世界中をぷらぷらしてきた

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今まで以上にリクライニングする座席、フカフカのシート、静かな車内、大型バスに似つかない快適な乗り心地。これだけの好条件を満たしているにも関わらず、俺は眠れずにいた。バスはパラグアイから一旦アルゼンチンへと入り、すぐにブラジルへと入った。そこから既に2時間は過ぎているだろう。通路を挟んで俺の右側にはMさんとPちゃんがいるが、既に眠りについている。車内は暗いので今何時か確かめることも出来ず、まして俺の隣にいる何人か分からない毛深いおっさんに話しかけても自分の語学力を呪うことになるのは目に見えている。目を瞑っても思い浮かぶのは今後のルートのことだけだ。何度も言うが俺はブラジルへ入る予定はなかった。そもそも南米に来たのも「ウユニ塩湖」に行ってみたいという理由だけで、アルゼンチンからウユニを目指せばその途中途中で何かしら観光も出来るだろうと考えていた。確かにブラジルへ入ることで何かしら発見もあるだろう。出会いもあるかもしれない。今回の旅の趣旨に見合っている。だが、1つだけ決定的に予定外な事実がある。確実に今俺はウユニ塩湖から遠ざかっているという事実だ。

Mさんはニューヨーク、Pちゃんはアマゾン。ようするに、どうあがいても2人のどちらかと行動を共にしない限り俺はリオで一人ぼっちになってしまう。アメリカへの飛行機で飛ぶMさんと一緒に行動を共にするという選択肢はないにしても、残るのはPちゃんとアマゾンである。果たして俺はウユニ塩湖に無事到着できるのであろうか。この祭ウユニ塩湖は無しにしてしまおうか。いやいや、あれだけはどうしても行きたい。でもリオから1人で行けるのか?

何度同じ事を考えた時だっただろうか。Pちゃんが目を覚ました。

P「ぷら君・・・?眠れないの?」

俺「あ、Pちゃん。起きた?うん・・・眠れなくて」

P「まだ先は長いし、明日はどこに降ろされるかも分からないから寝ないと辛いよ?」

俺「うん~」

P「何か考え事?あの女の子のことかな?」

俺「いや、リサの事ではないんだけどさ・・・」

P「どうしたの?」

俺「俺ね、ウユニに行きたいって言ってたじゃん?」

P「うん」

俺「でも、リオまで行って皆と別れたら行ける自信も無いし、凄く遠回りになるよね?」

P「そうだね~」

俺「だからどうしようかなって。ウユニ・・・諦めようかなぁ」

P「駄目だよ。あそこは絶対に行った方がいいよ!」

俺「Pちゃん、そのうち行くの?」

P「なに言ってるの?私はコロンビアから南下してきてるから、もう行ったよ」

俺「え!?」

P「また話聞いて無かったでしょ~?」

俺「いや、ごめん。マジでビックリだよ」

P「半年位前かなぁ?凄かったよ。一面の塩の世界。どこまでも続く地平線」

俺「うんうん!!」

P「だから、絶対に行った方がいいよ」

俺「どんなルート辿ったら行けるかな?」

P「そうだね~。リオから、ここまでと同じルートでアルゼンチンに戻って北上するか、飛行機で飛ぶか、あ!!」

俺「どしたの!?」

P「アマゾンからボリビア側のアマゾンに抜けられるはずだよ」

俺「じゃあ、Pちゃんと一緒にアマゾン行けば!?」

P「多分行けるはず!後で調べてあげるよ」

俺「うんうん!!」


その後、安心できたからか俺は眠ることが出来た。今後はサンパウロからリオデジャネイロを目指し、リオでMさんを送りだした後にPちゃんとアマゾンへ向かうのだ。アマゾンなんて「世界ふしぎ発見」で見る世界とばかり思っていたが、この様に自分がその地に立てるという事が現実味をおびてくると、いよいよ「俺は旅をしてるんだ」という実感が生まれてくる。


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翌朝6時、バスはサンパウロ郊外のバスターミナルへと到着した。快適な移動のおかげで体も痛くないし睡眠も十分に取れた。これからまず今晩宿泊する宿を探さなければならない。目当ての宿は「鹿児島県人会館」だ。鹿児島県人会館はサンパウロのほぼ中心に位置する高級住宅街にある。観光するには少し不便な場所だが、従業員の温かさ、そしてやはり南米の中にある小さな日本という事で数多くのバックパッカーが宿泊を希望して押し寄せるのだ。だが、この鹿児島県人会館は県人会館であり、決してバックパッカーが泊まるためにある安宿ではない。県人会館の方の優しさで宿泊することを許されているのである。


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バスを降りた俺達は小雨が降る中鹿児島県人会館へ向かうために朝のラッシュに巻き込まれながら地下鉄へと乗り込んだ。その人の数たるや・・・。東北地方の更に田舎町に暮らしている俺にとってすさまじい光景であった。背中にバックパックを背負うと邪魔になるので前にかかえて歩く。はぐれたら一巻の終わりである。俺はPちゃんの上着をシッカリと持ち、くっついて歩いた。最後はスペイン語堪能なPちゃんである。すまぬMさん。

