世界中をぷらぷらしてきた

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バラナシ、旧称ベナレス。

インド旅行をする上で避けては通れない町である。ヒンズー教の聖地とされ、聖なる川ガンガー(ガンジス川)では沐浴する人の横で洗濯をする人、その下流では火葬した遺体をそのまま川に流すカオスの光景が見て取れる。よくインドを旅している人や、他の地で「インドに行った?」と尋ねると世界一周中のバックパッカーであれば9割が「勿論!」と答え、中には2度目、3度目のインドという人もいる。その人に「なんで3回も!?」と尋ねると「インドに呼ばれたから」などと半ばインド中毒のような症状を訴える。よくインドは旅行者に両極端に好まれ、嫌われる国と言われている。騙す、汚い、うるさい、しつこい。逆に安い、人間の本質を見れる、インドにしかない人間性、文化。好きな人にはたまらなく好きなインド、そして嫌いな人にはとことん嫌われ続けるインド。果たして俺にはどうなのだろうか。その全てがここバラナシで決まるのではないか、そう考えながら電車に揺られていた。デリーからバラナシへの所要時間はおよそ11時間。デリー駅の電光掲示板が壊れていたのでエンクワイアリー(鉄道案内所)のおっさんに尋ねるとそう応えていた。相変らず3人掛の座席に4~5人程座り、俺の横に座るおっさんもチケットを持っているのか持っていないのか知らないがスカした顔で携帯電話をいじっている。時計を見ると既にデリーを出発してから15時間が経過している。

遅れ過ぎだろ馬鹿野郎。

これがインドと言えばインドなのかもしれないが、「列車の時刻表なんてあって無いようなものだよ」と堂々と言う案内所のおやじにも困ったものだが、まさか4時間も遅れるとは思わなんだ。

結局バラナシ駅に到着したのはそれから20分後であった。大量のインド人と共に列車から降り、情報ノートで勉強しておいた行き先を告げるべくチラチラと駅の外を見ると今か今かとこの善良な日本人旅行者の俺をボッタクろうと待ち構えている。先に出て行った欧米人に群がるピラニアのようなリクシャ運転手の後方を息を殺して大通りへ向かい、流しのリクシャを捕まえようと思っていたのだが甘かった。どこで見ていたのか分からないが一瞬で俺はインド人に囲まれた。

「お前ジャパニか!?ガンガーに行くんだろ?」

「クミコゲストハウスまで乗せてってやるよ!」

「ゴードウリヤーまで150ルピーだぞ!」

「サイクルなんかじゃなくてオートだろその荷物の料は」

「ガンジャ買わないかガンジャ!!!」

俺「うるせぇええええ!!!」

イ「どこに行くんだ?」

俺「どこってゴードウリヤーの交差点までとりあえず行きたいんだけど」

イ「よーし!俺が乗せてってやる!」

イ2「いや俺だ!」

イ3「おい!最初に声かけたのは俺だぞ」

イ4「ガンジャ買えガンジャ~」

俺「だ~!!!ウルサイっての!決めるのは俺なんだよ!まずいくらで乗せてってくれんの?」

イ「コイツは150って言ったが俺は140でいいぜ!」

イ1「じゃあ俺は130で乗せてってやる!」

イ2「なに!?じゃあ俺は120だ!」

イ3「俺は100でいいぞ!」

イ4「ほれ、この量で200でいいぞ」

俺「ガンジャはいらねーんだよ!」

イ「よし!俺も100でいい!だから最初に声かけた俺に乗るよな!?な?!な!?」

イ2「そんなら80でいい!」

イ3「じゃあ50でいいぞ!!!」

イ「50!?お前あんな所までで50だぁ?!」

イ3「ああ!50だ!」

イ&イ2「馬鹿馬鹿しい。やってらんねぇ」

俺「あれ!?あれ!?行っちゃうの?てか50で乗せてくれるの?」

イ3「ああ!男に二言はない。さあ乗れ!!」

こうして値段交渉も何もしていないのに勝手にどんどん値下がりをしていき、何故か50ルピーで話がまとまったのであった。バックパックを座席下部へ放り込み、座席へ座るとおっさんは手馴れた様子で鼻歌を歌いながらペダルを漕ぎ出した。後ろを振り返ると先程まで値下げ合戦で奮闘していた残りのインド人がこちらの方を見てなにやら罵声を浴びせている。

