世界中をぷらぷらしてきた

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退屈だった。ただただ退屈だった。数時間かけてやっとの思いで走った道を再び数時間かけて帰るこの空しさ。フェアバンクス、アラスカという極北の代名詞のような町を求めて出発した今朝は希望に溢れていた。フェアバンクスに行けばきっとオーロラが見える。そう思って疑わなかった。わずか1時間程でカナダの国境へ戻ってくると余りに短いアメリカ滞在だったからか怪しまれなかなか入国できなかった。こんな真冬に陸路で国境を越える旅行者は少ないのであろう。トランクの中からボンネットの中まで寒い中隅々まで調べられた挙句、やっとの思いで俺達はまたカナダへ入る事を許された。しかしここからが長かった。ホワイトホースに戻るまで軽く4~5時間はかかるだろう。グッタリしながらハンドルを握り、眠らないようお互い励ますようにくだらない話をしながら俺達はホワイトホースへと向かった。

M「なぁ?これからどうする?」

俺「どうするってホワイトホースに戻ってからですか?」

M「うん」

俺「とりあえず寝ましょうか。夜まではまだ時間ありそうですし」

M「そうだなぁ。あーでも腹減ったよな」

俺「ですね。考えてみるとほとんど食べてませんもんね」

M「じゃあ宿に戻る前にスーパーにでも行って食材と酒買って戻るか」

俺「自炊ですか?」

M「そうだな~。外で食う気力もないし、俺はもう最後の1日だから思いっきり満喫したいからさ」

俺「分かりました!そうしましょう」

M「あーそれとお願いがあるんだけどいい?」

俺「内容によりますけど」

M「うるせーよ聞けよ。え~っと、今晩1日オーロラ粘ったらその足で俺を空港まで乗せてってくれない?」

俺「飛行機何時なんですか?」

M「朝の8時位だったから6時に空港いれればいいからさ」

俺「それ位でしたらいいですよ!お任せください!」

M「よーし、そんじゃ今晩は粘るぞ!絶対に見るぞ!見るぞおおおおお!!」


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その後、俺とMさんは予定通り宿に戻る前にスーパーに立ち寄り、肉とソーセージとビールを買い込んで宿に戻った。久々に自炊した飯は旨かった。ただ肉を焼いてソーセージを茹でただけだが旨かった。2人で3人前はペロリとたいらげ、俺はベッドへ、Mさんは帰る為のパッキングをする為に別室へと向かった。それから俺は眠ってしまったらしく、Mさんに起こされた頃には窓の外は真っ暗になっていた。

俺「あ、おはようです。今何時ですか?」

M「今9時を回ったとこだよ。そろそろ行こうか」

俺「Mさん荷物の整理は終わったんですか?」

M「ああ終わったよ。カメラと三脚しまえば終わりだから車に入れといてよ」

俺「分かりました!俺も無茶言った手前最後は協力します!オーロラ見に行きましょう!」

M「よし行くぞ!」


Mさんのバックパックをトランクへ詰め込み夜空を見上げると雲一つない晴天だった。霧も出ていなく絶好のオーロラ鑑賞日和だ。


M「おいおい!なんか見れそうじゃない!?」

俺「はい!もしかしたら見れるかもですね!」

M「よし!行くぞ!」


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車を飛ばしてポイントへ向かう。初日に俺が偶然少しだけだがオーロラを見れた場所だ。北の方角にカメラを設置する。バッテリーが無くならないようにホッカイロをカメラに巻きつけ、更にその上からフリースでグルグル巻きにする。目には映らないがそこにオーロラはあると信じてシャッターを切る。Mさんのテンションは高い。

