。俺のバックパックを子供が引きずっているではないか。俺は子供を思い切り蹴飛ばした。


俺「この野郎!!この期に及んで俺から何を取ろうって言うんだよ!!」

子供は明らかに否定していた。だがパニック状態と怒りMAX状態の俺には敵にしか見えなかった。子供を投げ飛ばし、バックパックを奪い返す。すると先程の警官からまた取り押さえられた。

俺「俺は何もしてねぇよ!コイツが俺のバック盗もうとしやがったんだよ」

警官「うるさい!!」

俺「何なんだよ!あー!!!面倒くせぇ!!どうにでもしろよ!」

警官はアッサリと俺を解放した。

警官「この子は荷物運びの子だ。お前の持ち物を盗もうとしたわけじゃない」

俺「はぁ?」

見ると先程の子供が再び俺のバックパックを担ごうとしている。俺は謝った。そうか、こんな子供も必死で働いているんだな。

俺「ごめんな。でも、俺今日はバスに乗れないんだ」

警官「そういえばお前ヨルダンに行きたいんだよな?」

俺「そうだけど・・・」

もうビザの期限を説明するのも面倒臭い。

警官「この子供についていけ。もしかしたらヨルダンに行けるかもしれないぞ」

俺「この子供に?」

にわかに信じられない話だが、警官が嘘をつくとは思えない。少なくとも身の危険はないだろう。俺は子供に荷物を預けてついていくことにした。


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子供はフラフラになりながら俺のバックパックを担いで歩いた。到着した先はターミナルの外れだった。周りにはおびただしい数のタクシーが停まっている。子供は荷物を降ろすと大声で何か叫びだした。キョロキョロと辺りを見渡す子供。その時クラクションが鳴った。


パパパッ



子供は俺に合図をすると、そのタクシーに向かって歩き出した。


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ドライバー「よう。お前ヨルダンまで行きたいんだって?」


最悪な出会いだった。
コメント
この記事へのコメント
こ・・・ええ・・・・・wwww
他国じゃ簡単に人を信じちゃいけないし疑ってもいけないもんだなあ。
と思ったけど基本疑ったほうが安全なようだなww
2010/06/11(金) 13:11:02 | URL |   #-[ 編集]
ほぉ、最悪な出会いとな?この月9の次が気になるおわりかたW
2010/06/11(金) 14:59:57 | URL | 飼い猫あくせる #-[ 編集]
言われるがままに金払うからまた日本人がカモにされるんだよ

まあ俺が同じ立場でも払ったかもしれんが
2010/06/11(金) 15:41:42 | URL | 名無しさん@ニュース2ちゃん #-[ 編集]
左の奴ならなんとかなりそうだけど、右のおっさんは無理だな…
2010/06/11(金) 20:56:48 | URL | #-[ 編集]
おいおいおいおいおい、怪しすぎるだろwwwwww
TVみたいな終わり方してんなよw
2010/06/11(金) 22:09:17 | URL | #mQop/nM.[ 編集]
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