世界中をぷらぷらしてきた

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早朝5時、既に燃え尽きた灰となった俺はIさんが気持ちよさそうに眠る掘っ建て小屋のドアを勢いよく開けた。

俺「おはようございまーす!朝ですよー!」

I「ふが・・・・あう・・・・」

俺「Iさん、グッドモーニング!今日もいい朝です!さぁ!次の目的地カイロへと向かう準備をしましょう!」
I「な・・・なにを・・・・・」

俺「こんな南の島でいつまでうつつを抜かすつもりですか!貴方にとって旅ってなんですか?こんな南の島でのんべんだらりと過ごす事ですか?違うでしょう!もっとこう・・・血沸き・・・肉躍る事がないと駄目でしょう!!」

I「朝っぱらから・・・この・・・何を・・・」

俺「さぁ!今こそバックパックを担ぐんです!!」

I「今何時なのよ・・」

俺「5時です!鳥さんはもうとっくに起きてますよ!寝てるのは俺以外の宿泊客です!」

I「何回もブッ飛ばしたいと思ったけど今日程ブッ飛ばしたいと思ったことはないよ・・・」

俺「嘘ですIさん。眠ってください。俺痒くて眠れないんです。おまけに昨日飲んだあの薬、下剤かなんかじゃなかったのかなぁ。もう地獄でしたよ」

I「とりあえず寝よう・・・。頼むから起こさないでくれ・・・・」

俺「あい・・・・」

Iさんを起こしてあわよくば今日カイロに移動してしまおうかと思ったが彼はどうも乗り気じゃないらしい。残念。俺だけカイロに向かえばいいようなものの、そこは一心同体!俺が行かなければIさんは行くだろうし俺が行けばIさんは残るだろう。ん・・・日本語が変だな。

1~2時間、痒さと戦い寝て起きてを繰り返した俺は眠れない事を悟り再び隣のIさんに話しかけた。

俺「Iさん・・・・」

俺「I・・・・さん?」

隣を向くとIさんの姿は無かった。


俺「どこ行ったあああああああああ!」



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勢いよく部屋を飛び出ると部屋のすぐ外の通路にIさんは座っていた。よくよく考えてみるとここがホテルの通路とは思えない。完全に廃墟である。

I「おはよ」

俺「あ・・・おはようございます」

I「よく眠ってたみたいだね」

俺「え・・・寝てました俺?」

I「イビキかいてたよ」

俺「Iさん、なんかよそよそしくないっすか?」

I「いや」

俺「怒ってます?」

I「うん」

俺「あはははは、また冗談ばっかりww」

I「冗談じゃないよ?」

俺「あは・・・あはは・・・」

I「ぷら君、俺怒ってる」

俺「あは・・・あ・・・・は・・・は・・・すいません!!

I「うん、今に始まったことじゃないしいいよ」

俺「Iさん、いつまでここにいるつもりですか!?」

I「いや、俺も考えてみたけど十分に満喫したかなって。だからそろそろ出てもいいと思ったんだよね」

俺「本当ですか!?」

I「うん。でも今晩ってのも急だし、明日出ようよ」

俺「はい!行きましょう!カイロへ!いざピラミッドですね!」

I「うん、なんだかんだでさ・・・ぷら君と長いじゃん。一期一会ばっかの旅だけど、ぷら君みたいに長く一緒に旅した人っていないんだよね。頭にくることも多々あるけどさ、いないと寂しいってのもあるしね。だから楽しくいこうぜ!」

俺「Iさん、愛してます!!」

I「それはいいや・・・」


深まった団結!雨降って地固まる!雨降ってないけど・・・。


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翌日のチケットを買い、いざ最後のダハブを満喫する。全身ボツボツだが目の前に広がる青い海を眺めると、そんな小さな事どうでも良くなってくる。この青い海、とろけるように甘いパフェ。隣にいるのがIさんというオッサンじゃなく若い女の子だったらと考えると深いため息がでる。

I「なにため息なんか吐いてんの?ダハブに未練?」

俺「いや、そんな事ないですよ」

俺達はその日、朝から晩まで本当に長いこと海に居た。何もせず、ただ海を眺めているだけだ。目を瞑りこれまでの旅路を思い返す。



気持ちが悪くなってきた。



いや、それでいいのだ。気持ちが悪くなる位の旅をしてきたからこそ、今ここでこれだけの感動を味わえているのだ。長かった。メチャクチャに長かった。けれども不思議とインドに未練はなかった。惰性で、勢いで来てしまったトルコ。撃沈した恋、孤独の中出会った大和、激動のヨルダン、地獄のイスラエル。色々あった。俺1人では絶対に無理だった。バックパッカー、バックパック1つで放浪する旅人のこと。俺はそのバックパッカーなのだろうか。確かにバックパックを背負って旅はしている。旅に出る前、俺はバックパッカーに憧れていた。気の向くままに、風の吹くままに旅をし、気に入った場所に長居する。ツアー旅行では得られない現地の人々との関わりを味わい、時には人の優しさに触れる。



