世界中をぷらぷらしてきた

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昨晩俺は一睡も出来なかった。とにかく汚い、蒸し暑い、隣の外人のイビキがうるさい。俺の泊まった宿は破格の安さなのだがエアコンも扇風機も、ましてや風の入る窓も無い監獄のような部屋であった。いや、嘘だ。扇風機はあった。だが外人が独り占めしているので俺の方に風は一切来なかった。たまに目の会う隣の外人も「なんだよ?」と無愛想で俺は早くも日本が恋しくなった。文句の一つでも言いたいけれど英語ができない。やはり海外旅行で英語は必須なのだとしみじみ思いつつ、蜃気楼でもでそうな部屋の中で俺はうなだれた。


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あまりに暑いのでとても眠ることもできず、俺は3階へ登る汚い階段の床に裸で横になり束の間の涼しさを味わっていた。深夜1時を回っても気温は下がらず、先程飲んだビールは既に汗として流れ出てしまっている。夜中にシャワーを浴びる勇気もないので俺はとにかく我慢した。眠りたいのに眠れないことほど辛いことはない。必死で目を瞑り耐えているといつの間にか朝になっていた。目が覚めた俺はバックパックに荷物を詰め込んで受付へと向かった。朝の6時頃だったので静まり返っていたが、デポジット(安宿では例えば200円の料金の場合300円を最初に預け、お釣りの100円を帰りに貰うシステムが多い。泊まり逃げ防止の為)を回収すべく1回のネットカフェを見渡す。すると店の店主がネットカフェの床に段ボールを敷いておっさんと抱き合って寝ていた(注:どっちもおっさんです)。あとから知った話なのだが、ここの宿はホモ店主で有名なのだそうだ。それにしても俺の海外でのホモ遭遇率はそんじょそこらのバックパッカーとはケタ違いに多い。話は逸れたが、デポジットを俺は受け取らねばならない。日本円でわずが100円程度だがここベトナムでは立派に食事も出来るし宿泊もできるのである。俺は恐る恐る抱き合うオッサンを起こした。


俺「あ・・・あの・・・すいません。チェックアウトしたいんですけど」

おっさん「あ~。OK、ちょっと待ってな」

俺「あ・・・はい」

おっさん「はいよ。これからどこに行くんだい?こんな朝早くに」

俺「あ、決まってないんですけど駅に行ってみようと思います」

おっさん「そうか、気をつけてな」

そう言うと再びおっさんはもう1人のおっさんに抱きついて眠った。


とりあえず俺は駅へ向かうことにした。ここはベトナムの南ホーチミンだ。首都ハノイへ行ってみたい。昨晩眠れずに地球の歩き方を穴の空くほど見つめた結果、ベトナム統一鉄道というものが南北を貫いているらしい。ならばそれに乗って一気にハノイへ行ってしまおう。本によるとここホーチミンはそれほど見どころもないみたいだしね。

俺は地図を見ながら歩いた。しかし今どこかが分かっていない俺にとって地図は無意味だ。適当に歩いていると警察官が現れた。ここぞとばかりに俺は片言の英語とジェスチャーで駅の方角を聞いた。

俺「おまわりさん、俺駅に行きたいんですけど、どこが駅ですか?」

おまわりさん「どれ。地図を見せて?」

俺「はい。これ、日本語ですけど英語でも書いてあるし、分かると思うんです」

おまわりさん「ふむふむ、で、まず地図でこの場所はどこなんだい?

俺「おまわりさん、話を聞いてますか?それが分からないから聞いてるんです」

おまわりさん「そんな事言っても分からないよ」

俺「・・・・。有難うございました」


なんだあれは。本当におまわりさんなのか。おまわりさんの恰好をした別の何かなんじゃないのか?


仕方なく俺は歩き続けた。その合間に道行く人に話しかけるも誰も英語が話せない。これは困った。ベトナム人は英語が流暢だという話は一体どこにいったんだ?睡眠不足と猛暑で既に俺の体力は限界だ。俺は木陰に座ってガイドブックをもう一度開いた。すると学生らしき2人が話しかけてきた。


学生「あの、どうかしましたか?」

俺「お!英語話せるんですね!俺駅に行きたいんです。ステーション!トレイン!分かる?」

学生「ああ、ならこの道をこう行って、こう曲がって、信号あるので・・・」

俺「結構複雑だな・・・。じゃ、地図あるんでペンで書き込んで貰えませんか?」

学生「いいですよ」

助かった。これで駅まで行けるぞ。

学生「はい。ここから駅まで歩いてスグです。じゃあ」

俺「有難う~!」


やった!道順が分かったぞ。俺は学生が記した地図の順序の通りに歩いた。歩いたよ。1時間も。しかし全然駅に着かない。どこなんだここは?すると再び警察官の恰好をした人を発見。


俺「お・・・おまわりんさん」

おまわりさん「おお、どうした?」

俺「英語話せますか?」

おまわりさん「いや、ノーだな」

俺「・・・。あの・・駅、分かります?ステーション!トレイン!!」

俺はいつものように全身全霊をかけて駅と電車のジェスチャーを行った。どうにか警察官は分かってくれたようで、何か書くものがないかと逆にジェスチャーをしてきた。ある!ありますよ。ペンがあります!どうぞ!!お願いします!


















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おまわりさんは俺の手に「4.5km」と記し、遥か彼方を指差した。



あの学生、ブッ○す!!