イ3(以後:イ)「まったく、ウルサイ奴等だ」

俺「ねぇ、確認するけど本当に50ルピーでいいの?」

イ「勿論だとも。ゴードウリヤーの交差点までで50ルピーだろ?」

俺「ああ・・・それならいいんだよ。よろしくね」


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上機嫌で鼻歌を歌いながらペダルを漕ぐ運転手の姿に少し安心し、俺はデリーのゲストハウスでメモをしておいたバラナシの安宿候補を確かめるべくメモと地図を開いた。

イ「そういや今日泊まる宿は決めてるのか?」

俺「ああ、一応ね」

イ「どこに泊まるんだ?プシュカルか?そうか!お前日本人だからフジか?クミコか?」

俺「あ~どれも聞いたことある名前だけどなんか荒れてるんでしょ?俺シヴァゲストハウスってとこに行きたいんだよね」

イ「あ~シヴァか。うんうん」

俺「お前絶対知らないだろ?」

イ「な・・何言うんだお前!知ってるぞ!シヴァゲストハウスだろ!?」

俺「俺が今そう言ったんじゃねーかよ」

イ「うん、あそこもいい宿だな。うん」

俺「泊まったこともねーくせに」

イ「どうだ?そこまで乗せてやるから100ルピーにしないか?」

俺「しねーよ。自分で探すからその交差点までで50ね。OK?オンリー50よ!」

イ「ちっ、分かったよ」

少しでも隙を見せるといつの間にか値段が釣りあがってしまう。それからも色々と話しかけてくるが適当に相槌を打ってその場をやり過ごし、メモを真剣に読んでいると急にリクシャが音を立てて止まった。

俺「うおっ!ちょ・・・どうしたの!?」

イ「あー、参ったなこりゃ」

俺「何!?何よ!?」

イ「警察が道を塞いでるんだよ。これは通れないな」

俺「じゃあ回り道するなり、他の道で行ってよ」

イ「橋を渡るにはこの道しかないのさ」

俺「じゃあ通れないの?」

イ「しばらく待つほかないな。アンラッキーさ」


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見ると警官が数人交差点を塞いでいる。四方どこも通行止めになっており、交差点では大渋滞が起きていた。

俺「これ何分待つの?」

イ「分からんよ」

俺「わからんって・・1時間とか待つの?」

イ「本当に分からないんだ。待つしかないよ」

俺「えー。面倒臭いな」

イ「なぁ?ここからゴードーリヤーの交差点までは歩いて5分程度なんだ。お前悪いけど歩いてくれないか?俺は諦めて駅に戻りたいんだ。その方が稼げるしな」

俺「お前今サラッととんでもない事言いやがったな?」

イ「だってお前もこのままここで待つのは嫌だろう?」

俺「まぁそうだけどさ。じゃあ、ここ途中だから30ルピーでいいだろ?」

イ「何言ってるんだ!100ルピーだよ!」

俺「はぁ!?ちょっと俺久々にビックリしちゃったよ。図々しくて50って言うのかと思ったら100だ!?お前最初50って言ってたじゃねぇかよ!」

イ「何言ってるんだ!それはここまでの料金だろ!」

俺「他に何が加算されたんだか言ってみろよ」

イ「トークしただろ!俺と!」

俺「お前・・・・殴っていいなら殴られてくれない?そしたら100払うわ」

イ「馬鹿言うんじゃないよ」

俺「それはこっちのセリフだっつーの!50な!最初の言い値通り50だからな!」

イ「100だって言ってるだろ!駅からここまでどれだけ漕いだと思ってるんだヒトデナシ!!!」

俺「うるせぇ!!!お前みたいな奴を日本では嘘つきって言うんだよ!」

イ「嘘つき?」

俺「ライヤーだライヤー!」

イ「ばっ・・・お前!!俺は嘘つきなんかじゃないぞ!」

俺「黙れ!ほら50。もうこれ以上お前と話したくない。じゃあな。とりあえずここ真っ直ぐでいいんだな?」

イ「これっぽっちかよ・・・。そーだよ。真っ直ぐだ。じゃあな」


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嘘つき野郎と別れ、荷物を担ぎ交差点を横切る。すぐさま警官が飛んでくるが「俺は旅行者だ!ガンガーに行きたい!」の一点張りで通す。交差点でたむろするインド人を掻き分け、先へ進むとすぐさま俺の姿を見つけたリクシャのおっさんが寄ってくる。

