世界中をぷらぷらしてきた

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眠れなかった。とてもじゃないが眠れなかった。なんだオープンジョーって?3ヶ月後にエジプトに行かなければならないってなんだ?なんで俺ここにいるの?カナは飛行機で行くって言ってたよな、俺乗れるほど金持ってないよな。いや、なんとかなるんじゃないか?考えろ、考えるんだ俺。突破口は必ずある。そうだ、明日カナに会って相談してみよう。


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眠れなかった俺は夜明け前のイスタンブール市内をフラフラと歩いた。昨晩カナと一緒に座った公園のベンチに腰をおろす。静かだ。俺は必至で悩んだ。この残金でカナと一緒にギリシャに行くのは到底無理だ、諦めるほかない。でもせめてカッパドキアには一緒に行きたい。行きたいけれどそこからどうすればいい?今の俺にタイまでの航空券を買いなおす金銭力は無い。タイから日本への航空券は間違いなくオープンチケットなのでタイに戻れさえすれば最悪日本に帰ることは出来る。問題はどうやってタイに帰るかだ。エジプトまでどうにか行ければ飛行機に乗ることができる。だがどうやってエジプトまで行くんだ?こんな何も知識が無い状況で中東を抜けるのか?いやそもそも知識があった所で中東って通り抜けられるのか?陸続きだったっけ?

俺の中で中東というものは相当ハードルの高いイメージがあった。旅初心者が決して踏み入れてはならない、そんなイメージの場所でもあった。そこを俺みたいな初心者が無事突破できるのか。ルートは?お金はいくらかかるんだ?どこからトルコの隣国シリアに入るんだ?もう頭の中は「?」マークで埋め尽くされていた。気がつくと陽も昇っており、結局答えが出せないまま俺は再び宿へと戻った。悩み疲れていたのだろう。ひと眠りした後、これ以上悩んでも結論が出ないと思った俺はカナの元へ向かった。カナのいる宿に行ってカナを呼んでもらう。そして俺達は朝食がてら外に出ることにした。

俺「えっと、カナ?ちょっと聞きたい事あるんだけどいいかな?」

カナ「なになに?」

俺「あのね、俺適当に航空券買ったんだけど、昨日見返したらオープンジョーってタイプの航空券でさ、それが3ヶ月後にエジプトから出るみたいなんだよ」

カナ「へぇ~!それじゃピラミッド見れるね!いいなぁ~」

カナは状況を全然理解していない。

俺「でもね、俺は別にエジプトなんか行かなくていいのよ」

カナ「はい?」

俺「俺はトルコだけ旅してタイに帰りたかったんだ」

カナ「へ?」

俺「でもさ、この状況じゃエジプトまで行かなきゃならないわけじゃん?」

カナ「そう・・・だねぇ。行けばいいんじゃないの?」

俺「そう、行けばいいよ。でもどうやってって話なんだよね」

カナ「航空券まだ買ってないの?」

俺「買うもなにも俺はトルコから帰れると思ってたのね。で、今の俺には航空券を買うほど金銭的に余裕もないんだ」

カナ「うん・・・・」

「で・・・・どうしたらいいんだろwww」

カナ「どうしたらって・・・」

俺「うん・・・・」

カナ「やっぱ・・・中東抜けるとか?中東は物価も安いみたいだし」

俺「やっぱ・・・そうなるよね・・・?」

カナ「それに案外楽しいかもよ!私は明後日カッパドキアに飛行機で行くんだ。でもそしたらまたここでお別れになっちゃうね」

俺「うん・・・そうなるよね。カナはそれからまたここに戻るの?」

カナ「うん、私はまた戻ってきてそれから電車でアテネまで行くよ」

俺「そっかぁ。やっぱ決断しないとだめだよね」

カナ「3ヶ月もあれば中東抜けられるんじゃないかなぁ」

俺「決めた!よし!俺も男だ、中東抜けてやるよ!そんで日本に帰ったらまた再会しよう!」

カナ「うん!途中またメールとか頂戴ね!今度は間違わないようにね!」

俺「分かった!写真もつけて送るよ」


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あっけらかんとした答えに、カナは別に俺の事をなんとも思っていないと感じた。その瞬間俺の気持ちは固まったのだった。ああ、いつも俺ってこうだったな。勝手にのぼせあがって、勝手に好きになって、勝手に落ち込んで。俺はカナと別れて宿に戻った。やってやんよ!中東抜けてやんよ!

