世界中をぷらぷらしてきた

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日本を出て1ヶ月以上、気が付くと暦は12月になっていた。

ジャイプルへ向かうためにデリー駅で始発を待つ。外はまだ真っ暗なのに駅はかなりの賑わいを見せていた。赤いジャケットを羽織り荷物を運ぶポーターの姿もそこかしこに見られ、ガヤガヤとしていた。今日俺が乗る列車はシャターブディーエクスプレス。言わば急行列車である。全席エアコン完備、食事も出てくる言わばグレードの高い車輌だ。料金は片道約300ルピーと2等列車の料金に比べると10倍以上高いが、さすがに2等列車に乗るのも嫌になってきたので今回ばかりは大名移動である。


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駅のホームで寒さに震えながらチャイを購入しすすっているとアナウンスが流れ、それまでホームでごった返していた人がどんどん階段を上って移動していく。もしやこれは出発ホーム変更の報せなのか?俺は乗客の後について階段を駆け上がった。だが階段を上ったところで右のホームへ行く人もいれば左のホームへ行く人もいる。今まで同じホームで並んでいただけに俺は不安になった。

俺「あの、ジャイプルに行きたいんだけど」

女「ジャイプルの列車はホームが移動になったわ、そこのホームから出るから行ってるといいわよ」

親切な女性に教えられホームへ向かう。階段を下りるとまだそこに列車の姿はなく、先程まで目の前にあった列車が風を防ぐ役割をしてくれていたのに今度は凄い寒さだ。俺はバックパックの中から愛用の毛布を取り出し、包まりながらベンチに腰掛けた。ボーっと線路の先に目をやると日本では見ることの出来ないようなサイズのネズミがチョロチョロと走り回っている。そしてその横をゴミを拾いながら歩くインド人がおり、またすぐその横を列車が走り抜ける。

1週間程前リサに送ったメールも大学生佐々木に送ったメールも、どちらからも返信はない。実はチケットを取ってからの1週間、俺は凹むに凹みまくっていた。当初ドミトリーに日本人は俺だけのはずだったが、徐々に人数が増え、最終日には俺を含め7人の日本人がドミトリーに泊まっていた。皆と一緒に飯を食いに行くこともあったし、行くと会話中に旅先での思い出など色々語り合った。その中で1人の女の子から質問された。

女「ぷらさんって色々旅してきて旅中で恋とかしなかったんですか?」

俺「え?」

女「私色んな人のブログとか見るの好きなんですけど、結構夫婦で旅してる人とか多いじゃないですか?あれって最初は個人で旅してたけど、旅先で出会ってお互い好きになっちゃって、日本戻ってから付き合って・・・で、結婚してからも旅が忘れられなくて来ちゃったとか、そんなパターン多いんですよ」

俺「へ・・・へぇ~」

女「それで、もしかしたらぷらさん出会いとかあったのかな~って!」

俺「ま・・・まぁあるよ。それなりにね」

一同「へぇ~。聞かせてくださいよ」

俺「べ・・・別にいいじゃない。いいの!俺の話はいいの!」

女「いいじゃないですか~!凄い興味ありますよ~!」

俺「いいのっ!!!俺も良く分からないんだからいいのっ!!」

結局その食事中は適当に話をごまかし、宿に戻ったが宿に戻っても質問攻めは続いていた。仕方なく俺は洗いざらい吐き出した。あの忌わしき震災前後からリサとは連絡が取れなくなっていた。いや、正確には俺が取らなかったのだった。リサを追いかけて韓国へ行ってから結構な時間が過ぎた。帰国してからも、しばらくはスカイプであったりメールであったりコンタクトをとっていたが、そのうちUさんから薦められたフェイスブックとやらを初めてみたのだった。そのフェイスブックの中でリサのUPしている写真を見たとき、オーストラリアに戻ったリサの生活と、今俺がおかれている立場の生活とではあまりに温度差があることに勝手に気付き、だんだんフェイスブックを開かなくなっていった。

仕事をして終われば家に戻りコンビニでビールと惣菜を買ってPCの前で黙々食べる俺の生活と、欧米さんと毎晩パーティーのように盛り上がっている写真を見ると、うまく言えないけど胸が痛かった。震災前後、ふと思い出したようにフェイスブックを開いた時があった。リサとUさんしか友人登録していなかった俺には2人から沢山のメールが届いていた。そして2人の近況も書かれてあった。リサの写真には親しげに男性と2人で写っている写真が沢山あった。俺はメールを読まなくてもなんとなく内容が分かった気がしてメールを全部消した。Uさんのメールも巻き添えに全部消した。Uさんごめん。

そんな事をボーっと考えているとホームへ列車がやってきた。10分程遅れたようだ。


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一緒に乗り込んだ欧米さんバックパッカーと共に列車に乗り込みむ。せっかくのエアコン付き車輌なのに12月早朝のインドではエアコンは必要ない。汚れて外が見えないガラスの窓に顔を近づけ外を見えいると列車ユックリと動き出した。朝早い時間だったこともあり、乗客はほとんと目を瞑って眠っている。俺はすっかり冷え切ったチャイをすすりながら、真っ暗な窓の外を眺め、思い出にふけった。フェイスブックを見たときはとにかくショックだった。とにかく落ち込んだ。しかし落ち込む暇を与えないように震災がやってきた。あとはボランティアの日々だったが、ボランティアをしている間は何も考えないで良かったのでとにかく黙々と作業に打ち込めた。ある意味俺はボランティアに救われたんだと思う。そして石巻でおっさんと出会い、こうしてまた旅に来ている。携帯電話のカメラ画像を開くとヘルメットを被った俺とおっさんのツーショット写真がある。インドに来てまでおっさんの顔を見るとは思いもしなかったが、開いてみた。おっさんは今もどこかで仕事を頑張っているんだろうなぁ。それに比べて俺は何を旅先でまでメソメソと・・・。そう思うと少しは気分が晴れた。

