世界中をぷらぷらしてきた

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完全に打ちのめされた俺は宿へ戻るとその足でバスのチケット売り場へと向かった。もうこんな場所には1秒たりともいたくない。俺が恋焦がれてタイから追いかけてきたカナは今やMと一緒にパムッカレでシッポリであろう。いや、すでにこの宿でシッポリだったか。まぁ、どうでもいい。とにかく今のこの俺のはちきれんばかりの怒りの矛先をどこに向けたかったのだ。

俺「あの、前も来たんだけど俺シリアに行きたくて・・・・チケットあります?」

バス会社「ちょうどキャンセルが2席できたんだ。ラッキーだな。明日の朝10時にここからバスが出るけど乗るかい?」

俺「乗る!乗るよ!」

バス会社「そうかい、それはこっちとしても助かるよ。じゃ、これにサインを。そして支払いは・・・・」

俺は即座にチケットを購入した。バスの発車は明日だ。俺は広場でビールを買い、宿で一杯やることにした。ほぼ毎日買いに来ていた売店でエフェスビールを買い込む。言葉は通じないが売店のおばちゃんも目で「ありがとう」と合図を送る。おばちゃんが値段を言う前に支払額は分かっている。いつものことだからだ。


だが、今日ばかりはちと事情が違っていた。バス代を支払ってしまい、財布の中にリラが100円程しか入っていなかったのである。他に所持している紙幣と言えば我等が日本の「円」のみである。ドルならまだしも円で買い物ができるわけない。思い切って1万円を両替してしまおうか悩んだ俺だが、明日からシリアへ突入するのである。リラがあっても仕方ない。俺は酒を諦めて宿へ戻った。宿へ戻るとユカさんが新しい旅人の宿泊受付をしていた。