俺「Wさん、俺中東抜ける事にしました」

W「おお、そうなんだ。そんじゃまずシリアか?」

俺「はい!それでシリアってどうやって行くんでしょう?」

W「そんなの知らねぇよ。本とかないの?」

俺「無いです(キリッ)」

W「何も持たないで行くのはやめた方がいいんじゃない?ほら、あの日本人宿に行けば誰かしら中東に行く人いるでしょ。そこで情報誌でもコピーさせてもらえば?せめて地図位ないと厳しいと思うよ」

俺「名案!!!行ってきます!」


今思えばどれだけ周りに迷惑をかけていたんだろう。俺は恥をしのんで日本人宿へと向かい、中東の地図をコピーさせてもらった。その宿にはこれから中東に抜ける旅行者は1人もいなかった。だが、中東を抜けてきて今ここにいる旅人が2人いた。そこでありったけの情報をもらう。2人の話しだと2カ月あれば十分中東を抜けられるらしい。そして1カ月もエジプトにいたところで時間を持てましてしまう。ならばせっかく今いるトルコも旅した方がいいとアドバイスを貰った。彼等が持っていた情報誌をパラパラと見せて貰い、行ってみたい場所をピックアップしてみた。その中で俺が行ってみたいと思った場所は3か所だった。

トロイ、パムッカレ、カッパドキアだ。

俺は再び自分の宿に戻り、早速準備を始めた。今からカッパドキアに向かえば2日後に来るカナに再会できるんじゃないか。どこまでいっても俺の頭の中ではカナだった。情けない。俺は宿をチェックアウトした。部屋に戻り荷物をまとめる。

俺「Wさん、俺今日でここ出ます!トロイ、パムッカレ、カッパドキアに行ってからシリアに抜けます」

W「へぇ~、いいんじゃない?で、ビザは取ったの?」


「ビザ・・・だと・・・?」


W「ああ。シリアに入国するにはビザが必要なはずだよ。確か日本大使館に行ってレター書いてもらって、今度はシリア大使館に行くのかな?」

俺「そそそその情報もっと詳しく!」

シリアの国境まで行ってビザがないから追い返されてはかなわない。俺はWさんから得た情報と宿のパソコンを使って出来る限りの情報を集めた。結果、Wさんが言っていた事は確かだった。シリアのビザはここイスタンブールとトルコの首都アンカラで取得できるようだ。後に知った事だが当時アンカラではビザの発給は行っておらず、イスタンブールで取得しなければならなかったのだ。Wさんにお礼を言い、三度日本人宿へ向かう。

