世界中をぷらぷらしてきた

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※今回、写真にグロ画像が数点含まれております。苦手な人は見ないでこの記事ごとスルー推奨です。



随分と眠ったようだ。昨晩泊めてもらった部屋には時計が無いので今の時刻が何時か分からないが、窓から入る陽の光と外から聞こえるバイクの音で街はもう目覚めている事は理解できた。と、同時に昨日の嫌な思いがよみがえる。俺は夢であって欲しいと荷物を見たが、そこに財布は無かった。

ハシゴを降りて昨日の女性に挨拶をする。

俺「おはよう。よく眠れたよ」

女性「おはよう。もうチェックアウトするの?」

俺「う~ん。実は明日飛行機に乗ってタイに行くんだけど、もう一晩泊めさせて貰えないかな?」

女性「勿論いいわよ」

俺「ありがとう。それで、今日の昼間出かけている間ここの部屋に荷物置かせてもらってもいいかな?」

女性「勿論よ」


荷物を残して出掛けることに不安はあったけれど、バックパックの中身はどうせ服しか入っていない。今の俺にとって必要なのは現金とカメラとパスポートだけだ。俺は荷物を置いて外へ出た。外は相変わらずの蒸し暑さだ。昨日ほとんど食事を取っていなかった俺は何か食べようと屋台を探した。すると道端でおばあちゃんがサンドイッチを売っている。フランスパンに切った野菜やハムを挟んだもののようだ。値段を聞くと1つ10円だそうだ。俺は二つ注文した。


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確実に30度を越えているであろう炎天下の路上にさらされた肉や野菜を食べるのは少し怖いが安いので仕方ない。俺は今本当に金がない。そんな贅沢は言っていられないのだ。


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おばあちゃんが作ってくれたサンドイッチを路上で食う。死ぬほどパンがカピカピになっているが旨い。味付けはシンプルに塩だけのようだ。ここベトナムは昔フランスの植民地だったせいで、今でも現地住人には当時の名残でフランスパンを食べる習慣がある。俺は二つのサンドイッチを胃袋に押し込んだ。食後、煙草に火をつけようとするとタバコが無い。ついに日本から持ってきていたキャメルのメンソールが底を尽きたようだ。仕方ないのでタバコを探す。日本のようにタバコ屋的な物は存在せず、何故か路上でボール紙を広げた上に売られている。まぁ、もちろん探せばちゃんとした店はあるんだろうけれど。

俺「すいません、キャメルってある?」

おっさん「キャメルはないな」

俺「そっか。じゃあ、メンソールのタバコある?」

おっさん「マルボロでいいか?」

俺「うんうん!マルボロでいい!」

おっさん「あいよ」

俺「いくら?」

おっさん「120円だ」

俺「安っ!買います」
















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俺が受け取ったのは痩せ細ったマルボロだった。なんだよこれ本当に正規の品なのかよ・・。しかも汚ねぇし。仕方ないのでマルボロに火をつける。しけってやがる・・・。俺はしけったマルボロを吸いながら考えた。昨日、色々あったけれど怪我もしなかった。金は取られたけど今こうして無事だ。せっかくベトナムなんかまで来てるんだ。絶対に楽しまないと後悔する。タイに戻る飛行機は明日の昼過ぎだ、こうなったら開き直って楽しむしかない。

俺は昨日行き損ねた戦争博物館へ再び行くことにした。


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タクシーはもうこりごりなので徒歩で向かう。それでも昨日の恐怖心からかフェンス沿いを歩いてしまう。


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1時間程歩いて戦争博物館へ到着した。チケットを買って中に入る。


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中は戦争博物館の名の通りベトナム戦時中に使われた飛行機や戦車の展示、その他色々な資料が山ほどあった。しばらく中を歩いていると日本語で声をかけられる。彼の名はR、某有名大学の4年生で長期の休みを使って東南アジアへ来たそうだ。