全部無理だった。



目的は・・・ある。エジプトから飛行機が飛ぶからエジプトに向かってるだけだ。早く日本に帰りたい。人々との出会い?詐欺師?優しさ?詐欺師からの請求をまけてもらった?気に入った場所に長居する?気に入った場所なんかねぇよ!


あああああああああああああ!何してんだ俺は!

俺「あの、Iさんってなんで旅しようと思ったんですか?」

I「旅・・・ねぇ。俺さ、来年で30になるんだよ。これまで旅ってしたこと無かったしさ。大人になるって言うかさ。もう俺十分におっさんだけど、最後の悪あがきだったのかなぁ。俺、高校生の頃とか30歳の自分を想像した時に当たり前に奥さんもいて、当たり前に子供もいてさ、当たり前に家庭を持って細々とだけど幸せに暮らしてるんだなって思ってたんだ。でも実際そんなもんじゃなかったよ。高校生の頃から何も成長してない自分がいたよ。大学に進学して一通り勉強から就職活動までやったよ。運よく就職も出来たしね。でもさ、このまま惰性で終わっていっちゃうのかなって思ったら何もかも嫌になっちゃってさ。俺の夢って思いだしたらサラリーマンじゃないんだよね。会社の歯車としてやっていくのは悪くないけど、やっぱ歯車だよね。だから思い切って会社やめて悪あがきしてみた」

俺「親とか・・反対しませんでした?」

I「したよ!メチャクチャした!会社の同僚とかからも止められたよ。でもさ、そこで止まってもやっぱり周りの意見に流されてるわけじゃん。今までと何も変わりないよね」

俺「はぁ」

I「ぷら君、日本っていい国だと思う?」

俺「え?ああ、いい国だと思いますよ。裕福だし、治安もいいし」

I「だよね。その通りだと思うよ。でもさ、贅沢だけど物足りないんだよ。どこかさ、こう・・決められた道以外を行く者は偏見の目で見られるって言うかさ」

俺「ああ、なんとなく分かります」

I「ぷら君、28でしょ?自分はもうオッサンだなんて思ってない?」

俺「ちょっと・・・思ってます・・・」

I「駄目だよ!俺もう30になるけど40になっても俺はオッサンじゃねぇって思って生きてると思うよ」

俺「はい」

I「なんか変な話になっちゃったね。明日の今頃はカイロかぁ。ピラミッド楽しみだね」


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その日見たダハブの夕焼けは今まで生きてきた中で見た夕焼けで1番綺麗だった。

俺「Iさん、俺Iさんに出会えて良かったです!!」

I「ありがと。俺もだよ」

俺「あ~!!!燃えてきた!!Iさん、最後のダハブに乾杯しましょう!!!」

I「飲み・・・行く?」

俺「はい!!おっしゃー!!!」

俺は勢いよく飛び起き、道路へと駆け出した。















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そしてそのまま車に轢かれた。
コメント
この記事へのコメント
ちょwwwwwwwwwwww
さすが、オチにだけは事欠かない男、ぷらぷら。

おまえの旅はIさんに会うための旅だったのだ・・
2010/07/15(木) 22:50:17 | URL |   #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2010/07/16(金) 00:09:52 | | #[ 編集]
全俺がワロタw
2010/07/16(金) 01:19:04 | URL | #-[ 編集]
やっぱりIさんもブッ飛ばしたいと思ってたのかww
2010/07/16(金) 10:27:45 | URL | #-[ 編集]
Iさんじゃなくて若い女の子がよかったとか言うから
罰があたったんだろwwwww
2010/07/18(日) 00:51:57 | URL | #-[ 編集]
凄くいい話だったのに、どうしていつもベストを(オチ的に)尽くすんだよw

ぷらぷらさんはもっとIさんに感謝しなきゃ駄目ですよ〜
今更「トラブルメーカー」なんて題名を付けているようじゃ駄目ですw
2015/01/16(金) 22:33:13 | URL | #-[ 編集]
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