列車は4時間経ってもジャイプルに到着しなかった。外はすっかり陽も昇って気温も上がってきた。窓の外は小さな村が時折顔を見せるが、いたって田舎の風景だ。急行列車とは言うけれども最高時速は実に90km。今朝は霧が濃かったのでしばらく徐行運転をしていた。それで遅れているのだろう。この列車に乗る前に宿でジャイプルの情報は得ていた。有名な見所は「風の宮殿」「シティパレス」「アンベール城」「水の宮殿」「銀細工」とこんなもんだ。滞在日数はまだ全然未定だが、ガイドブックを見せてもらった感じでは「風の宮殿」はなかなかに見事な作りだった。


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結局列車は4時間半程かかってジャイプル駅へ到着した。ジャイプルはデリーと違って少しだけ綺麗な印象だった。今思えばここを綺麗と思ってしまうほど、俺の心はインドに毒されていたのだった。

駅の改札を抜け外へ出ると大勢のリキシャワラーが獲物を狙っている。この風景は北インドならどこでも同じようだ。とりあえず宿を探して荷物を置いておきたかった俺だが、リキシャのおっさんに宿を訪ねたら最後。こいつらは宿の快適さや値段など二の次三の次で自分への報酬狙いで契約している宿へ連れて行ってしまう。仮に「○○に行って」と注文しても「OK」と爽やかに返し、連れて行く先は全然違う場所。しかも悪びれた素振りも見せず自分が正しいかのように説教までしてくるリキシャワラーもいる。今回ジャイプルで泊まりたい宿が決まっていなかった俺は、とりあえず歩き回って程度のいい宿を自分で見つける予定だったのでリキシャに乗る必要はない。

「ジャパ~ニ!?」

「ヘイ!どこいくんだ!?」

「ジャパニー!カモーン!」

「ウェアアーユーゴー?」

「マリファナ~ハシシ~」


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次々に俺に浴びせられる悪魔の呪文を無視し、いかにも欧米さんの仲間のふりをして歩く。しかし困ったことに欧米さん達は2台のオートリキシャに乗って移動してしまうようだ。勿論その場にポツンと残された俺。ハイエナのようにやってくる暑苦しいおっさん総勢10名。

「へへへへwwジャパニー?どこにいくんだー?」

俺「すぐそこだよ!歩くから乗らないよ」

「そんな事言うなよ。10ルピーで乗せてやるよ」

俺「5ルピーでも乗らないよ」

「なぁ?お前どこに行くんだ?シティパレスか?風の宮殿か?」

俺「後でね。今は宿を探してるんだよ」

「なーんだフレンド!早く言えよ!」

俺「お前みたいなフレンド未だかつていたことねぇよ」

「そう言うなってフレンド。お前だけに特別に最高の宿を紹介してやるよ」

俺「結構です。お断りしますセニョール」

「お前、損するぞ?ホットシャワーに朝食付き、フカフカのベッドで1泊800ルピーだ!安いだろ?」

俺「高くね?俺ドミトリーでいいし」

「お前日本人だよな?なんでそんな貧乏な所ばかり泊まるんだ?トラベル中なんだろ?もっとエンジョイしないと」

俺「あーもういいから、ほっといてくんね?」

「とりあえずお前宿に向かってるんだよな?安宿街はまだ随分先だぞ?」

俺「いいんだよ別に歩くから」

「歩けるわけないだろ~」

俺「あーうるせー。ねぇ、そこのおじさん?シティパレスまでどの位?」

お「5kmってとこかのぉ」

俺「ご・・・5km!?」

「ほら言ったじゃないか。ま、いいや。お前乗らないんだろ?」

俺「あの・・その・・・10ルピーでいいんですか?」

「冗談じゃない。5kmだぞ?!お前今聞いたろ?50ルピーは貰わないとな」

俺「5倍かよ!高いだろ!」

「なら歩けばいいさ。この炎天下の中5kmか~。さぞ辛いだろうなぁ~」

俺「40でどう?」

「50」

俺「40」

「50」

俺「45」

「ノー!50!」

俺「くそ・・・お前なかなか頑固だな・・・分かったよ」


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交渉に失敗した俺はリキシャのおっさんに乗せられ、シティパレスへ向かった。だがそこには宿も何もないのであった。
コメント
この記事へのコメント
ところで当初の予定だったオーロラは見れるのか?
どんどん脱線してるようだが
2012/02/25(土) 20:57:25 | URL | #-[ 編集]
リサのこと…そっかー。
好きだからこそ孤独を感じるし、好きだからこそ触れてはいけない気がするのかな。
2012/02/26(日) 16:19:20 | URL | #-[ 編集]
全然関係ないけど、他のブログでヤマトの元気そうな顔写真あったわ。もう連絡取ってないの?
2012/02/27(月) 21:54:36 | URL | #-[ 編集]
※3
どこのブログ?
2012/02/28(火) 17:53:29 | URL | #-[ 編集]
まぢあたしも気になる!!
大和・・・
2012/02/28(火) 20:06:35 | URL | 623 #-[ 編集]
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