世界中をぷらぷらしてきた

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非常にやるせない気持ちが俺を支配していた。寝過ごすのは何度目なのだろうか。これではカナが怒るのも無理はない。ユカさんによるとレッドツアーは約半日のツアーなので夕方前には戻ってくるそうだ。俺はカナを待つ間に久々にシャワーを浴びた。5日ぶりに浴びるシャワーは気持ちよかった。その後今までたまりにたまっていた洗濯を行う。

宿の部屋の前にロープを張り簡易洗濯物干場を作る。そして洗濯物を干している時だった。

カナ「あ~!!起きた~!!」

俺「!!!!」

カナ「も~!起きないんだもん~!」

俺「ごめん!本当にごめん!気が付いたらお昼になってて・・・」

カナ「1人で行ってきたよ~。寂しかったわ~」

俺「すいません!本当に申し訳ありません><」

カナ「む~。とりあえずこの後ローズバレー行くけど行く?なんか忙しそうですけど~」

俺「行きます!そんな怒らないでよ~。洗濯してただけで全然忙しくなんかないんだって」

カナ「冗談だよ。怒ってないから大丈夫。移動ばっかりで疲れてたんだよね?」

俺「言い訳になるけど・・・」

カナ「よし、じゃあお詫びにちゃんとローズバレーに付き合うことね!」

俺「うん。勿論だよ」

カナ「じゃ、今からユカさんに言いに行こう?」

俺とカナはユカさんにローズバレーへ行きたい事を伝えた。ローズバレーへのツアーは大会社でも募集しているが、ここの宿のスタッフ(トルコ人)が自分の車で連れて行ってくれるミニツアーもあるらしい。ユカさんに話をすると丁度スタッフも手が空いていたようで時間的にもピッタリだったので即出発することになった。

カナ「良かったね~!タイミングもバッチリだったよ」

俺「うん!でもさ、カナ英語とか結構ペラペラな感じ?」

カナ「ペラペラではないけど・・・まぁ少しは話せるよ」

俺「おおお!俺全然駄目だからさ~」

カナ「宿のスタッフだし、どうにかなるでしょ~。よし!行こ~!」

俺達はスタッフのボロ車に乗り込んだ。何故か宿にいる犬まで車に乗り込んできた。ツアーというよりは散歩といった雰囲気だ。宿からローズバレーまでは舗装された道を20分程走り、その後山道に入っていく。15分程走った所で車は走るのをやめた。

俺「ここ・・・なの?」

カナ「う~ん。周り見ても別に感動するような景色は何もないね~」

俺「あの、スタッフさん?ここがローズバレー?」

スタッフ「そうだよ。ここから歩くんだ」

俺「歩くの!?もしかしてこの目の前の山の事?」

スタッフ「そうさ。今から1時間位トレッキングだ」

ユカ「お散歩だね」

俺「マジかよ~。俺Tシャツにサンダルなんだけど・・・」


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乾燥した山道を3人+1匹で歩く。


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30分程歩くと景色は随分と変わってきた。だが朝晩冷え込むカッパドキアだ。それなのに俺はTシャツ1枚にサンダルというスタイルで山に登っていたので相当に寒かった。

カナ「ぷら君大丈夫・・・?さっきから鳥肌凄いけど・・・」

俺「だだだだだだい・・・大丈夫だよ」

カナ「ちょっと休もうか・・?」

俺「いや、体動かしてた方がいいしさ・・・歩こう」

スタッフ「へい、ちょっと休憩だ。お茶飲んで休もう。ちょっと来るのが早過ぎたな」


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岩山と岩山の間の洞窟のような場所でスタッフが持ってきたポットからお茶を貰う。飲んだお茶が胃に流れ込んでいくのが分かる。ああ・・・温まるなぁ。

