世界中をぷらぷらしてきた

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早朝4時半、外は真っ暗だ。しかしドミトリーでは俺の目覚まし時計が雄叫びをあげていた。当然の如く強制的に全員起床。本当に申し訳ありません皆さん。全員たたき起こしてしまったので全員に見送られながらゲストハウスを後にする。皆しきりに「陸路は気をつけるんだよ」と言うのが多少気になるが、もう後戻りはできない。行くしかないのである。金なんかないのである。ゲストハウスを出てお迎えが来る待ち合わせ場所までとぼとぼと歩く。すぐに待ち合わせ場所に到着したがまだ時間もあるので長旅に備えて飲み物でも買うことにする。理論では3~4時間の乗車時間なのだが、何故か到着するのは決まって12時間後らしい。うう~んミステリー。空白の8時間に一体何があるのか、俺はこの先目の当たりにすることになる。

長旅に備え水とパンを購入すべくとりあえずコンビニに入る。しかしコンビニは偉大だ、ここタイでも24時間営業しているので旅中は本当に重宝するのである。自動ドアではない手で押すタイプの扉を開けて中に入ると店員の「いらっしゃいませ」の一言の前に何故か犬の鳴き声が聞こえた。


ワンッ!!!!


俺「ワ・・ワン!?」


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突然の犬の鳴き声にビビッていると何故かコンビニの店内で犬が放し飼いにされていた。雄大過ぎるぜ東南アジア!気を取り直して水1Lを購入し、迎えが来るまでアイスでも食べて待ってるかとアイス売り場へ向かった俺だったがそこで俺は完全に言葉を失った。


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アイスは諦めよう。

気持ちを落ち着かせて買い物をし、バスを待つと欧米さんの姿しかいない。言葉もろくに話せない、話せてもコミュニケーション能力がない俺がこの先同じバスで数時間移動することは苦痛この上ない。半ば鬱気味でうなだれていると日本人男女がやってきた。話を聞くと男性の方はSさん28歳。女性の方はAさん28歳。二人とも先日偶然移動中に出会ってらしく、この先も一緒にカンボジアを陸路で目指すらしい。これ幸いと近くの席に座り宿も一緒に探そうとするも、どうやら2人はツアーでの参加らしく、バスだけ一緒でも泊まる場所などは既に決まっており、ドライバーなども既にカンボジア側で待機しているらしい。しかしまぁ少しでも日本人仲間が居たほうが初心者の俺には安心なのでこの2人の参加は非常に頼もしいものだった。Sさんはワーキングホリデーでオーストラリアに1年間住んでいたらしく、Aさんはベトナムで1年生活した事があるらしい。かくいう俺も自慢ではないが日本在住26年のベテランである。

ほどなくしてバスが到着する。いや、正確にはバスではなくハイエースであった。

完全にドカチンの出勤である。俺は大学時代のアルバイトを思い出していた。中に乗り込むと至極快適であった。エアコンの効いた社内で快適にストレスなく車は走り続けた。これが陸路移動なのか!?余裕だ・・余裕過ぎる。3時間程SさんとAさんと話をしながら車に揺られた後にガソリンスタンドで休憩。給油する車を手伝い、チップ欲しさに働く子供がいたので「ポーズとってくれ」とお願いするととってくれた。

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本当に海外の子供は目がキラキラしててかわいい。その後1時間程走ってやっと国境のアランヤプラテートという町へ到着。いよいよ人生初の異国間の国境越えである。目の前にあるカンボジアの国境を前に少々俺はチビリそうであった。車から降ろされて各自バックパックを持って歩く。


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そして当然のことながら入国の際にイミグレーションカードを書かされる。今でこそスラスラ書けるがこの時は本当に何がなんだか分からなかった。英語すら読めなかった。それでも埋めないと先には通れないし、誰も相談する人がいない。SさんもAさんも先に進んでしまって俺は取り残された。頼みの綱の地球の歩き方はバックパックの奥底に身を潜めている。俺は何を思ったのか外人用の英語のイミグレーションカードではなく、クメール語で書かれた現地人用のイミグレーションカードに無我夢中で書き込んだ。勿論勘で。

当然の如く通らない。

「おい、お前の出身国が1981年ってなんだ?」


「お前、SEX(性別)がNOってなんだ?」


「宿泊先がカンボジアってナメてんのか?」

などと係員にお咎めをうけ半泣きで書き続けた。早くしないとバスに置いていかれてしまう。係員に何度「プリーズ」とお願いしても当然の如く通らない。俺は国境でバックパックを逆さまにして地球の歩き方を取り出した。半べそかきながらカードに書き込み、ようやく国境を突破した。バスは待っていてくれるのか。居なかったらどうすればいいのか。

