世界中をぷらぷらしてきた

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翌日、昼過ぎまでグッスリと眠った俺達は三度サンチアゴのバスターミナルへと向かった。宿を出る前にメールチェックを行ったがリサからの返信はなかった。きっと今頃バスの中なのだろう。約1日ズレてしまったが、俺達がこれから目指すサンペドロ・デ・アタカマの町は小さな町だ。きっとそこでリサと再会できるはずである。午前中にでもいいのでここを出ようというYさんと、夜中に到着するのは嫌なので夜までサンチアゴを観光して夜のバスに乗ろうという俺の意見は対立したものの、Yさんが折れてくれて俺達は夜発のバスに乗ることとなった。実のところ、俺はバスが夜中に到着しようが明け方に到着しようが関係ない。ただ、長時間椅子に座るという事が非常に苦手なので、出来ることならば夜寝ながらバスに乗りたいと心の中で思ってみた。しかしよくよく考えると30時間以上バスに乗るので結局昼間もバスの車内で過ごすこととなるのであった。

サンチアゴ大聖堂や公園などで時間を潰した俺達はバスの出発時刻1時間前にターミナルへと戻ってきた。今日ここでこのバスに乗り込めば、夢にまで見たウユニ塩湖はもう目の前だ。胸が高鳴る。バスの座席の隣に座っているのがYさんではなく、リサだったらなお思うとため息しか出ないが、30時間も頑張ればきっとリサに会うことができる。俺はもうそれだけが楽しみで仕方なかった。


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今回は30時間以上の移動になるので移動には少しお金をかけてセミカマで向かうことにする。バスはチリ海岸部を北上し、何箇所かのターミナルで客を乗り降ろしさせながら最終目的地のサンペドロに向かう。東南アジアのようなうるさい車内ではなく、快適でフカフカのシートに身を任せると俺はいつの間にか眠りについていた。目が覚めると窓の外は見たことも無いような風景が広がっていた。


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砂と石だけの世界。俺が眠っている間にバスは海岸線を抜け、既に山岳地帯へ突入しているようだ。時計を見ると既に15時間以上が経過している。どれだけ眠ってるんだ俺・・・。ふと隣を見るとYさんがニンテンドーDSに没頭している。夢の中ではリサが隣に座っていただけに、その姿を見て俺は2度目の深いため息を吐いた。

Y「お、ぷらちゃんやっと起きた?」

俺「おはようございます。ここどこなんですか?」

Y「どこかは分からないけど、やっと半分って感じじゃないかな?」

俺「はぁ・・・まだ半分かぁ」

Y「仕方が無いよ。30時間以上だもん。でもさ、こうしてぷらちゃんがいるといないとでは大違いだね。こうやって少しでも会話出来るかと思うと凄く気が楽だよ」

俺「そういやYさん、アルゼンチンの南端から48時間以上バスに乗ってきたんですもんね」

Y「そうそう。それも1人だしさ。今やってるDSも電池切れちゃって・・・もう暇で暇で発狂しそうになったよ」

俺「でしょうねぇ・・・」

Y「ところでぷらちゃんお腹空かない?2~3時間前に停車したターミナルで20分位の休憩があったんだけど、ぷらちゃん起こしても起きないしさ。俺はそこで軽くパンを食べたんだけどぷらちゃん何も食べてないでしょ?」

俺「そういや、お腹空いたなぁ」

Y「でしょ?そう思って買っておいたよ。これ食べていいよ」

俺「Yさん・・あんたって人は・・・」

Y「あんまり美味しくないけど、そんなもんしか売ってなかったんだ」

俺「ウッウッ・・・ありがたく頂きます・・・。モグモグ・・・」

Y「そんな慌てないで・・・」

俺「はぁ・・・確かに美味しくないです。でも有り難うございます」

Y「そこは美味しいって言おうよ・・・。あとさ、ちょっと疑問に思ったんだけどいいかな?」

俺「はい?」

Y「ぷらちゃんって基本薄着じゃん?何か防寒具持ってるのかなって気になってさ」

俺「今着てるじゃないですか」

Y「今って・・・これだけ?」

俺「大丈夫ですよ。これ結構暖かいし、これ以上寒くなったらロンTもありますもん」

Y「靴は?」

俺「靴はこのサンダルしかないけど、一応念のために軍足持ってます」

Y「これでウユニ行くの!?」

俺「だってこれしかないですもん。そんな寒いんすか?」

Y「だって確か1番高い場所で標高4800mとかだよ?夜は気温-15度以下になるって聞いてるんだけど・・・。そこにサンダル?ロンT!?」

俺「え・・・・?なにそれ・・・。聞いてないんだけど」

Y「とりあえず向かう前に聞いておいて良かったよ。サンペドロで何か買おう?じゃないと死んじゃうよ」

俺「氷点下-15度以下!?4800m!?」

Y「そうだよ。4800mってのは通過地点らしいけど。ちょっと、ぷらちゃんウユニの事どこまで知ってるの?」

俺「ウユニ塩湖は・・・塩の湖で・・、ボリビアにあって・・・綺麗」

Y「そんなの当たり前だよ。ちょっといい?」

俺「あい・・・」

Y「ウユニ塩湖に向かうには、俺達はサンペドロから入るから2泊3日位のツアーに参加しなきゃいけないの。まずここOK?」

俺「OKですけど初耳でした・・・」

Y「これだもんなぁ・・・。それでそのツアーってのは情報によるとランドクルーザーをチャーターして4~5人集めて行くらしいのね。これもOK?」

俺「OKですけど・・やっぱり初耳でした」

Y「まぁいいや・・・。ようするに俺とぷらちゃんだけじゃ行けないのよ。俺はてっきりそのリサって人と、相方の人と、俺とぷらちゃんの4人で車チャーターするのかなって思ってたんだけど違うの?」