俺「ただいまです」

ユカさん「あ、ぷら君おかえりなさい。どうだった?」

俺「なかなか素敵でしたよ」

ユカさん「でしょ~!私のイチオシなんだ!あ、ちょっと待ってね」

本日この宿に入ってきた旅行者はH君という大学生だった。

俺「こんばんわ、今日ここに来たの?」

H「はい。長期の休み使って初めての1人旅なんです」

最近の学生は金があるのぉ。

俺「そっか。トルコ周遊なの?」

H「はい!でもちょっと落ち込んでるんです」

ユカさん「どうしたの?」

H「実はアンカラでデジカメ盗まれたんですよ。それに靴まで・・・」

ユカさん「えええー!!」

H「ドミトリーに泊まってたんですけど、観光して戻ってきたら靴とかカメラ盗まれてました」

ユカさん「いくら宿だからって置いて行っちゃ絶対駄目だよ」

H「はい。色々写真入っていたのに・・・最悪です」

そこで俺はピンときた。

俺「あのさ、H君金持ってる?」

H「はい?」

俺「俺さ、デジカメ2個あるんだよ。一眼レフとコンデジ。コンデジほとんど使わないから買わない?俺カメラはあるけど金が全然なくてさ」

H「いくらですか?」

俺「うーん。日本円で12000円でどう?」

H「買います!本当にいいんですか?」

俺「うん!俺としても有り難いよ。でもSDは抜くよ?」

H「全然いいです!最高ですよ~」

俺「じゃ、これね」

H「あの、これから夕飯とか一緒にどうですか?」

俺「お、いいね!実は金なくて夕飯食えなかったんだよ」

H「それじゃ一緒に行きましょう!」

俺「ユカさんも一緒にどうですか?今日の宿泊者俺とH君だけでしょ?」

ユカさん「行きたいけど、やっぱり宿を空っぽにはできないんだ・・・。2人で行ってらっしゃい」

H「じゃ、宿で飲みましょうよ。そしたらユカさんも飲めますよね?」

ユカさん「それだったら大丈夫だよ」

こうして俺とH君は広場に酒を買いに向い、再び宿へ戻った。いつ客が来ても対応できるように受付横の誰もいないドミトリーで酒を飲む。


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俺「実は報告があります」

H「なんですか?」

俺「俺、明日シリアへ向かいます」

ユカさん「チケット取れたの!?」

俺「うん、キャンセルが出て明日のバスに乗れることになったよ」

H「ぷらさん、それじゃもうお別れなんですね」

俺「うん。でもH君、ユカさんも俺もオススメのレッドツアー、絶対に行った方がいいよ」

H「レッドツアーですか?」

俺「うん。俺はあれほど感動的なツアーを体験したことがなかったよ」

ユカさん「そう言って貰えると私も鼻が高いなぁ」

ヒマワリの種をかじりながら3人でくだらない話をして酒を飲む。するとH君が突然とんでもないことを言い出した。


H「そうだ!忘れてました!俺、ここの宿紹介されて来たんですよ」

ユカさん「へぇ~。なんて人に?」

H「ちょっと待って下さい、ここの宿の名刺貰ったんですよね。あ。これだ、Mさんって人です」

俺は勢いよくヒマワリの種を飛ばした。

H「パムッカレの日本人宿で一緒になった人なんですけど、カッパドキアから来たって言ってたんですよ」

ユカさん「Mさんかー!Mさんは最近までここの宿に泊まってたんだよ」

H「そうなんですか!彼女さんと一緒に旅してる人ですよね?」

ユカさん「カナちゃんのことか・・・・・ぷら・・・・君・・・?」

俺「H・・・。許すから事の詳細をもっと詳しく話せ」

H「ちょっと、ぷらさんどうしたんですか急に」

俺「いいから話せ」

H「話せって言われても俺は名刺もらっただけですよ・・。あ、でもMさんはパムッカレからシリアに向かうって言ってましたね」

俺「ほぉ」

ユカさん「ぷら君、落ち着いて!」

俺「大丈夫ですよ。で、ユカさん、彼等がここの宿で何してたか知ってますか?」

ユカさん「え・・・?知らないけど何かしてたの?」

俺「この上のドミトリーで夜な夜なチチクリあってたんですよ」

ユカさん「えー!?だってあの部屋は誰も宿泊客がいなかったじゃない」

俺「だから、そこをホテル代わりにしてたらしいですよ」

ユカさん「なにそれ本当に?信じられない。じゃ、もしかしたら今行ったら部屋荒れてるのかな・・・?」

俺「それは見たくもないし、聞きたくもないです」

ユカさん「そうだよね・・・」

H「あの・・・Mさんと彼女さん何かあ」

俺「断じて彼女ではない!!」

H「は・・・はい」

俺「いいかH君、俺はあの女の子にタイで出会ったんだよ」

H「はぁ」

俺「俺は恋したね。H君も見たんでしょ?可愛いよね?」

H「はい。確かに可愛いですね」

俺「だろ?それで俺はインドに行くはずだったのにビザを破棄してトルコまで追いかけてきたんだよ」

H「それマジで言ってるんですか?」

俺「そう。大マジ」

H「それで、なんでMさんと彼女さんが一緒に・・・」

俺「それは俺も聞きたい」

H「はぁ・・・・」

ユカさん「ぷら君、落ち着いて。飲み過ぎだよ」

H「ところでユカさん、レッドツアーのこ」

俺「話をそらすな」

H「は・・・はいっ」

俺はこれまでに起こったことで溜まりに溜まったうっぷんを全てHにブチまけた。Hは終始黙って俺の話を聞いてくれた。

H「はい・・・はい・・・」

俺「終わり。以上だよ。あ~、お前いい奴だな。そう言えばカメラ盗られて靴も盗られたんだっけ?」

H「え・・・あ・・・はい」

俺「だらしない奴だな。よし、俺の靴をやろう」

H「え?」

俺「俺はサンダルで世界一周するとさっき決めたから、あげるよ」

H「本気ですか?」

現に俺は東南アジアへ向かった最初の2日しか靴は履いていない。あとは全てサンダルだった。そしてこの時Hに靴をあげてしまった事で、今後全てをサンダルで旅することになる。ウユニも、アンデスも、サハラも、マチュピチュも。

俺「いいよ。これだけど」

H「ありがとうございます!大事にします!」

俺「それよりカメラ買ってくれてありがとね。こっちも助かったよ」


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俺はカメラを売ることで金を作り、その夜は酒に飲まれながらくだを撒き散らし、Hのベッドで眠った。Hがどこに寝たかは分からない。
コメント
この記事へのコメント
サンダルwwww
ぷらぷらすごいなwwwww
2010/06/04(金) 19:51:51 | URL | #-[ 編集]
いよいよカナ様登場か…?w

Hさん可哀想な気が…気のせいだ、きっと気のせいだ、うんw
2010/06/04(金) 19:56:06 | URL | 黒獅子 #-[ 編集]
Hさんはユカさんと寝たのか
2010/06/04(金) 20:05:48 | URL | #-[ 編集]
いつまで禍根を残すんだ、M・・・・
つか、サンダルでそんな旅するとかおまいは古代の巡礼の民かwwサハラwww

ちょっとヒマワリの種買ってくる
2010/06/04(金) 21:59:08 | URL | #-[ 編集]
だらしないんだか、男気があるんだか・・・
まあ、かっこいいな。そしてかっこわるい。

俺より若い坊ちゃん育ちがこんなにいけてるなんてなあ。。。

俺もがんがるJ。
2010/06/07(月) 03:20:03 | URL | #-[ 編集]
言葉もできないし無計画だし、読んでてもどかしかったが、
ちょっとおもしろくなってきたよ。
2010/06/30(水) 18:58:11 | URL | #-[ 編集]
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