俺「うわぁ、やっぱ日本人と会うと安心するよ~」

R「こんにちは、もう旅は長いんですか?」

俺「いや、まだ全然駆け出しだよ。まだ15日位かな」

R「そっか。俺、もう明日日本に帰ろうと思うんですよ」

俺「そうなの?」

R「ええ。なんかベトナムに来てから全然いいこと無くて。ここ、2時間近く見たんですけど気分落ちちゃって」

俺「そっかぁ」


俺は恥ずかしくて昨日自分が強盗に遭って有り金全部取られた事など言えなかった。

R「ほんと、いいことないですよ。俺これまで1カ月東南アジア回ってきたんです。ラオスからベトナムに入ったんですが、ホーチミンで横断歩道渡ろうと待っていたら走ってきた二人乗りのスクーターに首からかけてたデジカメ取られちゃって」

俺「ええええ!?」

R「ほんと一瞬ですよ。ブチッて取られてそいつらそのまま走り去っちゃいました」

俺「マジで?」

R「もう、最悪ですよ。これまで1カ月回ってきた写真とか全部無くなりました。カメラなんかやるからSDカードだけ返して欲しいです」

俺「そっか、大変だったね」

R「それでここの戦争博物館来たら更に気がめいっちゃって」

俺「うん・・・」

R「俺は明日帰るけど、元気で旅続けてくださいね」

俺「うん。有難う。あ、住所教えてよ。ここで会ったのも何かの縁よだ。俺のカメラで撮影して、日本に帰ったら送ってあげるよ」

R「本当ですか?じゃあ、この戦車の前で」


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俺はシャッターを押した。

R「有難うございます」

俺「うん、きっと日本に帰ったら送るよ」

R「じゃあ、お元気で!」

俺「R君もね」


俺はRと別れた。

確かに金を取られるのも辛いけれど、今まで撮りためていた、旅をしていた証である写真を失う事は本当に辛すぎる。この話を聞いてから俺は絶えず自分のデジカメをズボンの前ポケットに入れ、握りしめながら歩いた。戦争博物館に入って外の展示物はほぼ見終わった。Rが気落ちすると言っていたのが気になるけれど中の展示物も見ておきたい。俺は中へ入った。


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その展示物は目を覆いたくなるようなものばかりだった。ホルマリン漬けにされた奇形児、ギロチンで処刑された人の写真、その実際に使われたギロチン。爆撃で両足を吹き飛ばされて絶命している人の写真、とにかく戦争で死んだ人たちの全てがそこにはあった。


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俺は思った。この戦争博物館で働いている現地の人はどんな心境で働いているのか。この戦争の跡をこの大きな街1番の観光名所としか言えないこの街の人々はどんな心境なのか。カンボジアもそうであったが、ここベトナムもやはり戦争跡地なのだ。強盗や、ひったくりなどをしないと生きていけない人がまだまだこの国にはたくさんいるのである。俺はつくづく日本に生まれた事を幸せに思った。

博物館を見終えて外に出ようとすると募金箱があった。そこに入れられた募金は生まれながらに貧しい人々へと使われるようだ。俺が日本で何気なしに買っている120円の缶ジュース。プカプカ吸っている300円のタバコ。このお金を稼ぐ事にどれだけの労力がこの国では必要なのか。俺は財布を開けた。中にはまだ日本円で7000円程残っている。俺は明日飛行機に乗ってタイに行くだけだ。航空券もカード会社が出してくれた。この国で半日生きるのに7000円という金は大金過ぎる。1000円も残せば後は余裕でやっていけるよな・・・?


















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死ぬほど悩んだ挙句、俺は戦争博物館に来る前に通って脳裏から離れなくなった日本料理屋ののれんをくぐっていた。


だって・・・日本食に飢えてたんだもん><

俺は威勢よく似合わない作務衣姿に身を包んだベトナム人店主にオーダーした。


俺「やっこね!!あと卵焼き」

店主「へい!!」


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今でも俺はこの味を忘れない。そして断言しよう。日本食がこの世で1番だと。


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至福のひと時を過ごした俺は宿へ戻ろうと道を歩いた。しかし宿に戻ったらまた夕飯の時間に外に出なければならない。その面倒さから俺は屋台で夕飯を買って帰ることを思いついた。屋台を眺めてフラついていると声がした。


