世界中をぷらぷらしてきた

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この日、俺は夜遅くまで大和と語り合った。お互い相当数の地雷を踏んでここまで旅をしてきたことで、俺達は意気投合した。「今度あの馬鹿に会ったら絶対殴ってやる」「俺なんか石ぶつけてやるわ」「会うわけないけど日本で会ったら車で轢いちゃうかもしれんね」「俺、あの時拳銃持ってたら迷わずぶっ放してたわ」そんな出来もしない事をお互い虚勢を張って曝け出した。酒もほどよく回り、今後の話をする。

俺「そんで大和はこれからマジで歌歌って金稼ぐの?さすがに無茶だろ」

大和「既に心は折れてるから大丈夫なんだけど、ま・・歌で金貯めようとしたらあと5年はシリアにいなきゃなんないかもな」

俺「5年はないだろww」

大和「マジでどうすっかなぁ」

俺「とりあえず今日はもう遅いし寝ようぜ」

大和「そうだな。じゃ、おやすみ」

そして俺はベッドに、大和は床にバスタオルを敷いて眠った。

翌朝、俺と大和は時計塔を見に行くことにした。これまで俺は個人行動を取るとロクな目にしか遇わなかった。だが、誰か他の旅人と一緒ならば旅慣れしている彼等に助けれらてきたのでそう危険な目やトラブルにも遇わなかった。しかし今日俺の隣にいるのは生粋のアホである。俺が火だとするならば大和は油を通り越えニトログリセリンである。何が起こってもおかしくなかった。

そもそも金の無かった俺達は歩いて時計塔まで向かうことにした。大和は俺の言うことも聞かずに煙草を吹かして歩いている。すると目の前にチキン屋が現れた。

大和「腹減らねぇ?ちょっと飯食おうぜ。ここシリアはそんな値段も高くないし自分の分は俺自分で出すよ」

俺「いいね。てかさ、ラマダン中だったら飯食えないんじゃないの?」

大和「そうらしいけどコイツ等も人間なんだろ?」

俺「そんなもんなのか?」

俺達はチキン屋へ入った。


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大和「おーい。飯食いたいんだけどここ座っていいのかー?(日本語)」

俺「ちょwwもろ日本語ww」

店員「ペラペラペラペラ」

大和「全然わかんねぇよ。ここ座るからな。あとあそこで焼いてるチキンくれ」

店員「ペラペラペラ?」

大和「チキンだよチキン」

俺「あ・・じゃあ俺も・・・」


通じるものである。目の前にチキンとスープが運ばれてきた。香辛料たっぷりのスープをすすりながらチキンにかぶりつく。美味い。シリアは本当に物価が安い。これほどの食事をしても日本で缶ジュースも買えない位の支払いで済んでしまうのだ。

腹が満たされた俺達は時計塔を目指して再び歩き出した。


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時計塔は意外に早く見つかった。しかし、どこにでもあるような時計塔であった。

大和「これがこの街のシンボルって終わってんな~」

確かにそう思う。

俺「ねぇ、ガイドブックに他に何か載ってないの?」

大和「あとあるのはスーク(市場)と城だけだね」

俺「どっちか歩いて行けそう?」

大和「時間はまだまだあるし、歩いて大丈夫なんじゃね?」

俺「ほんじゃ歩こうか」


全然大丈夫ではなかった。


2時間ほど歩いても城の形すら見えてこない。

俺「ちょっと・・マジで方向合ってるの?」

大和「多分大丈夫だと思うんだけどなー」

俺「喉が渇いた・・・こんな炎天下でそうそう歩くもんじゃないね」

大和「確かに言えてる。ちょっとそこのスークで飲み物買おうぜ」

俺「スークじゃん!ここがスークなんじゃないの?」

大和「え?あ、ホントだ

俺「てかさ・・・なんか随分俺達注目されてない?」

大和「日本人が珍しいんだろ」


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俺達はどこに行っても注目の的だった。


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スークに入り水を1本購入し、2人でラッパ飲みする。乾いた喉が潤されていくのはいつだって快感だ。俺達はスークの中をあてもなく歩いた。視界に飛び込んでくるもの全てが新鮮で、俺は夢中でカメラのシャッターを切り続けた。