地下鉄へと乗り込み、乗り換えをしながら県人会館のある駅へ到着した。随分とこざっぱりした場所だ。背の高いビルも少なく、噂通りに高級住宅街のようだ。鹿児島県人会館は前述したように宿ではないのでガイドブックには載っていない。俺達はPちゃんが前もって調べておいた情報ノートの地図のコピーを見ながら宿へと向かった。ほどなくして到着した鹿児島県人会館はどうみても一軒家だった。

P「ここ・・・のはずなんだけどなぁ・・・」

俺「ここ普通の家なんじゃない?」

M「でも住所の番地もここやん」

P「ちょっと聞いてみようか?ペルドーン(すいませ~ん?)」

従業員「はい、あら・・・」

P「ここ、鹿児島県人会館ですか?」

従業員「そうよ。旅行者の方?」

P「はい、あの・・・数日間お世話になりたいんですが?」

従業員「え~と、3人・・・ねぇ・・・・」

俺「あの?いっぱいなんですか?」

従業員「あのね、ここはそもそも宿ではないのでベッドも少ないのよ。今ここには日本の鹿児島県からサンパウロの和食屋さんへお手伝いに来ている交換留学生の方が2人宿泊しているのでベッドがあと2つしか空いてないの」

P「あちゃ~、どうする?他探す?」

従業員「でもせっかく来てくださったんだからお茶でもどうぞ。さぁ、あがって」


俺達は従業員さんの好意に甘えることにした。考えてみるとお茶なんぞ久々である。


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中に入ると真っ先に飛び込んできたのは鎧兜であった。黒塗りのソファーが並べられた応接室には歴代県人会館の館長さんの写真が並べられている。とても宿とは思えない雰囲気だ。中庭にはプールがあり、書斎には綺麗に日本語の本が並べられている。俺達は窓際にあるテーブルでお茶を出してもらい、従業員のおばさんと話をした。


従業員「そう・・・パラグアイから・・」

M「はい。で、この周辺にどこか宿ってありますか?」

俺「Mさん、こんな時は標準語なんすね?」

M「うるさい。で、どうでしょう?」

従業員「そうねぇ、この辺りは住宅街だから・・・」

P「やっぱり移動しないと駄目ですか?」

従業員「ここから3つ離れた駅に宿があることは聞いているんだけど、名前までは分からないわ」

P「そうですかぁ・・・」

俺「あの、俺どこで寝ても構わないので泊めてもらえませんか!?」

従業員「でも、さっきも言ったけどベッドが2つしかないのよ」

俺「俺、どこでもいいです。ここのソファーでもいいです」

従業員「ここは一応応接室だから・・・」

俺「じゃあ、食堂でもどこでもいいです。寝袋も持ってますし、ほら!」

従業員「困ったわねぇ・・・、ちょっと待ってね。館長さんに電話で聞いてみるから」

俺「はい!!」

そして従業員は館長さんに電話をしてくれた。

従業員「OKみたいよ。ただ条件があるみたいなの」

俺「なんですか?」

従業員「やっぱりベッドがない場所には泊める事ができないから、この建物の裏にある部屋に1人泊まって欲しいんだけど、それでもいいかしら?」

俺「いいですよね!?Mさん!?」

M「なんで俺やねん。ぷら君どこでもええんやろ?」

従業員「女の子には向かないから、あなた達どちらかがそこでもいいなら宿泊を許可するわよ」

M「よ~しぷら君、ここは男らしくジャンケン1回勝負にせぇへんか?」

俺「望むところです」

俺&M「じゃ~んけ~ん・・・ポン!!」


当然の如く俺は散った。


従業員「じゃあ、あなたはこちらね」

俺「あい・・・」

M「じゃあな~」

俺「永遠の別れみたいに言わないでくださいよ!てか遠っ!これ外に出てるじゃないですか」

従業員「しばらく使われてない部屋なの。我慢してね」


俺が案内されたのは宿の奥にある倉庫を突き抜け、更にその奥の1室だった。中からなにか出てきそうな気配がドアの前に立っただけでプンプン漂ってくる。

俺「あの・・・?ここですか?」

従業員「はい。じゃあ、これがシーツと毛布ね」

俺「ええええ?!入らないんですか!?」

従業員「ええ、それではごゆっくり」

俺はシーツと毛布、枕を抱え、恐る恐る部屋を開けた。




俺「キャアアアアアアアアアアアアアア」



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個室ゲット。
コメント
この記事へのコメント
いい部屋じゃねえか、個室だったらオナヌーもし放題だな

けっこうPちゃんと一緒に行動してんのに恋心は生まれなかったのか?
2010/08/27(金) 19:16:04 | URL | #-[ 編集]
ぷらぷら好き
おれ男だけど
2010/08/28(土) 23:07:49 | URL | #-[ 編集]
譲歩してるように見せかけて実は無遠慮だよな・・・
しかしこんな地球の反対側にこうして伝手があるのはすごいわな
2010/08/30(月) 09:04:29 | URL | #-[ 編集]
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