世界中をぷらぷらしてきた

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俺は状況を把握するのにしばらく時間がかかった。『目が点になる』とはまさしくあの状況のことであろう。何故今ここにMさんが?カナは?何から聞けばいいのか全く分からなかった。

M「どうしたの!?ポカンとしちゃって!?しかしビックリだね!まさかここで再会できるとはさ~!ぷら君シリアに行くって言ってたから、もしかしたらどこかで再会出来るかもしれないとは思ってたんだけど国境で再会できるとはなぁ。ってことはあれからずっとカッパドキアに居たの?皆元気してた?」

ちょっと待ってくれ。一気に話さないでくれ。頭が混乱する。

俺「え・・・あの・・・。とりあえずMさんはここからシリアに向かうんですよね?」

M「ここは国境だよ。当たり前じゃん!一緒に行こうよ」

俺は何故か少し嬉しかった。ユカさんやH君に口では言ったものの実際1人で中東という未知の世界に飛び込む事は不安で仕方がなかった。なによりガイドブックがないので相場も安宿のある場所も全然分からない。知っているのは首都の名前がダマスカスという事だけだ。

M「ほら、行こう」

Mはバックパックを担いで歩き出した。どこへ行こうというのだ。俺はMの後ろをついていった。到着した場所はバス乗り場だった。

M「ここからシリアへのバスが出るから、ここで待ってれば大丈夫だよ。あと5分もしないうちに来るんじゃないかな」

俺「はぁ・・・・」

バスは本当に5分でやってきた。俺が買ったバスのチケットは一体なんだったんだ。俺はチケットを投げ捨ててバスへ乗り込んだ。バスは人気の無い舗装された一本道を快適に進んでいく。流れるような展開に未だに状況が把握できない。俺は外の景色を眺めることで精一杯だった。

M「ぷら君、おい、ぷら君」

俺「あ・・はい」

M「これからどこに行く予定なの?」

俺「どこって・・・シリアですけど」

M「当たり前じゃん。シリアへのバスに乗ってるんだからさ。シリアのどこ目指すの?」

考えてもいなかった。俺はどこに行きたいんだろう。

俺「Mさん、実を言うと俺何も分からないんです。なんで俺がここにいるのかも、シリアのどこに行けばいいのかも全然分からないんです」

M「あははは、面白いなぷら君は」

俺「いや、本気なんですよ。Mさんはどこに行くんですか?」

M「俺は今からアレッポって街でバスを乗り換えてハマって水車のある街を目指すよ」

俺「はぁ」

M「お、国境だよ。入国手続きしようか」

俺はトルコの出国手続きをし、シリアへの入国を済ませた。

M「なんかさ、ここで1時間以上待たされるみたいだね」

俺「そうなんですか?」

M「どうやらシリアの国境は車輌のチェックが厳しいみたいなんだよ。俺達が乗ってきたバスも例外じゃないみたいだね」


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外に目を向けるとおびただしい数の車輌が検問でチェックを受けている。数人の兵士が棒のようなものを車輌の下に突っ込んだり、トランクやボンネットをあけて細かく調べている。素人の俺から見ても爆弾などの危険物がないかチェックしている光景なのだと容易に想像ができた。

M「ちょっと時間もあるし飯でも食おうか」

俺「はい」

俺はMと一緒に国境に併設されていた売店でパンと水を購入した。

M「そういやぷら君、俺等出るとき来てなかったよね?なんかあったの?」

俺「ああ・・・あの時は」

M「具合悪かった?なんかカナも元気なかったんだよ」

カナの名前を聞いたとき、なんとも言えない感情がわきあがった。鼻の奥がツンと痛い。

俺「そうでしたか。カナとはパムッカレで別れたんですか?」

M「うん、パムッカレでちょっと喧嘩っぽくなっちゃってさ。それで別れたよ」

俺「・・・・・・・・・」

聞きたい、もっと話を聞きたい。元気が無かったって何でだ?やっぱり俺とあんな別れ方をしたからか?でも、それを今ここで掘り返して聞くのはなんか違う気がした。

俺「Mさん、それよりシリアの情報何かください。俺ガイドブックも無いのでこれから不安なんですよ」

M「ん~、情報ねぇ。このガイドブックをあげることは出来ないから、出発の間まで見てなよ。メモ位できるでしょ?」

俺「有り難うございます」

俺はバスの出発までの間にガイドブックに書いてある情報を書き写そうとバックパックから紙になるようなものを探した。ペンは入国手続きで必要だったので常にすぐ取り出せる場所にしまってあるが、紙が無い。まさかパスポートの空きページに書き込むわけにもいかないので必死で紙になりそうなものを探した。するとバックパックの1番奥底に本のようなものがあった。取り出したそれは『地球の歩き方インド』であった。文字が書けそうなスペースを探すがどこも文字や写真がビッシリでスペースが無い。それでも最後の方までページをめくると1番後ろにメモのような部分があったので俺はその部分を切り取り取った。