スタッフ「ここかがローズバレーなんだが、ローズバレーは登るものじゃなくて見るものなんだ」

カナ「どういうこと?」

スタッフ「ここで少し休んだらポイントに向かうぞ」

俺「カナ・・・?意味分かった?」

カナ「ううん・・分からない。ローズバレーって景色見る場所ってことは聞いてたんだけどさ・・・」

俺「とりあえず行ってみようか」


俺達は再び歩き出した。車から降りて1つ山を越え、更にもう一つの山へ登る。すると最初に越えた山を目の前に見る事の出来るポイントに到着した。

スタッフ「ここだ」

俺&カナ「おおおおおお~!!」


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そこにはモコモコとしたギョレメの奇岩とはまた違った岩肌をむき出しにした景色が広がっていた。

俺「うわぁ~。ここ絶景だね~」

カナ「うん~!凄いよここ~」

スタッフ「おいおい、これからだよ」

俺「これから?」

スタッフ「ちょとこっちに来い」

俺とカナはスタッフに呼ばれて奇岩とは反対側の茂みに座った。

俺「ここ・・・?」

スタッフ「ああ。ここで少しおしゃべりでもしてな」

カナ「なんだろ?綺麗な夕日でも見れるんじゃない?」

確かに奇岩と反対側を向いている今、目の前には大きな太陽があった。

スタッフ「ちょっと来るのが早過ぎたからサンセットまで30分位待たなきゃならないかな」

カナ「いいよ。休めるしボーっとしてよ」

俺「うん」

俺達は30分、陽が沈むまでカナが今日行ったレッドツアーの写真を見せて貰ったり、その話を聞いていた。俺はその写真や話を聞くより今こうやってカナと一緒にいれるだけで満足だった。そして時間はあっという間に過ぎた。


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遠くの空に陽が落ちてく。オレンジ色に染まる空。

カナ「不思議だね~。同じ太陽なのに日本で見るのと全然違うよね~」

俺「本当だね~。てかさ、さっきからスタッフの姿が見えないんだけど」

カナ「あれ?本当だ。どこ行ったんだろう?」

俺「探す?」

カナ「いや、呼びに来るでしょ~」

丁度その時だった。

スタッフ「お~い!」

俺「あ、いた!!」

スタッフ「早く来い!時間だぞ~」

カナ「帰るみたいだね。いこっか」

俺「うん」

俺達はスタッフの元へ向かった。

スタッフ「時間だぞ。こっちに来い」

俺達が連れていかれた場所は先程のモコモコ奇岩を見渡せる小高い丘だった。そこで俺達は息を飲んだ。目の前には先程まで白い岩肌のモコモコ岩が夕日に染まってまったく別のもののように姿を変えていた。


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スタッフ「これがローズバレーだ」

俺「うおおおおおお~!!!!!」

カナ「すごーい!!!!!ローズバレーってこういう事だったんだ~!!」

スタッフ「この景色はこの季節のこの時間にしか見れないんだ。勿論曇りだったり雨だったら見れないけれど今日は最高のローズバレーだよ」

カナ「凄い凄い!!」

俺「俺、ちょっと感動してるんですけど・・・・」

カナ「あたしも・・・。はぁ~帰りたくなくなってきたな~」

俺「・・・・・・」

そういえばカナは明日ここカッパドキアを発つのだ。次に向かうのはパムッカレらしい。その後ギリシャに向かう彼女とこの先会うことはないだろう。もし会えるとしたら日本での再会だ。

俺「カナさ?明日何時に宿を出るの?」

カナ「深夜のバスだから夜の8時とかかなぁ」

俺「そっか。なんか寂しいなぁ」

カナ「うん~。またせっかく会えたのにね・・・」

スタッフ「おーい、陽が完全に沈む前に車に戻るぞ~」

カナ「あ、スタッフ呼んでる。行こっか・・・」

俺「うん・・・」

こうして3度目の再会を果たしたのに明日またお別れになってしまう。俺はカナにあることを言ってしまおうか悩んでいた。車に乗り宿へと向かう。宿に到着する頃には外は真っ暗になっており、宿の大部屋では宿泊客がワイワイとお酒を飲んで盛り上がっていた。

カナ「ぷら君、皆と一緒に飲もっか~!」

俺「うん!」

カナ「皆に挨拶もしたいし、ここに泊まるのも最後だからさ」

俺「そだね。飲もう!」

俺達はその日、ほぼ宿の全員で酒を飲んだ。ほどよく酔いも回ってきた頃、カナが立ちあがった。

カナ「えっと、あたし明日でここを出ます」

周りから声があがる。

カナ「あたし旅人ってわけじゃないから、これからパムッカレ行って、ギリシャ行って日本に帰ります。あたしの残り時間はもう一週間しかないけど、皆さんこれからも元気に旅続けてくださいね」