R「ぷらぷらさん」

俺「おお!R君」

R「ぷらぷらさんもご飯ですか?」

俺「え、うん。夕飯を買って宿で食べようと思ってさ」

R「そんじゃ一緒にここで食べませんか?今さっきそこで知り合ったもう1人の日本人の方と一緒なんですよ」

俺「本当?行く行く!」


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まずは3人で乾杯。ベトナムで1番安く水っぽいビール333だ。

もう1人の彼の名はTさん33歳。彼はベトナム語を勉強していて先月からベトナムへ留学しているそうだ。屋台でも現地の言葉で注文ができる。俺達は各々の旅の話を語り合った。そこで俺は昨日強盗にあったことも話した。

俺「・・・・・・、ってわけなんです。それで明日タイなんですよ」

T「それは辛かったね。Rもカメラは残念だったなぁ」

R「本当、この国最悪ですよ」

俺「な!マジで最悪だわ」

T「いや、それは君たちも悪いんだよ。俺はベトナムが好きでベトナム語を勉強しているし、先月からここに住んでいるけどイイ奴も沢山いるよ。例えばさ、貧民層の人達が必死で1年働いても、多分君達がここまで飛んできた飛行機代も稼げないよ。でも一生懸命生きてる」

俺&R「はぁ」

T「そんな奴等から見れば、いい服着て、これみよがしに胸に高価なデジカメぶら下げてたら取りたくもなるよ」

俺&R「・・・・・・・・・」

T「あ、ごめんね。別に説教するつもりじゃないんだ。ただ、東南アジアの事をもっと知ってもらいたいんだ。そして君達みたいに、もう来ない!って言うんじゃなくて、また来たいなって思って貰えるように、そのかけ橋として俺は今現地で勉強してるんだ。今後旅行関係の仕事に就きたいからさ」

俺&T「そうですね。うん。俺らも悪かったですね」

俺「あ、もうこんな時間か。ごめんなさい、俺先に宿に戻ります」

R「まだいいじゃないですか~」

俺「うん、明日朝早いしさ。戻るよ。今日は有難うございました。楽しかったです」

R「ぷらぷらさん、写真楽しみにしていますね!先に日本で待ってますから」

俺「有難う!明日気をつけてね」

T「ぷらぷらもRも、気をつけてな。そして日本に帰っても頑張れよ」

俺「はい、Tさんも頑張って夢かなえてくださいね!」

T「ありがとう」

俺「じゃあ、おやすみなさい!」



こうして俺は2人と別れた。そして宿に戻りガイドブックに再び目を通す。明日のフライトまで時間はまだある。午前中早起きすればもう1か所どこか見れるはずだ。うん、ここにしよう。明日はベトナム統一会堂にしよう。ここは真っ二つに別れたベトナムを統一した記念になっている場所だ。きっと、そこにベトナムの集大成が見れるはずだ。


部屋に戻り、買ってきた缶ビールを2本空け俺は眠りについた。

















そしてRの住所をこのまま部屋に置き忘れ、結果Rへの写真は今もRの元へ送られることなく俺のパソコンに今も眠り続けているのだった。
コメント
この記事へのコメント
いつかRさんのところに写真がいくといいな~
もっともっとブログ有名になれーーー!!!!
2010/05/08(土) 15:08:52 | URL | あおい #-[ 編集]
大丈夫
このブログに無向こうさんが気づきさえすれば…
2010/05/08(土) 16:23:08 | URL | #-[ 編集]
なんとかRにこのブログ気付かせたいな
ところで海外行ったことないんだけど、日本人同士声掛け合うとかが普通なの?
2010/05/08(土) 19:30:56 | URL | #JalddpaA[ 編集]
本物だ!本物の日本食だー!
ってか、ぷらぷら・・・、顔写ってるwww

ベトナム統一会堂に期待。
2010/05/08(土) 20:10:02 | URL | #-[ 編集]
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