イ「やあ、ガンガーに行くんだろ?乗っていかないか?」

俺「ガンガーに行くのは正解だけど歩いて5分なら歩くよ」

イ「何言ってるんだよ。ここから歩いたら30分以上かかるし、お前道分かるのか?」

俺「え?マジ?道って真っ直ぐでしょ?」

イ「何言ってるんだ。分からないならほら、乗れ。50ルピーでいいぞ」

俺「待て待て。ちょっとお巡りさん!そこの!」

警「なんだい?」

俺「ガンガーに行きたいんだけど」

警「ほら、リクシャに乗りなさい」

イ「へへへ、ほら乗れよ」

俺「いや待ってよ。歩ける?歩いていける距離?」

警「乗りなさい」

俺「お前コミュ障かなんかか!?歩いて行けるのか聞いてるんだよ!」

警「無理だ」

イ「ほら、乗れ」

俺「はぁ・・・騙されてたんか俺・・・。絶対50だからな!!」

交差点を抜け10分程進んだところで運転手は自転車を停めた。

イ「こkがゴードウリヤーの交差点だよ」

俺「ここが?ちょっと動くなよ?ハイ、そこの道行く欧米さん!ここはゴードウリヤー?」

欧「そうだよ」

俺「よーしよし、ほれ50ルピー。有り難うな」

イ「毎度!」

ついにやってきたゴードウリヤーの交差点。両脇に雑貨がズラリと売っており人の数も半端じゃない。リクシャから降りた俺には次から次へと宿の客引きの声がかかるが全て無視し、俺はベンガリートラと呼ばれる路地を探すことにした。情報ノートによれば、このベンガリートラロードを見つけるのが少々面倒だが、見つけてしまえばシヴァゲストハウスの看板が出ているのですぐに分かるとのことだ。ここは聞くしかない。

俺「ねぇ、おじさん?ベンガリートラってどこ?」

お「ここだよ。お、お前宿探してるの 俺「ありがと!じゃあね!」

おっさんが指差した方向へひたすら進む。足元に気をつけ、デリーの5倍は多いであろう食べたら不味そうな牛を掻き分け、牛の糞を飛び越え、俺は歩いた。ひたすら歩いた。40分以上歩いた。しかし看板が出てこない。背中に20kgもの荷物を背負い40分も歩くと本当にこたえるもので、俺はついに道端に座り込んだ。背中は既にビショビショ、足は痛いし肩も痛い。日本人が多いと思っていたバラナシなのに日本人の姿は一向に見当たらない。俺は思った。


「ここ本当にベンガリートラなのか?」



俺「ちょっとそこの頭悪そうな少年?ここベンガリートラ?」

少「ベンガリートラはあっちだよ」

俺「あのクソおやじ・・・」

戻って100発は殴ってやりたいところだが既に50mも歩く気力は俺に無い。

俺「ガンガーはどこなの?」

少「ここを真っ直ぐいくとすぐだよ」

考えてみるとガンガーと平行にずっと歩いてきた。どう考えてもガンガー沿いを歩いた方が人にも出会うだろうし利口だったろう。俺はガンガーへど向かった。


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路地を抜け、階段を降りると目の前にガンガーが見えた。

俺「おっさーん!そこのおっさーん?」

お「なんじゃい?」

俺「ここガンガーだよね?」

お「ああ」

俺「人全然いないのなんでー!?」

お「ここはガンガーの1番はずれのアッシーガートじゃからのぉ」

気が付けば俺はあの長いガンジス川のガードの1番端まで歩いてきていた。俺の行きたかったシヴァゲストハウスは丁度中間地点。今から戻れば更に40分程歩かなければならない。俺は諦め、目に入ったゲストハウスに泊まる事にした。



(バラナシの日常風景)
コメント
この記事へのコメント
自分にはインドは無理だな…
2012/02/03(金) 17:07:15 | URL | #-[ 編集]
更新マダー
2012/02/08(水) 09:34:45 | URL | #-[ 編集]
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