俺「カナ、俺今からシリアのビザ貰いに行ってくる。それでカッパドキアに向かうよ。会えたら会おう」

カナ「今から!?本当にぷら君行動力あるな~」

俺「それだけが取り柄だからね。じゃ!あっちで会おう!」

カナ「ちょっとちょっと!今日日曜日だけど日本大使館大丈夫なの?」

俺「?」

カナ「多分やってないよ」

俺「そうなの?」

カナ「そりゃそうだよ~。行っても閉まってるよ」

俺「なんだその大使館はよ~」

カナ「待って。聞いてみるね」

俺「うん・・・」

カナ「やっぱり無理みたいだよ」

俺「えええええ~。俺宿もチェックアウトしちゃったんだけど。ここも満室なんだよね?」

カナ「そう・・・みたいだね。ぷら君本当にはやまり過ぎ!そんな行動してたら中東で絶対トラブルよ」

俺「うん~。じゃ、今日は暇になったしどっか行かない?」

カナ「私これからガラタ塔っていうイスタンブールを一望できる塔に行くんだけど、良かったら一緒にどう?」

俺「行く行く!」


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今思えば俺の旅は平気で二転三転していた。

カナと一緒にガラタ塔へ向かう。高台にあるその塔からはイスタンブールが一望できた。


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カナ「キレイだね~」

俺「いいねここ!」

カナ「まさかまたぷら君とこうやって観光できるとは思わなかったもんな~」

俺「いや、俺はできると信じて来たんですけど」

カナ「その代償が中東を強制南下ですかぁ~やりますなぁ~」

俺「俺だって行きたかねぇよ」

皮肉って言ってみる。

カナ「そうだ!この住所に行ってみて」

俺「なにこれ?」

カナ「ここ、安宿らしよ。確か5ドルで泊まれるんだって」

俺「マジで!?有難う!行ってみる!」

塔を降りた俺達はベンチに座って一休みした。

俺「俺、今日はこのままこの宿に行ってみるよ。バックパック担いで観光するのは辛いものがあるし」

カナ「だよね。重たそうだもん」

俺「カナはこれからどっか行くの?」

カナ「ん~。市場にでも少し顔をだしてみようかな」

俺「そっかそっか。それじゃ、また会えたらカッパドキアで!会えなくても日本で会おうね!」

カナ「うん!ぷら君も危険なことしないで、そしてちゃんと調べてから行動するんだよ!」

俺「分かったよ。ありがとう」

カナ「じゃあね、元気でね」

俺達は握手して別れた。

歩いてカナのくれた住所へと向かう。道中俺はしみじみ思った。本当ならば今頃インドでガンジス川を眺めてたんだろう。それが俺は今トルコにいる。しかも女のケツを追いかけてここまできた。そして本当はその女の子とトルコを一緒に旅するはずだった。一緒にバスに乗り、一緒に世界遺産を見て、一緒に食事して。今は泊まる場所は俺がドミトリー、カナはシングルだが、いずれ一緒の部屋になんて・・・このwwwこのwwww


しかし今現在俺は強制的に中東を南下する事になっている。南下するにもビザもない。でもいいんだ。焦ることはない。時間はたっぷりある。無いのは金だけだ。もし金が無くなってもクレジットカードさんがいる。明日、ビザを取得してイスタンブールを出よう。


そんな事を考えながら歩き、辿りついたのは韓国人宿だった。


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カナ・・・・。

宿の前で呆然としていると中から従業員が俺の顔を見て寄ってくる。


「ペラペラペラペラ」


待て待て待て!俺は日本人だ!

「アイム ジャパニーズ! ノー コリアン!!」

必死の俺に従業員は言った。

「ノープロブレム」

本当なのか?でも値段も安い。もういい。今晩眠るだけだ。俺は無言で宿の中に入った。中は地獄絵図だった。韓国人オンリーで15人。その中に俺は放りこまれた。皆一斉に俺の顔を見る。あちらも一瞬で俺が日本人と分かったようだ。意外な事に皆フレンドリーだった。男性が話しかけてくる。

男性「ペラペラペラペラ?」(英語)

俺「え・・・あ・・・」

男性「ペラペラ?」

俺「あ・・・・う・・・・」

男性「はぁ・・・・」

男性は首を振ってまた輪の中へ戻っていった。


俺はバックパックをおろし、ベッドに横になると深海に潜む貝のように身を潜めて朝を待った。
コメント
この記事へのコメント
んー・・・

相手も意識しちゃいないはずなんだけど
あれだなぁ。
ぷらさん、純だなあw

俺もだけどwwww
2010/05/25(火) 12:15:13 | URL | #-[ 編集]
カナ萌え(´▽`)・・・・

ぷらぷらはおバカだけど漢だな。
飛び込んだあと考えるのをやめないところはえらいと思う。
2010/05/25(火) 14:13:12 | URL | #-[ 編集]
ぷらぷらのこの行動力は見習いたいな
2010/05/25(火) 15:39:10 | URL | #JalddpaA[ 編集]
カナあっさり過ぎワロタw
2010/05/25(火) 18:06:00 | URL | ぽんた #-[ 編集]
次から次へとトラブル多いなw

その後カナとは逢えたのかな・・・
2010/05/25(火) 23:01:27 | URL | エビス #-[ 編集]
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