俺は走った。

死ぬ気で走った。

そしてバスは・・・・いた。


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しかしドアが閉まっている。頼りのSさんもAさんも姿が見当たらない。既にバスに乗っている外人さんは哀れんだ目で俺を見ていた。俺はバスのドアを必死にノックしてバスのチケットを見せた。すると運転手がドアを開けてくれて一言俺にこう言った。


「FULL」


全く英語が分からなかった俺でも全て埋まった椅子、そして「FULL」という言葉に全てを理解できた。しかし俺は金を払ってチケットを買っているのであって席が無いのは絶対におかしい。俺は騒いだ。日本語で。


必死の形相から気持ちが伝わったのか席を作ってくれるそうだ。その席というのが運転席と助手席の間の床に座布団を敷いただけの席だった。勿論背もたれなんかない。後ろの方で外人共が「スペシャルシート!ヒュ~!」などと騒いでいる。俺はどうでも良かった。どんな方法でもカンボジアに着ければ良かった。俺は無言で床に座り、そしてバスは走り出した。


こうして俺は地獄の背もたれ無しでシェムリアップを目指す事になった。


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バスはメーターも何も動かない。ライトも点かない。エアコンは効かない。とにかくすさまじい乗り物だった。道は勿論舗装されていなく、ここをバスで走るのが無理ってものだった。車内は蒸し暑く、しかし窓を開けると舗装されていない道路から砂埃が舞い込む為に窓は締め切ったまま。まさに地獄だった。バスは時速15km程度で走り続けた。左右にユラユラと揺れ、ひどい時には弾んだ。

しばらく走ると凄い音と共にバスのフロントガラスにヒビが入った。

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運転手は微動だにしない。

更に少し走ると今度は運転手側のフロントガラスに亀裂が走った。


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流石に「ヤバイ」と思ったのか運転手はセロハンテープをガラスに貼り修理。お構い無しに走り続けた。俺は、もうどうでも良かった。バスが5時間走る頃にはヒビだらけだった。背もたれがないので寄りかかることもできず、左右に振られて俺は転げまわっていた。後ろの席ではスペイン人がゲロ吐いて喧嘩が起きていた。カオスな状況だった。


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更に走ること2時間。バスは遂にシェムリアップの町へ到着した。疲れ過ぎてハイモードになった俺は道路に飛び出した。外は暗くてどこがどこかも分からなかったけれど、あのバスの中から開放されただけでも救われた感じがした。バスは更にボロボロになっていた。


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やっと着いた念願の街シェムリアップ。アンコールワットのある街シェムリアップ、しかし俺には宿が無い。地図を見てもここがどこかも分からない。適当に道を歩いてる人に話しかけるも全く相手にされない。時刻は既に夜の11時を回ろうとしていた。実に17時間のバス移動だった。今更安宿を探す余裕も体力も考える気力も無かった俺は客引きの兄貴の口車に乗せられるまま宿へと運ばれた。そして泥のように眠ったのであった。
コメント
この記事へのコメント
めっちゃ笑ったw
向こうの方はおおらかというか、なんというか……
2010/04/23(金) 18:35:16 | URL | ぽんた #-[ 編集]
すっげ。無鉄砲すぎなだけとはいえ苦労してんなwww
これからどんな修羅場をくぐりぬけていくのかwktk
2010/04/23(金) 18:58:04 | URL | #-[ 編集]
カオス愉快でも車内酸っぱそうです(´∀`)
2010/04/23(金) 19:49:40 | URL | ミオ #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
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2010/04/23(金) 22:07:55 | | #[ 編集]
フロントガラスwww
2010/04/24(土) 00:52:53 | URL | #-[ 編集]
うさぎwww
海外ってほんと日本といろいろ違うんだなw
2010/04/24(土) 01:22:58 | URL | #-[ 編集]
すげぇ!すげぇよwwwwwww
ここまでリアルな話てなかなか読めないよw
写真もイイ!
2010/04/25(日) 00:11:54 | URL | r #hE4kmW4M[ 編集]
スペシャルシート吹いたwww
ぷらぷらの話見てると旅に出たくなる
2010/04/25(日) 16:59:53 | URL | #-[ 編集]
わお[i:63904]
素敵すぎる
スペシャルシートw
2010/04/25(日) 19:18:05 | URL | 飼い猫あくせる #-[ 編集]
到着がいつも夜w
体力・気力が無い時はもうこいつ(客引き)でいいやってなるよな。
2010/06/30(水) 08:25:35 | URL | #-[ 編集]
うさぎがシュールすぎるw
2011/04/28(木) 05:35:00 | URL | #-[ 編集]
「こうして俺は地獄の背もたれ無しでシェムリアップを目指す事になった。」を、
「こうして俺は...シェイプアップを目指す事になった。」と読み間違えてしまったw
2014/12/18(木) 02:41:03 | URL | #-[ 編集]
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