世界中をぷらぷらしてきた

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これまで長い事一緒に過ごしてきたYさんとの別れ。楽しい思いでも辛い思いでも共に分かち合ってきたYさん、そのYさんとも今日この後眠ってしまえば終わりである。俺はペルーへリサを追いかけて、Yさんはボリビア側のアマゾンへ向けて、それぞれ移動する事になる。

「おやすみ~」

どちらから声をかけたわけでもないが、部屋の灯りを落とし、俺達はそれぞれのベッドに入った。朝目が覚めても一緒にいるのが当たり前の存在であったYさん。この南米という右も左も分からなく、更に言葉も通じない広い世界でYさんという人に巡りあえたからこそ、今の俺があったと思う。目を閉じ、チリで最初にYさんと会った時の事を思い返す。そしてこれまで色々と迷惑もかけてきた。その都度Yさんには謝ってはいたが、改めて俺はYさんに言いたかった。今言わなければきっと後悔することになるだろう。

俺「Yさん?」

Y「・・・・・・・・・」

俺「ねぇ、Yさん?」

Y「・・・・・・・・・」

Yさんは俺との思い出に浸ることなどなく、既に爆睡していた。叩き起こしてやろうかとも思ったが、考えてみるとこれまで何度と無くYさんの快眠を妨げてきたものだ。最後の日位グッスリ眠らせてあげよう。

俺は何も言わず、そのまま目を閉じ続けた。

翌朝5時に目覚ましが鳴り響く。眠い目を擦りながら、俺はベッドから起き上がった。Yさんを起こさないようにコッソリ着替える。部屋を出てトイレの水道で顔を洗って歯を磨く。窓の外の空を見ると今日も快晴だ。これからあと少しで俺の新しい旅が始まる。リサに追いつかなければならない。もう・・・Yさんはいない。1人でやるしかないのだ。「パチン」と両手で頬を叩き気合を入れる。部屋に戻るとYさんも起きていた。

俺「おはようございます!起こしちゃいましたかね・・・」

Y「いや、大丈夫だよ。ぷらちゃん、見送るよ」

俺「いや、まだ明け方だし外は寒いからこの部屋でいいですよ。Yさん病み上がりなんだし」

Y「何水臭いこと言ってんの。今日位外まで見送るよ」

俺「有り難うございます」


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ありったけの服を着込み、俺はYさんに見送られながら宿を出た。

俺「Yさん、今日まで本当に有り難うございました!!」

Y「俺こそ有り難う!!ぷらちゃん、元気でね!」

俺「はい!Yさんこそお元気で!!日本で絶対に会いましょうね!!」

Y「うん!楽しみにしてるよ!!」

俺「Yさん!?」

Y「なに!?」

俺「ターミナルってどこですかね?」


Y「ちょwwwwもう、俺も朝食買うついでに途中まで一緒に行ってあげるよ。

実はこの時、俺はターミナルの場所は知っていた。宿の入り口で歩いて離れていく俺にいつまでも手を振りながら大声で俺の名前を呼んでくれるYさんを振り返って見たとき、もうどうしようもない位に寂しくなった。そしてその結果「Yさん!?」と俺は呼んでしまったのだ。「なに!?」の問いかけに何も思い浮かばなかったので咄嗟に口から出た言葉が「ターミナルどこでしたっけ?」であった。

ちょっとだけ遅まった予定外の時間に俺は本当に嬉しかった。宿から少しだけ離れた場所にある屋台までYさんと本当に最後の道を歩く。いつもは冗談ばかり言いながら歩いていたのにこの時は複雑な気持ちで上手く冗談も言えなかった。Yさんとは絶対に笑顔で別れたい。そう思っていたのに・・・・。

