世界中をぷらぷらしてきた

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対向車との接触はそれほど大きなものではなかった。運転手と相手の運転手がその場でなにやら話し合いをし、バスは先へ進む事となった。その後何度も何度もバスは停車し、クスコへの行き方を尋ね続けた。俺を含め乗客全員はいつ着くかも分からない目的地に絶望感すら覚え、既に一言も発しない状態になっていた。陽が沈みかけ、辺りは一気に暗くなる。それでもバスは走り続けた。大型バスにガラガラの乗客。2人分のシートを使えるというのに、俺は憔悴しきっていた。

すっかり窓の外が暗くなり、見えるのはバスのヘッドライトが照らす相変わらずの土道と路肩の雑草だけだった。

「いつ着くんだろう」

陽が完全に沈むと走行は困難を極めた。ただでさえ道に迷っているというのに真っ暗では何も見えない。「もしかしたら今夜はバスの中で眠らないといけないかもしれない」。そう覚悟していると車内がザワザワとにぎわってきた。後ろを振り返ると皆窓の外を見て何やら話をしている。俺も続いて窓の外を見てみると、遠くに街の明かりが見える。

運転手「クスコが見えたぞ!!」

その一言で先程までお通夜状態であったバスの車内が一気に歓喜の渦に包まれた。しかし見えたと言ってもまだ遥か先である。それに明かりが見えただけで、あれがクスコの街だと断言するのはまだ早い。このバスの運転手は極度の方向音痴である。その後、耐え続けること1時間以上。心配とは裏腹にバスはアスファルト道を軽快に走っていた。いつの間にか左右に民家が立ち並び、標識には「この先クスコ」の文字が見える。どうやら文字通り峠は越えたようである。

バスがクスコのターミナルに到着したのは深夜1時を回った頃であった。クスコのターミナルは街中心部より少し離れた場所にある。どうやら欧米さんはタクシーを乗り合わせて繁華街まで移動するようだ。俺もその輪に入ろうと、バスから荷物を受け取り、欧米さんの後へとついていった。クスコには有名な日本人宿があるのだが、その場所も今となっては全然分からない。今日はとりあえず欧米さんと一緒に宿に泊まってしまうのが1番いいだろう。深夜という事もあってかバスターミナルで客待ちをしているタクシーはわずかであった。全員が乗り込むにはまだ時間がかかるだろう。俺は荷物を置いてトイレへ向かった。しばらくの間バス車内で尿意を堪えていたのでイグアスの滝ばりに放出する。スッキリしたところでタクシー乗り場へ戻った俺が見たもの・・・それは・・・・。

俺「え・・・・なんで誰もいないの・・・?」

俺がタクシー乗り場に到着するとそこには先程までいた欧米さんの姿がなくなっていた。慌てた俺は目の前に泊まっているタクシーに尋ねた。

俺「おおお欧米さんは?」

運転手「ああ、さっき乗り合いタクシーで皆行ったよ」

俺「えええ!?」

運転手「なんだあんた、置いていかれたのか?よし、俺が乗せてってやるよ」

有難い。実に有難いがどこに乗せていって貰えばいいんだ?とりあえず、その有名な日本人宿の名前を運転手に告げるも、全く分からない様子だ。困った俺はタクシーに乗らず、繁華街の方向に向かって歩くことにした。ペルーきっての観光地、ここクスコに宿がないわけがない。


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ズッシリと思いバックパックを担ぎ、俺は歩き出した。街の街灯がイルミネーションのようで、俺はその灯りを眺めながらトボトボと一人歩いた。30分程歩き続け、やがてクスコの中心部にある広場へと到着した。辺りには見渡す限りホテルとレストランが立ち並んでいる。既に時刻は夜中の2時を回っているが、まだ営業しているレストランもあれば、通行人の姿もまだ多い。これまでの街と違い、世界各国から観光客が集まるからか、夜中に1人で歩いていても然程危険性は感じない。

「どこの宿にしよう・・・」

とりあえず俺はベンチに腰を降ろし、辺りをキョロキョロと見渡した。

!?

どう見ても日本人という2人組が歩いている。俺は駆け寄った。

俺「あの・・・日本人ですよね?」

男「あ・・・はい」

俺「良かった~!今クスコに着いたんですけど、ペンション八幡ってご存知ですか?」

男「ああ~、分かるよ。ここを登って、もう少し先に行ったところだよ」


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俺は言われるがままにその方向へと進んだ。

しかし、いくら探してもその「ペンション八幡」が見当たらないのである。路地裏をウロウロとしていると、どことなく懐かしい匂いがしてくる。そう、東南アジアで嫌と言うほど嗅いだ葉っぱの匂いだ。よく見ると路地の先で若い現地の男が数人で葉っぱを回して吸っている。ちょっと危険な雰囲気だ。だが探していない路地はここだけである。俺は意を決して進んだ。

「ちょっと?どうしたの?」

俺は突然日本語で話しかけられた。振り向くと中年の日本人夫婦であった。

おばさん「あなた、日本人?」

俺「はい!」

おばさん「こんな時間にどうしたの?この辺りはあんまり治安が良くないから気をつけなきゃ駄目よ。もしかして八幡さんを探しているの?」

俺「はい!!!」

おばさん「八幡さんはね、民家だからパッと見分からないのよね。この先の3件目だから、この時間だけどチャイムを鳴らしてみるといいわ」

俺「あの・・・ここに住んでるんですか?」

おばさん「そう。もう10年以上になるわね」

俺「へぇ~、あ・・・とりあえず有り難うございます!行ってみます」

おばさん「この路地、私達は怖くて入れないけれど、何かあった時の為にここで見ててあげるから、何かあったら大声で叫んでね」

俺「なんか怖いですね・・・」

俺はとりあえず先へ進んだ。後ろをみると夫婦が見守っていてくれる。ここはそんなに治安が悪いところなのだろうか・・・。結局、何事もなく3件目の家へ辿り着いた。後ろを振り返り中年夫婦に手を振ると、俺はチャイムを鳴らした。1回・・・2回・・・3回・・・・。

何度鳴らしてもドアは開かない。考えて見ると夜中の2時。完全な不審者である。

諦めかけたその時、ガシャンと鍵の開く音がした。郵便受けが少し開き「はい」と日本語で声がする。

俺「あの、夜分にすいません。今到着したんですが泊めてもらうことは可能ですか?」

女「えっと、もう八幡さんは寝ちゃったんで・・・・とりあえず入ってください。ベッド空いてるし、明日言えば大丈夫だと思います」

俺「有り難うございます」

俺はドアを開けてもらい、中へ入った。



!!!!!!



P「ぷら君!?」

俺「えええ!?Pちゃん!?」


ドアを開けてくれた相手はPちゃんだった。
コメント
この記事へのコメント
運命の再開だなwもう付き合えよw
2010/11/10(水) 08:58:45 | URL | #-[ 編集]
フラグ立ちましたw
2010/11/10(水) 18:54:00 | URL | 飼い猫あくせる #-[ 編集]
Pちゃん、ぷらぷらにまた振り回されないといいけどなw
2010/11/11(木) 22:20:41 | URL | おもしろい名無しさん #-[ 編集]
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