俺「え・・・ああ・・・・そこまで考えてませんでした・・」

Y「じゃあなんでこんな追いかけてるの?」

俺「いや・・・その・・・会いたくて・・・」

Y「へ?」

俺「会いたくて・・・」

Y「会いたくてって・・・俺必要なくね?」

俺「だって・・・俺言葉話せないし・・・Yさん酒飲み仲間になるし・・・」

Y「何ボソボソ言ってんの?」

俺「いや、Yさんとも一緒に行きたかったので・・・」

Y「まぁ、もう仕方ないか。とりあえずさ、サンペドロに到着したらそのリサって人本当に探そうよ。じゃないと俺がここまで来た意味本当に分からないよ」

俺「そうですね。4人の方が楽しいですしね!」

Y「そうじゃなくて・・・もういいや。とりあえず、あっち行ったら探すよ!」

俺「あい!」


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その後、休憩所を挟み何時間かぶりの酒を体内に流し込み、またバス車内へ戻った。もう俺は限界だった。ただただこうして何も無い荒野を見渡すのは飽きた。Yさんから取り返したニンテンドーDSのバッテリーは既に切れている。本はバックパックの中にあるし、やることと言ったら窓の外の変わらない風景を見続けるだけである。先程の会話でYさんを少し怒らせてしまったかなと思ったが、Yさんはその後も気さくに話しかけてくれた。だが途中、芸能人の好みの話でYさんが好きだという熊田曜子を「チョイ○ス」と言った事で本当にキレさせてしまったようで、彼はあれから延々と目を瞑っている。

結局、何もすることがないので寝るしかない。俺は必死で目を瞑り続けた。そして・・・いつの間にか眠った。何時間経ったのだろう。バスは暗闇の中停車した。乗客がゾロゾロと降りていく。俺はYさんを起こし、バスの運転手が荷物を乗客に渡している間だけでも外に出ようと訴えた。しかしYさんは「寝る」とだけ言い放ち、俺は1人でバスの外へ出た。スペイン語も英語も話せないのでバスの運転手にちょっとだけ煙草を吸うなどと伝えられない。俺はバスの運転手の目から離れないよう、バスのそばで煙草に火をつけ、背伸びをした。煙草を吐き出す煙と、自分の吐き出す吐息が混じって真っ白な煙が暗闇に広がる。気が付くと随分と気温が低い。ジャケットを羽織っているとは言っても鳥肌が立ちそうだ。間違いなく10度も気温はないだろう。

そらを見上げると満天の星空が広がっていた。それはもう、大袈裟ではなくプラネタリウムの世界だった。今自分がどこにいるか分からないが、車の音どころか人の話し声さえしない。町の明かりもポツポツとしかないので、ここはとんでもない田舎だろう。ふて寝しているYさんを起こしてこの空を見せてあげようかとも思ったが、今は気分が優れない様子。そっとしておくのが友情であろう。

などと考えているとバスの運転手から声がかかった。

運転手「ペラペラペラペラペラ!」

俺「へ?」

運転手「ペラペラペラ!」

俺「ああ、そうそう。それ俺達の荷物だよ」

運転手「ペラペラ!」

運転手は俺達の荷物を指差すと、荷物を外に出し始めた。

俺「ちょっと待ってよ!俺達はサンペドロに行くんだよ。ここじゃないよ」

運転手「サンペドロ!!ここがサンペドロだよ!

俺「え・・・・・?だって夜中なんですけど・・・」

運転手「早くしろ!荷物、ここに出すからな」

俺「Y・・・Yさぁあああああああああああん!!!!!」


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サンペドロ到着。
コメント
この記事へのコメント
予定は未定ってこの事ですね~w
2010/09/24(金) 17:50:40 | URL | 623 #-[ 編集]
行き過ぎなくて良かったなww
2010/09/24(金) 23:17:30 | URL | #-[ 編集]
さむそ~
2010/09/24(金) 23:47:49 | URL | #-[ 編集]
まぁ、ご苦労さんだなwww
2010/09/25(土) 00:36:48 | URL | #-[ 編集]
Yさんいなかったら死んでたかもなww
2010/09/25(土) 09:14:00 | URL | #-[ 編集]
珍道中のヨカン!
2010/09/25(土) 13:31:19 | URL | #mQop/nM.[ 編集]
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
2014/08/12(火) 10:50:52 | URL | 履歴書の書き方の見本 #-[ 編集]
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