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しかしスークは無駄に広い。全て見て回るだけで軽く2時間は使っただろう。歩き疲れていた事もあったし、アレッポ城はとりあえず後日また改めて行くことにし、今日のところは宿に戻ることにした。


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入り口と違う場所から地上に出て辺りを見渡す。ここがどこか分からない。

俺「ちょっと大和?ここどこか分かる?」

大和「わかんねぇ」

俺「あのさ、ここから宿に戻る方法分かる?」

大和「いや、俺全然分からないよ」

俺「えええええ?俺も分からないんだけど」

大和「最悪タクシーに乗って宿の名前言えばいいんじゃないの?」

俺「宿の名前・・・知らない」

大和「なんだよそれ。マジで言ってるの?よし、ちょっと待ってろ」

俺「どうすんの?」

大和「あそこのおっさんにここの場所聞いてくる」

俺「聞いてくるって言ったっ・・・」

大和「おーい、おっさん。こここの地図でどこよ?(日本語)

俺「やっぱりな・・・」

当然言葉が通じるはずもなく、大和は戻ってきた。

大和「駄目だアイツ。全然通じねぇよ」

俺「当たり前だよアンタ・・・」

大和「仕方ねぇからとりあえず歩こうぜ。あっちの方向な気がするんだよな」

俺達は歩いた。大和が言う「気がする」方向へと。そして当然の如くそこには何も無かった。全てが初めて見る景色で、俺達はついに諦めた。

大和「やっぱこれ方向違うな」

俺「俺も今そう感じてたとこだよ」


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大和「なぁ?この建物何かの役所じゃねぇの?俺聞いてくるわ」

俺「おま・・・・また・・・」

大和「すんませーん(日本語)」

俺「はぁ・・・・」

大和「駄目だ。通じねぇ」

俺「そりゃ・・・・ねぇ」

陽はだんだんと傾き、空がだんだんと赤く染まる。俺達はついに歩くのをやめ、公園のベンチに座り込んだ。歩き疲れて声もでない。大和は隣で「やっぱ中東の空はすげぇなー」とのん気に騒いでいる。どうやって宿に戻ろうか、俺はそればかりを気にしていた。そんな時、このアホがこの日最大の珍言を放った。

大和「なぁぷら君?」

俺「え?」

大和「宿の場所ももう分からないわけじゃん」

俺「まぁ・・・ね」

大和「どうしようなぁ」

俺「どうしよって・・俺宿にバックパックとか置いたままだし絶対に戻らないと駄目だよ」

大和「そうだなー」

俺「どうする?頑張って歩く?」

大和「なぁ?」

俺「ん?」

大和「夕陽がスゲェ綺麗だよなー」

俺「ああ・・・凄いよね。空ってこんな色に染まるんだね」

大和「よし!!」

俺「よしって・・・?」

大和「俺この場所気に入ったわ。今日はここに泊まろうぜ」

俺「え?」

大和「宿も見つからない、夕陽も綺麗だ。だから今日はここで野宿しよう」

俺「何言ってんの?」

大和「大丈夫だって。お、あそこの茂みなんかなかなかいい感じだぞ」

俺は覚悟を決めた。コイツは本気なんだと。


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先程まであれほど美しく見えた夕陽も、今や涙で霞んで見えた。


そして俺は旅先で始めての野宿を経験した。
コメント
この記事へのコメント
ひどすぎるw
2010/06/07(月) 17:11:51 | URL | #-[ 編集]
もうネタとしか思えないw
2010/06/07(月) 17:42:46 | URL | #-[ 編集]
大和やべえええwww
こいつは怖いものなんか無いんだろうなwww
まあ、野宿なんて普通・・・のはずなのになんか違う・・・ww
2010/06/07(月) 21:01:01 | URL | #-[ 編集]
大和 www
その名に偽りのない大和魂www
2010/06/07(月) 21:30:15 | URL | ぽんた #-[ 編集]
うらやましい生き方だな
マネはしたくないがw
2010/06/07(月) 22:00:40 | URL | #-[ 編集]
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