屋台の前に到着していよいよお別れとなる。

Y「ターミナルはここから一本道だから。10分もかからないよ」

俺「はい・・・」

Y「ぷらちゃん・・・なんか元気ないよ」

俺「いえ、そんな事ないです」

Y「いい天気だね~。きっと会えるよ!そんなに心配しないで!」

俺「・・・・がいます」

Y「え?」

俺「違います・・・。Yさんと別れるのが寂しいんです」

Y「どうしたの?」

俺「Yさん、今まで本当に本当に有り難うございました!!ここまで来れたのもYさんのおかげです!」

Y「・・・・・・・。うん、お世話もいっぱいしたけど、俺もいっぱいお世話になったよ」

俺「俺お世話なんか何もしてないよ」

Y「そんな事ないよ。ぷらちゃんと一緒だった間凄く楽しかったもん」

俺「そんなの・・・なんのお世話にもなってないじゃないですか」

Y「いや、こんなに笑いながら旅できたのは初めてだったよ」

俺「うううう・・・・」

Y「ほら、俺はここまでだから。早く行かないと早起きした意味なくなっちゃうよ?」

俺「Yさん、絶対に日本で会いましょうね!約束ですよ!」

Y「うん!じゃあね」

俺「はい!Yさん・・・さよならです!行ってきます!」

Y「うん!!」

最後に俺はYさんとガッチリ握手をした。そしてそのままターミナルへと向かって歩き出した。きっと後ろを振り返れば俺の姿が見えなくなるまでYさんは見ていてくれているだろう。でも、俺は振り向かなかった。振り向けなかった。もう・・・本当にボロ泣きだった。

ターミナルへ向かって歩く。しばらく歩くと目の前に黄色と白で塗られた一際目立つ建物が見えてくる。ターミナルだ。まずはバスのチケットを予約しなければならない。俺は中へと足を踏み入れた。早朝にも関わらず既にターミナルの中は活気溢れていた。どの看板を見ても文字が読めないので行き先であるペルーのチチカカ湖畔の町プーノを目指す。その為にはボリビア側の町コパカバーナで出国手続きをしなければならない。チチカカ湖を抜けるには大きく2つのルートがある。左回りに抜けるルートと、右回りに湖をショートカットする方法だ。勿論俺が選択したルートはリサが向かった左回りのルートだ。「コパカバーナ」と「プーノ」の文字を探す。


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丁度中間ほどの場所にコパカバーナと書いてある窓口を見つけた。

俺「あの、コパカバーナからプーノに抜けたいんだけど」

受付「なんだって?」

駄目だ。英語が全然通じない・・・。

俺「コ・パ・カ・バ・ー・ナ!!プ・ー・ノ!!OK?」

受付「ペラペラペラペラ」

受付のオバさんはなにやら困ったように俺に話しかけると両手で×を作った。どうした?満席なのか!?どうなってる!?」

俺「なに?!満席なの!?」

受付「違う。だから!!ペラペラペラペラ!!」

駄目だ。全く伝わらない。俺はその窓口を諦め、片っ端から窓口という窓口を当たった。しかしどの窓口でもやはりコパカバーナとプーノに向かうバスの窓口はあの1つしかなかった。俺はもう1度その窓口へ向かった。

俺「あの・・・」

受付「またきたのかい!?」

俺「だから、コパカバーナに行きたいの!今日駄目ならいついいの!?」

俺はカレンダーを指差し、日付を確認した。

受付「ペラペラペラ」

今度は分からないのジェスチャーをしている。もしかして・・・いつ出発するか分からないと言っているのか!?受付の癖になんだコイツは・・・。猛烈に受付のオバさんと言い合っていると微かに・・・微かに日本語が耳に入った。


あれ・・・・?日本語?


俺は辺りを見渡す。すると日本人の旅行者がベンチで談笑してるではないか。俺はダッシュでその旅行者の下へ向かった。

俺「はぁ・・はぁ・・・あの・・日本人ですよね!?」

「はい」

俺「俺・・・スペイン語話せなくて・・・話せますか?」

「いや、スペイン語はあんまり・・・どこに行くんです?」

俺「コパカバーナかプーノって町に行きたいんだけど・・」

「あ、じゃあ僕達と一緒じゃないですか」

俺「本当!?ちょっとあの受付じゃない?」

「そうですよ?」

俺「お願いします。英語も全然通じないし、ちょっと一緒に行って貰えませんか?」

「いいですけど・・・俺英語でチケット買いましたけど・・あのオバさんで・・・」

俺「え・・・」

俺はその男性と共に窓口へと向かった。

「ペラペラペラペラ?」

オバさん「ペラペラ」

「あ~、キッツイっすね」

俺「どうしたの!?」

「この事態知ってます?」

俺「事態!?」

「実はインディヘナって人達がデモやってるんですよ」

俺「ああ・・・それがどうしたの?」

「それが・・・ラパス中の主要道路に岩置いたり、石を敷き詰めたりしてバスが向かえない事態になってるらしいんですよ。それで行けるなら今日が最後かもって。何日も硬直状態が続いてて、いつ閉鎖が解かれるか分からないみたいなんですよ。俺達も時間が無いから今日どうにか行こうって、頑張って出てきたんです」