「そう言えば俺インドに行くはずだったんだよな」。日本で家を出る前に何度も何度も読み返したこの本、少し懐かしくなって中を開いてみた。すると俺の目に飛び込んできたのは憎たらしいまでに笑顔で写っているインド人のおっさんの写真であった。





俺は国境で本を投げ捨てた。





出発までの時間、出来る限りの情報を書き込む。宿の相場、主要都市、簡単な挨拶や言葉、アラビア文字の数字などだ。時間がない。俺は必死で情報を書きなぐった。出来上がったその情報ページは、今書いたばかりの本人が分からない程にメチャクチャなものだった。某バーローに出てくる被害者のダイイングメッセージ以下であった。それでも無いよりはましである。俺はダイイングメッセージを大切に財布にしまい、再びバスへ乗り込んだ。

国境を越えると一目でここが中東と分かる程に景色が変わっていた。有刺鉄線が張り巡らされた国境付近を抜けるとバスは何もない荒野をひた走った。

M「さっきの話だけどさ」

Mが突然口を開いた。

俺「はい」

M「ぷら君、カナと何かあったんでしょ?」

俺「・・・・・・・・」

M「アイツが言ってたんだよ」

俺「何をですか?」

M「凄く仲良かったのに最低なことしちゃったって」

俺「はぁ」

M「その話してから気まずくなってさ、別行動することにしたんだよね」

今更そんな話を聞いて何になる。ただ、むなしいだけだ。

M「これ、アイツのメアドだから良かったらメールしてみてよ」

Mはメモを俺に手渡してきた。そこには見覚えのある字でメールアドレスが書いてあった。だが俺はカナの連絡先は既に知ってる。それに今後カナにメールすることもないだろう。

俺「いや、大丈夫です」

M「そう・・・?メールしてあげたら喜ぶと思うんだけどな」

俺「俺よりMさんがしてあげてくださいよ」


lIMGP3414.jpg


そんな話をしているとバスはアレッポの街へ到着した。

M「俺、ここからターミナル行くけど本気で一緒に行かない?」

俺は先程まで一緒に行こうと考えていた。でも、色々と話を聞いていくうちにこれ以上Mと一緒にいたくはなくなった。

俺「Mさん、俺この街にしばらくいることにします。だから、ここでお別れですね」

M「そっか。俺はハマに行った後パルミラ見に行って、それからダマスカスだよ。もしかしたらまたどこかで会うかもしれないね」

俺「はい。じゃあ、気をつけて」

M「ああ、ぷら君も元気でな」

こうして俺とMは別れた。そしてその後、彼に会う事はなかった。
コメント
この記事へのコメント
こんにちは。
拝見させていただきました。
応援ポチ。
2010/06/05(土) 15:34:49 | URL | マルコ #-[ 編集]
ありゃりゃりゃん...Bad endなのか...?
2010/06/05(土) 17:43:14 | URL | 黒獅子 #-[ 編集]
本簡単に捨てすぎワロタww
うむ、Mとは分かり合える気がしないわ。悪いやつではないにしても。
2010/06/05(土) 21:14:15 | URL | #-[ 編集]
旅はドラマだな…いや、それ以上だ。
2010/06/06(日) 02:23:25 | URL | #-[ 編集]
Mは典型的リア充なんだろうな。
誰かと離れてもまた誰かと出会うだろうという行動理念が見える。
せっかく旅をするのならもっと人間を大切にして欲しいと思った。
マジレスすまんwww
2010/06/06(日) 10:55:50 | URL | #-[ 編集]
Mめ、分かってないふりしやがって
本当に最悪な奴ですね
2010/06/06(日) 13:58:34 | URL | #-[ 編集]
ちょっとね、せつなくなった
2010/06/06(日) 16:16:32 | URL | エビス #-[ 編集]
ま、相手は最悪だけどな。
ぷらはこの先カナと再会したとして、ヨリ戻す気あるん?

ぷらもこの旅行記で最悪な自分さらしてるのと一緒で
カナにとっても、汚点だったのかもしれないよ?Mとの事は。

それ確かめて今のぷらがあるんやったら
何にも言わんけどさ。。。

管理宛コメもぽちぽちあるしな。

ま、ええわ。
楽しませてもらってる、ぷらの記事からはw
2010/06/07(月) 03:26:53 | URL | #-[ 編集]
とりあえず街に着いたら時刻表入手とガイドブック購入をしてくれ
2010/06/30(水) 19:18:58 | URL | #-[ 編集]
Mさんは何ていうか...顔はともかく、中身はイケメンじゃないんだね多分。
悪い人ではないだろうけど、そう云えばカナさんの事だって「簡単にヤれる」とか言ってたし...
カナさん、また会う事あるのかなあ。会ったらどうするんだろう。
2014/12/23(火) 23:21:59 | URL | #-[ 編集]
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