M「・・・・」

俺「どうです!?うつりましたか!?」

M「いや・・・」

俺「ええっ!?」

M「見てみ?」

Mさんが差し出したカメラの液晶部分には満天の星空が写っているだけであった。

俺「星しか映ってませんね」

M「うん」

俺「なんか元気ないですね」

M「はぁ・・・」

俺「ほら、まだ時間はあるし粘るんですよね?とりあえず車に戻りましょう」

M「いや、俺は外で待つよ。予備のバッテリーだけ車で充電しててくれない?」

俺「それはいいですけど風邪ひいちゃいますよ。氷点下20度位ありますよ」

M「いやそれでいいんだよ。せっかくここまで来たんだもん。この寒さも飽きるほど味わって悔いがのこらないようにして日本に戻りたいんだ」

俺「そうですか。じゃあ俺車に居るんで出たら教えてください!」

M「お前さぁ、ここはじゃあ俺も一緒にって流れだろ?」

俺「だって寒いんですもん」

M「あーいーよ分かったよ」


何時間待ったのだろう。俺の携帯はズーキーパーのやり過ぎでとっくにバッテリーは無くなっている。今まで撮影したアメリカからの旅路の写真も何回見返しただろう。Mさんが車へ戻ってきた。


俺「どうでしたか!?」

M「全然駄目」

俺「はぁ・・・」

M「今何時?」

俺「今午前2時を回ったところです」

M「あと4時間かぁ」

俺「Mさん、俺諦めも肝心だと思うんですよ」

M「無理!無理!ここまできて諦められっかよ」

俺「そうは言いましても・・」

M「だってどうするの?宿に戻って寝るのか?」

俺「眠くないですか?」

M「眠くなんかねーよ!頼むよ。マジで俺最後のチャンスなんだって」

俺「分かりました!今しばし待ちましょう!」


待った。Mさんは最善を尽くした。しかし結局オーロラが現れることはなく時間だけが過ぎていき、いつの間にか車で眠りこけていた俺はMさんによって起こされた。


M「帰ろうか」

俺「駄目・・・でしたか?」

M「ああ」

俺「じゃあ俺も最後に1枚だけ」


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俺「うーん、なんか若干緑に見えなくもないけど・・・」

M「これじゃオーロラ見れたって言わないだろ」

俺「ですよね」

M「よし、諦める。いい!これでいい!これでまたオーロラ見に来る口実が出来たって思えばいいんだ」

俺「ポジティブですね。よし!その時は俺また付き合いますよ」

M「いや、それはいいや」

俺「冷たいですね」

M「よーし、仕方ねぇ。帰るか日本に!空港まで頼むわ」

俺「分かりました。でもなんか寂しいですね」

M「そうか?まぁ会って数日だけどずっと一緒だったからな」

俺「俺、まだここに居るんでもし見れたら写真送りますよ。メアド教えてください!」

M「おう、有難うな」


こうして俺は空港へ車を走らせ、Mさんを見送ることとなった。ホワイトホース空港から小さな飛行機が停まっている。


俺「あの飛行機ですかね?」

M「そうだな。あーぷら君、世話になったね。メチャクチャだったけどまぁ楽しかったよ」

俺「俺も楽しかったです」

M「帰国したらメールくれよ。オーロラの写真楽しみにしてるからさ」

俺「分かりました!」

M「じゃあ俺行くわ!」

俺「Mさん!!」

M「ん?」

俺「あの、レンタカー代の250ドルください!」

M「・・・・。忘れてたよ」

俺「すいません言いづらくて・・・」

M「はいよ・・・」

俺「あざっす!じゃあMさんお元気で!」

M「お前もな!じゃあな!」


こうしてMさんを乗せた飛行機はバンクーバーへ向かって飛び立っていった。飛行機の電飾が夜空に消えていくのがキレイで、だけどそれより眠くて、俺はスタコラ宿へ帰ってその日の夕方まで爆睡したのであった。
コメント
この記事へのコメント
結局見れなかったのか(´・c_・`)

2013/06/30(日) 12:17:07 | URL | あんぱん #-[ 編集]
レンタカー代ぐらい黙って払ってやれやwww
2013/07/02(火) 00:07:04 | URL | #-[ 編集]
Mさん、かわいそ。・゚・(ノД`)・゚・。
2013/07/02(火) 16:27:05 | URL | #-[ 編集]
まあなんだかんだで楽しかったみたいだし、いいんじゃない?ww
2013/07/04(木) 00:00:43 | URL | #-[ 編集]
惜しかったですねえ。 最後の写真は緑が霞んでて、
何かオーロラっぽい感じがしてましたよ^^
2013/07/04(木) 21:51:33 | URL | doragon #-[ 編集]
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