俺「そそそそれなら尚更今日行かなきゃ!俺のチケットも頼んで貰えない!?」

「実は・・・その・・・」

俺「なに!?」

「そのチケットがもう既に完売らしいんですよ。この朝9時発のバス以外は今日は出ないみたいですし、俺達は運良く取れたんですけど・・・もう無理みたいです・・・」

俺「ちょっとちょっと!!無理無理!!そんなの無理だって!俺宿チェックアウトしてきちゃったもん!!」

「そんな事俺に言われたって・・・」

俺「えええええ!?ちょ・・・マジで・・・えええ?!どうしろって!?」

「欧米人とかはいつ情報が流れるか分からないから数日前からこのターミナルで寝泊りしてたみたいですよ。だから、ここに居座って動くバスがあったら飛び乗るのがいいんじゃないですかね・・・」

俺「ええええええええ!?」

俺は悩んだ。宿に戻ってしまおうか。しかしあれまで感情的に別れたYさんにどの顔下げて会えばいいんだ。いや、俺ならできる。どうせ俺そんなキャラだし。しかし流石に気まずいか・・・?とにかく俺は悩んだ。しばらくターミナルのベンチに腰掛け、旅行者の動きを眺めた。結局、そのまま何事もなく時間は過ぎた。Yさんは夕方の飛行機だから今戻ればまだ全然間に合うだろう。この際謝って宿に戻るしかない。

俺は荷物を持ち、出口へ向かって歩いた。

「あ・・・どうにかなりましたか?」

俺「おおお、さっきの人・・・。駄目だったよ。出直そうかと思って」

「そうでしたか・・・」

俺「あ・・それチケット?いいなぁ」

「やっとの思いで取れましたよ」

俺「へぇ~、え!?なにこれ、自分で名前とか記入するの?」

「そうですね」

俺「え?チケットって名前書くだけ?」

「はい」

俺「この数字はなに?」

「これは日付ですね」

俺「こっちの数字は?」

「これは人数ですよ。俺達3人なんです」

俺「この数字も自分で書いたの?」

「いや、これは受付のオバちゃんが書きましたよ」

俺「ちょっとチケット借りていい?」

「いいですけど・・・」

俺「これをこうして・・・こうすれば・・・どう?いけそうじゃない?」


「ちょっと!!アンタ何してんだ!!!」


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俺「こうすれば4人のチケットみたいじゃない?」

「みたいじゃないよ・・・アンタ・・・マジかよ!?」

俺「乗れなかったら諦めるからトライさせてください!!この通りです」

「俺等まで乗れなかったらどうしてくれるんだよ!!」

俺「俺がそこは責任を取ります!!お願いします!!!」

「あ!?やばい!!時間じゃん!!」

俺「さぁ、行きましょう」

「え!?マジで!?マジなの!?嘘!?はああああ!?」


いざ、出陣。
コメント
この記事へのコメント
Yさんとの別れの時俺もウルッときてたのに、最後はやっぱぷらだなw
2010/10/31(日) 17:01:31 | URL | 飼い猫あくせる #-[ 編集]
あいかわらず信じられねえことするなw
2010/10/31(日) 18:28:40 | URL | #-[ 編集]
めwwいwwわwwくwww
2010/10/31(日) 21:51:41 | URL | #-[ 編集]
旅先で他人に親切にするのはやめようと思ったw
2010/10/31(日) 22:55:52 | URL | でぶや #-[ 編集]
すごいよホントw
2010/10/31(日) 23:15:46 | URL | #-[ 編集]
馬鹿田大学とおんなじ手口ぢゃんwww
2010/11/01(月) 19:32:30 | URL | 623 #-[ 編集]
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