朝の6時には宿を出たのに既に9時を回っている。小腹も空いてきた。フラフラになりながら警察官が指差す方向へと歩いていると屋台が見えてきた。出勤前に食事をしているベトナムのおっさんも随分いる。俺は匂いに誘われるまま屋台へと近付いて行った。


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屋台はベトナム名物「フォー(米の麺)」の店だった。既に思考回路の回らない俺は屋台のオバちゃんに人差し指を立てて1をアピール。すると分かってくれたのか一杯のフォーを作ってくれた。値段は15円だった。


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食べ方が分からないでいると、隣のおっさんが自分の使っていた箸を差し出した。これで食えと言うのか・・・。俺はコップの水でササッと濯ぎ、おっさんが差し出すカピカピに乾燥したレモンを振り絞った。更におっさんはテーブルの上にあった生のもやしを大量に俺のフォーの上に乗せた。そして食えとジェスチャーしている。これは100%腹壊すパターンだな。おっさんは「どうせ食えないんだろ?この甘ちゃん日本人がよ?レストランにでも行けよ」とばりに視線を送ってくる。おっさんよ、俺をただの日本人と思うなよ。食ってやるさ。俺は生のもやしごと麺を口の中に詰め込んだ。おっさんは親指を立てて笑顔を見せている。3秒後、俺はもやしごと全てを吐き出した。



泥くせーよ・・・・。せめて洗えよ・・・。


俺は申し訳なさそうに具を取り除いて麺だけ詰め込み、ひきつった笑顔でお礼を言い屋台を後にした。そしてそのまま2時間歩き続けた。周りは朝の渋滞ラッシュになっており、車線も信号も歩道も関係なし、バスはクラクションを鳴らしながらスクーターの群れを掻き分け進んでくる。俺は2車線の道路を渡れなく涙を流しそうになっていた。


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どうやって渡れっちゅーんじゃい。


それでも人間適応能力は備わっているもので、駅を目の前にする頃には気にしないで渡れるようになっていた。


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↑動画で見る歩道を歩く俺


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駅に到着する頃にはお昼になっていた。


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俺は早速電車のチケットを買うために中へと入った。


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駅の内部はチケットを求める客でごった返していた。この並び方は某ネズミーランドも真っ青である。まともに並んだら1時間では済まない。しかしハノイに行くにはここでチケットを買うか、改めて飛行機のチケットを取らなくてはならない。しかし今の俺に二者一択出来る余裕はない。飛行機のチケットを買った時点で破産してしまう。俺は諦めて列に並ぶことにした。どこが列の最後尾なのか探していると駅員に誘導され、列の最後尾へと並ぶことになった。一時間半は並んだであろうか。やっと、やっと俺の番になった。


俺「こんにちは、ハノイまで行きたいんですけど」

駅員「ハノイ?その前にあなたベトナム人じゃないよね?」

俺「もちろん、僕は日本人です」

駅員「ここはベトナム人専用の列なんだ。だから外人はあっちに並んでね」

横を見ると隣の列に欧米人バックパッカーがズラリと並んでいた。

俺「ええええええ!俺一時間半も並んだんですよ!しかも駅員に誘導されて並んだんですよ」

駅員「そんなの知らないわ。とりあえず、横の外人用の列に並びなおしてね」



なんだ?俺が何か間違った事をしたか?言われた通りに並んだだけだぞ。



「おい!ふざけんじゃねぇぞ!どこの世界でこんな無茶苦茶が通用するんだよ!あぁああ!?ベトナムでは通用しますとかほざくんじゃねぇ!いいか!お前等が並べって言うからここに並んだんだぞ!分かってるのか?お前、あの駅員呼んで来い!今すぐ呼んで来い!ウルセェ!!!呼んで来いって言ってんだよ!!!!」



と、俺は心の中で思い外人用の列に渋々並んだ。


更に並ぶ事一時間。俺は怒りに震えながら窓口に立った。


俺「どうも」

駅員「こんにちは」

俺「ハノイまで行きたいんだけど、いくら?」

駅員「ハノイまではあいにく満席で最短で乗れるのが十日後なんだけど大丈夫かしら?」



俺「大丈夫なわけねぇだろう!10日後には俺は日本に帰って風呂入ってパソコン画面とにらめっこする大事な仕事があるんだよ!マジで言ってんの?10日後なわけ?それマジで?」

駅員「そうよ。10日後って言ってるじゃない。で、買うの買わないの?」

俺「買う買わないじゃねぇ。買えねぇんだよ」


俺は頭の中が真っ白になった。完全にまた1日棒に振ったのであった。


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帰り道、丸焼きになった豚までもが俺を笑っていた。
コメント
この記事へのコメント
日本は便利になりすぎたんだな・・・
にしても常識通用しなさすぎww
どうやって脱出したのか・・・
2010/05/06(木) 00:03:11 | URL | #-[ 編集]
4.5kmで吹いたw
2010/05/08(土) 01:27:09 | URL | #mQop/nM.[ 編集]
学生さん達はもしかしたら、駅行きのバスとか教えてくれてたのかなあ?
それとも、駅を通り過ぎて1時間歩き続けちゃったせいで4.5キロ?
次から次へと災難が降り掛かって来て、目が離せませんw
2014/12/20(土) 23:22:04 | URL | #-[ 編集]
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