世界中をぷらぷらしてきた

2ちゃんねるニュー速vipの力で復活したブログ。全てのvipperに感謝!!ありがとうvipのみんな!
   人気ブログランキングへ   ブログランキング・にほんブログ村へ
ランキング登録しています。1日ワンクリッコ、応援宜しくお願いします(^ω^)
ツイッターはじめました。→ から是非フォローお願いします。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
lvljiko017762.jpg


さすがの俺も不安を隠せなかった。360度辺りを見渡しても家1つない。1時間程運転手、スタッフ、男の乗客が必死になってタイヤ部分とバンパー部分の砂を手で掘っている。ここに隙間が出来れば動けるという魂胆だろう。俺は女性客と共にその姿を眺めた。


lIMGP6417.jpg


事態は深刻なものであった。胴長のバスが「凹」部分にスッポリとはまってしまったのでバックで抜け出すとバンパーがめくられて壊れそうになるし、前進をしようにも地面が邪魔して進めない。結局のところ前タイヤ後方の地面を掘り、そこに石を重ね、少しバックしてその石に乗り、今度は前部分に砂を敷き詰めて脱出しようという計画のようだ。季節は春とは言えどもここはアンデス山脈。外に出ると恐ろしい程寒い。「あの~、俺中に乗って待ってていいですか?」と何度言おうかとは思ったが、欧米さんの殺気溢れる俺への視線がそれをさせなかった。


lIMGP6421.jpg


前輪後方に石を敷き詰め、少しバックしてその石に乗ることは成功。今度はその石と同じ高さの延長上に砂を敷き詰めてスペースを確保するのみだ。「頑張ってくれ、欧米さん」。俺は心の中で祈った。俺が少し早めの昼食を食べ終える頃、バスはちょっとだけ前へ動いた。乗客全員が固唾を飲み祈る中、少しずつ、少しずつバスは前へ進む。が、しかし無常にもタイヤは空回りしてしまった。

「oh my god」

天を仰ぎ落胆する欧米人達。しかし仏教徒の俺に「god」はいない。俺は微動だにせず、再び黙々と作業に取り掛かる欧米さんと運転手達を見守った。最終的に3時間程でバスはこの窮地から脱出することが出来た。ピカピカだった車体は傷だらけになり、バンパーにはヒビが入ってしまったけれど、脱出に成功した瞬間、乗客全員が歓喜の声をあげ、皆一斉に抱き合った。いや、全員ではない。俺にはハイタッチの一つもしてくれなかった事を未だに覚えている。

窮地を脱出しクスコ目指して再び走り始めるバス。


どこまで走ろうとも、どれだけ先へ進んでも見えてくるのはただの平原だ。本当にこの先にクスコはあるのか?既に時刻は昼を過ぎている。夜中に俺1人でクスコに到着するのは非常に困る。なにせ宿の情報が何もないのだ。しかし無力な俺はただただ座席に座って買っておいたビールを飲むことしかすることが出来ず、たまにバス後部にあるトイレへ行くとすれ違う欧米さんから冷ややかな視線を送られた。そう、このバス車内で俺は完全に孤立していたのであった。

ボーっと前方を見続けると遠くから車が1台やってくる。そしていざすれ違おうという時にバスが道路真ん中へ進路を変更した。対向車も慌てて停車する。一体何が起こったのか?すると運転手とスタッフがバスを降りて対向車へと近付いて行き何やら話をしている。そしてその直後、バスはUターンして別の方向へ向かって走り出した。俺の予想が正しければ答えはただひとつ。


このバス、道に迷いやがった。


lIMGP6431.jpg


しかし無理もないと言えば無理もない。正規のルートでクスコを目指すならばいざ知れず、デモを回避するために遠回りをして山を越えてクスコを目指しているのである。その山も世界を代表するアンデス山脈だ。少々迷うのもしかったが無い。遠くに街の姿でも見えればその方向に進めばいいが、ここはアンデス山脈ど真ん中。どこを見渡しても草しか生えていない。


lIMGP6434.jpg


そして・・・やがて天候までもが怪しくなってきた。先程まで晴れ渡っていた空は俺達の行く手を阻んでいるかのように突如荒れだした。横殴りに雨が降り、アスファルトではない土の道路はどんどんと悪路と化した。

それに加え、もう一つ重大な問題が今現実の元に晒されようとしていた。



lIMGP6435.jpg


lIMGP6437.jpg


この運転手、死ぬほど方向音痴なのである。

とにかく対向車が来るとバスで道を塞ぎ、雨が降ろうが風が吹こうが外に飛び出して行きクスコまでの行き先を尋ねては方向転換を繰り返すのであった。因みにもう諦めかけていた俺は暇潰しに勝手に助手席に座り、窓を開けて煙草を吸っていた。

「ドンデエスタ・クスコ??(クスコってどっち?)」

外に吐き出される煙草の煙と入れ替わりに聞こえてくる悲痛な運転手の叫び。先程まで手伝わない俺に敵意を抱いていた欧米さんも、今や俺のことなどお構いなし。怒りの矛先は完全に運転手へと向いていた。

「この糞野郎!!お前運転手だろ!!」

ついに欧米さんがキレはじめた。

「嫌ならここで降りやがれ!!」

運転手も負けじと返す。

とにかくバス車内は険悪な空気で満ち溢れていた。

そして事態は更に深刻化する。


lIMGP6436.jpg


恐るべしアンデス。ついに雪が降り出したのだ。勿論バスにチェーンはおろか、スタッドレスタイヤなどの装備は無い。これがまだ上り坂だからいいものの、下り坂なら確実に死へのジェットコースターである。いつ路肩に吹っ飛んでもおかしくない状態であった為に、乗客は一言も言葉を発せず、とにかくシートにしがみついていた。ドライバーは吹っ切れているのか、この雪にも関わらず鼻歌を歌いながらドンドンと進む。

そして・・・。

雪道を奇跡的に無事故で走りぬけたバス、もう何度目か分からない車体全体を使っての進路妨害とクスコまでの道尋ね、これをやろうとした時であった。


lIMGP6438.jpg


バスは事故った。
コメント
この記事へのコメント
悪いことは重なるもんだな

てめぇも手伝えやw
2010/11/07(日) 18:35:48 | URL | #-[ 編集]
見ぃ~てぇ~る~だけぇ~ww
2010/11/07(日) 20:03:37 | URL | 623 #-[ 編集]
図太てぇw
さすがぷらぷら極太やでっ!
2010/11/08(月) 00:37:52 | URL | #-[ 編集]
とうとう対向車に打つけたか?
おまw日本人の印象悪だろがwww
侍、FUJIYAMA、スシー、芸者魂見せてやれよ
2010/11/08(月) 02:28:45 | URL | #-[ 編集]
ここまでくると生命の危機を感じるねw
2010/11/08(月) 13:18:01 | URL | #-[ 編集]
ぷらぷらも手伝えよww

てか、日本車多いな
2010/11/08(月) 23:04:49 | URL | #-[ 編集]
そこは手伝えよ…
2010/11/10(水) 00:16:37 | URL | #HfMzn2gY[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://purapura2vipper.blog121.fc2.com/tb.php/160-aa364d2f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
あなたはこんなことを言われたことはありませんか? ・弊社では、むち打ちでの3か月...
2010/11/12(金) 17:39:49 | 特選情報
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。