旅人の中の誰かが口を開く。

「カナちゃんは日本に戻ったら何かすることあるの~?」

カナ「えっとあたし歯科助手なんです。今仕事場が先生の都合で一週間休みになってたんだけど、それ+有給を目いっぱい使って思い切って旅行に来たんです。だから戻ったらまたスグ仕事かな・・・」

そうだったんだ・・・。俺は何も知らなかった。いや、知らなくて当たり前なのだ。大学生の旅行者などなら話は別だが、25歳を超えてる旅行者に日本での話を聞くのはタブーなのだ。これだけ長期間日本を離れて旅をしているのである。皆が皆仕事を辞めて一度きりの人生の時間を旅に充てているという立派な理由があるわけない。現に俺だってそうだ。もし俺が「日本に帰ったらどうするの?」と言われたら何て答えるんだろう。何も答えられない。それは自分が何をするのか分からないからだ。俺は旅に出るという理由の裏に日本での日々の暮らしから逃げてきたという気持ちがあった。だから旅の最中は日本の事は何も考えないようにしてきたし、これからも考えないつもりだった。

カナ「あたし荷物まとめたりするんで先に部屋戻りますね。皆さんごゆくり~」

カナが1人大部屋を出ていく。それから10分もしないうちに皆パラパラと自室に戻っていった。俺は自分の部屋の前のベンチでタバコに火をつけた。カナの何気ない一言だったが、俺は凄く考え込んでしまった。日本に帰ったらどうするんだろう。いくら考えても答えは出なかった。いつしかタバコが根元まで燃え尽きている。俺は部屋に戻った。スペイン人の女の子が小説を呼んでいる。

俺「は・・・はぁ~い」

スペイン人「はぁ~い」

微妙な会話を交わして俺は布団に入った。いや、会話ですらないなこれは。


俺は目を瞑った。カナは明日いなくなってしまう。このままでいいのだろうか。多分俺はこのまま旅を終えて日本に帰っても何も変わらないのではないだろうか。得て帰るものは旅の写真と思い出だけなのじゃないだろうか。俺は旅に出るとき、見た事のない景色を見てみたいという思いの他にもっと重要なある気持ちがあった事を思い出した。そしてそれを今まで忘れて俺は旅を続けてきた。日本を出て既に1カ月が経過しようとしている。その気持ちとは今までの自分をぶち壊すという事だ。どっちつかずの、自分の意見も言いたい時に言えない、そんな弱い自分という殻をぶち壊したいという気持ちがあって旅に出たのだった。

このままでは俺は何も変わらない。カナに言わなきゃ。

そう思った時だった。




「コンコン」




外からドアをノックする音が部屋に響いた。
コメント
この記事へのコメント
続きを!!!!続きをおおおおおおおおお!!!!!
2010/06/01(火) 11:04:42 | URL | ぽんた #-[ 編集]
いよいよカナとの恋路のクライマックスか!!!
早く続きを…!!!

しか絶景の写真を見てると本当に元気をもらえるな(´・ω・`)
2010/06/01(火) 11:42:00 | URL | #-[ 編集]
おい、引き伸ばすのうまいなwwww 早く続き!!

気を利かせたスタッフ、ローズバレー・・・舞台は整っていたんだな・・・・・・
2010/06/01(火) 14:52:39 | URL | #-[ 編集]
昼ドラみたいな区切りヤメていただけませんか・・・
2010/06/01(火) 15:14:58 | URL | かけません #-[ 編集]
おおおおおおおおおおおっ!!www
文章力が半端無い……次読もう←
2010/06/01(火) 20:21:50 | URL | 黒獅子 #-[ 編集]
よーしよしよしwwwつかみはOKwwww
後はオチだ!
わかってるじゃねえかwwwwフヒヒヒwww
2010/06/03(木) 23:42:39 | URL | #-[ 編集]
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